ここでは、システムディスクをリストアした後に行う作業について説明します。
GDS でシステムディスクをミラーリングしているかどうかに関わらず、GDS の共用クラスまたはローカルクラスを使用している場合、以下の設定を行ってください。
注意
システムディスクのリストア後、システムをマルチユーザモードで起動する前に以下の設定を行ってください。
[設定方法]
1) 「7.4.1 バックアップ前の設定」 を実施しなかった場合、シングルユーザモードで起動し、「7.4.1 バックアップ前の設定」 に従って設定を行います。
以下のいずれかの場合、本設定は不要です。
「7.4.1 バックアップ前の設定」 に従って設定を行った場合
共用クラスおよびローカルクラスを使用していない場合
2) マルチユーザモードで起動します。
3) 共用クラスおよびローカルクラスの構成や状態に異常がないことを確認します。
# sdxinfo |
4) サーバ間ミラーリングの構成を復旧します。
本手順は、サーバ間ミラーリング機能を使用している場合のみ実行します。
4-1) サーバ間ミラーリングで使用する iSCSI デバイス情報を削除します。
本手順は、全ノードを停止してリストアした場合に実行します。
運用ノードで業務を継続しながら他方のノードでリストアを行った場合、本手順は実行しないでください。
すべてのノードで以下のコマンドを実行します。
# rm -f /var/opt/FJSVsdx/log/.sdxnetmirror_disable.db |
4-2) ネットミラーボリュームのスライスの状態を復旧します。
本手順は、全ノードを停止してリストアした場合に実行します。
運用ノードで業務を継続しながら他方のノードでリストアを行った場合、本手順は実行しないでください。
すべてのネットミラーボリュームに対し、任意の 1 ノードで以下の手順を実行します。
リストア前に両ノードが停止していた場合、等価性コピーのコピー元にするスライスの状態を確認します。
等価性コピーのコピー元にするスライスが INVALID 状態の場合、sdxfix コマンドを使用してスライスの状態を復旧します。
sdxfix コマンドの -d オプションには、等価性コピーのコピー元にするディスクを指定します。
例) クラス名が class0001、ボリューム名が volume0002、ディスク名が disk0001 の場合
# sdxfix -V -c class0001 -v volume0002 -d disk0001 -x NoRdchk |
4-3) RMS の自動起動の設定を元に戻します。
手順1) または 「7.4.1 バックアップ前の設定」 で RMS の自動起動の設定を変更した場合、RMS の自動起動の設定を行います。
# hvsetenv HV_RCSTART 1 |
4-4) RMS を起動します。
5) GDS の構成パラメタの設定を元に戻します。
構成ファイル /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cf の SDX_DB_FAIL_NUM=0 の行をコメントアウトします。
# vim /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cf |