SAN 環境において、他のドメイン (クラスタシステムまたは単一サーバ) でボリュームとして使用されているディスク領域を、ボリューム (シャドウボリューム) として認識してアクセスすることができます。
この機能により、業務で使用しているボリュームを、業務を実行するドメインに属していないサーバから、SAN 経由で認識してアクセスすることができます。業務で使用しているボリューム自体ではなく、プロキシボリュームを、ドメイン外サーバからシャドウボリュームとして認識することも可能です。これにより、業務を実行するドメインの CPU、I/O、ネットワークに負荷をかけずに、業務と並行して、バックアップ、リストア、バッチ処理、データ解析など、別の業務を実行することが可能になります。
ひとつのサーバから、SAN に接続されている複数のドメインのボリュームをシャドウボリュームとして認識しアクセスする運用も可能です。例えば、複数ドメインのボリュームのバックアップとリストアを一元的に行うバックアップサーバを構築することができます。
参照
ドメイン外サーバでシャドウボリュームを使用するバックアップとリストアの運用形態および手順について、「3.20 ドメイン外サーバからのバックアップとリストア」を参照してください。