sdxconfig Backup コマンドを使用して生成した構成テーブルや、構成ファイルに保存した構成テーブルを、vim(1)、sed(1) などのエディタを使用して編集しないでください。構成テーブルの編集は、sdxconfig Convert コマンドで行ってください。
クラスのオブジェクト構成を sdxconfig Remove -e keepid コマンドで削除し、sdxconfig Restore -e chkps コマンドで復元する場合、削除時と異なる構成で復元することはできません。
クラスタアプリケーションに Gds リソースとして登録されている共用クラスのオブジェクト構成を sdxconfig Restore コマンドを使用して復元した場合、クラススコープ内の任意の 1 ノードで以下のコマンドを実行してください。
# /opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvgdsetup -a クラス名 ~ Do you want to continue with these processes ? [yes/no] y
このコマンドは、クラスタアプリケーションの状態と連動して共用クラスのボリュームの起動/停止を行うように設定するコマンドです。
オブジェクト構成のバックアップ (sdxconfig Backup) とリストア (sdxconfig Restore) では、I/O 応答時間保証の設定はバックアップ/リストアされません。I/O 応答時間保証機能を使用している場合、対処方法について「7.15 I/O応答時間保証【IOmonitor】」 を参照してください。
I/O 応答時間保証機能を使用し、システムパニックモードを有効に設定しているクラスを sdxconfig Remove コマンドで削除する場合、システムパニックモードを無効にしてから sdxconfig Remove コマンドを実行してください。システムパニックモードの変更方法については、「8.3.2 システムパニックモードの変更」 を参照してください。
sdxconfigコマンドを利用すると、クラスに登録されているディスクおよびクラス内のボリュームを、他のシステムで使用することができます。
しかし、GDS 4.3A00 以前を使用しているシステムでクラスに登録していたディスクを本バージョンの GDS を使用するシステムで使用する場合、ボリュームデータのバックアップ/リストアとディスクラベルの設定が必要です。
手順は以下のとおりです。手順1、5、7は通常は不要ですが、上記の条件を満たす場合は必要になります。
移行前のシステムで、クラス内のボリュームデータをバックアップします。
移行前のシステムで、sdxconfig Backupコマンドを使用して、クラスのオブジェクト構成をバックアップします。
移行前のシステムで、sdxconfig Removeコマンドを使用して、クラスのオブジェクト構成を削除します。
手順3でクラスから削除したディスクを、移行後のシステムに接続します。
移行後のシステムで、parted(8)コマンドを使用して、削除したディスクにMSDOS形式のディスクラベルを設定します。または、手順6で-e mklabelオプションを指定します。
移行後のシステムで、sdxconfig Restoreコマンドを使用して、クラスのオブジェクト構成を復元します。
移行後のシステムで、クラス内のボリュームデータをリストアします。