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PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.5
FUJITSU Software

A.2.40 Solaris カーネルゾーン環境での使用方法

Solaris カーネルゾーン環境で使用するディスクを GDS で管理する場合、以下の方法があります。

  1. カーネルゾーンで GDS を使用する方法

  2. グローバルゾーンで GDS を使用する方法

それぞれの使用方法と注意事項を説明します。

a. カーネルゾーンで GDS を使用する方法

ゾーンの構成 (zonecfg) の際に、グローバルゾーンの /dev/rdsk または /dev/zvol/rdsk/ZFSストレージプール名 に存在するデバイスをカーネルゾーンに追加 (add device) し、カーネルゾーンで GDS のクラスに登録します。

グローバルゾーンのデバイスにディスクラベルが存在する場合、ディスクラベルを削除してからデバイスをカーネルゾーンに追加してください。ディスクラベルの有無の確認および削除は、format(1M) コマンドで実行できます。format(1M) コマンドの使用方法については、Solaris のマニュアルを参照してください。

カーネルゾーンで作成するクラス

カーネルゾーン上のクラスに登録できるグローバルゾーンのデバイス

共用クラス

/dev/rdsk に存在するデバイス

ローカルクラス

/dev/rdsk に存在するデバイス
/dev/zvol/rdsk/ZFSストレージプール名 に存在するデバイス

カーネルゾーンでの GDS の設定方法と運用方法は、物理環境の場合と同様です。

物理環境との違いは以下のとおりです。

b. グローバルゾーンで GDS を使用する方法

グローバルゾーンでの GDS の機能・設定・運用は、物理環境の場合と同様です。

グローバルゾーンで作成した GDS のボリュームをカーネルゾーンから使用する場合は、グローバルゾーンで GDS のボリュームを ZFS ストレージプールに登録して ZFS ボリュームを作成し、ゾーンの構成 (zonecfg) の際に ZFS ボリュームをカーネルゾーンに追加 (add device) します。ゾーンの構成 (zonecfg) の際、システム起動時にカーネルゾーンが自動的に起動しないように 「autoboot」 に 「false」 を設定してください。

注意

GDSのボリュームのデバイスを zonecfg コマンドの add device でカーネルゾーンに追加することはできません。