1 つのノードに作成できるルートクラスは、1 つだけです。
ローカルクラス、共用クラスの個数には、制限はありません。
クラスを分ける基準は以下のとおりです。
システムディスクは、ルートクラスに登録する必要があります。
システムディスク以外のローカルディスク (1 つのノードで使用するディスク) は、ルートクラスではなく、ローカルクラスに登録し、システムディスクとは区別して管理することを推奨します。
クラスタシステムの共用ディスク (クラスタの複数のノードから使用するディスク) は、共用クラスに登録する必要があります。
クラスタシステムにおいて、スコープ (使用するノード) が異なる共用ディスクは、異なる共用クラスに登録する必要があります。
クラスタシステムにおいて、共用ディスクをクラスタアプリケーションで使用する場合、クラスタアプリケーションごとに 1 つ以上の共用クラスを作成する必要があります。
ディスク数またはボリューム数が、1 つのクラスに作成可能な個数を超える場合は、クラスを分ける必要があります。ディスク数およびボリューム数については、「A.1.3 ディスク数」および「A.1.5 ボリューム数」を参照してください。
多数のディスク装置が接続されている大規模なシステムでは、ディスクの物理的な構成や格納されるデータの内容によってクラスを分けた方が管理しやすい場合があります。
ディスク装置を増設した場合、上記のクラスを分ける条件に該当しない限り、増設したディスクは既存のクラスに登録すれば良く、新しいクラスを作成する必要はありません。
クラスを必要以上に細かく分けないでください。クラスを細かく分けず、クラス数を少なくした場合、以下のメリットがあります。
クラス内のディスク数が多い方が、ディスクに格納される GDS の構成情報がディスクの故障などによって失われる確率が低くなります。したがって、クラスを細かく分けず、1 つのクラス内のディスク数を多くした方が、システムの信頼性が高くなります。
クラスタシステムの場合、共用クラスが少ない方が、ノードの切替えに時間がかかりません。
クラスが少ない方が、使用するメモリ資源は少なくなります。