ここでは、GDS Snapshot のスナップショット機能を使ってシステムディスクをバックアップし、そのバックアップを使用して代替ブート環境を作成する方法と、代替ブート環境を利用してシステムディスクをリストアする方法を説明します。
GDS Snapshot を使用すると、システム運用中に、システムディスクのスナップショット (ある時点の複製) をバックアップ用のディスク領域 (プロキシボリューム) に採取できます。このプロキシボリュームからブートできるように代替ブート環境の設定を行っておくことにより、システムディスクの故障やデータ破壊によってシステムがブートできなくなった場合に、代替ブート環境に切り替えてシステムを運用することができます。また、代替ブート環境に切り替えた後、バックアップ用ディスクのデータを元のシステムディスクにリストアし、リブートするだけで元のブート環境に戻すことができます。
この方法により、システムディスクのバックアップおよびリストアの際の運用停止時間と、システムディスク障害の復旧に要する時間を大幅に削減することができます。
注意
本節で説明する手順は、UFS ブート環境が対象です。ZFS ブート環境では、代替ブート環境は作成できません。ZFS ブート環境のシステムディスクのバックアップとリストアの方法については、「6.2 ZFS ブート環境のシステムディスクのバックアップとリストア」を参照してください。