CF over IPを構成設定するには、以下の手順を実行します。
CF over IPに使用するサブネットワークを指定します。サブネットワークは4つまで使用できます。
クラスタに参入する各ノードに、各サブネットワークについて正しく構成されたIPインタフェースを割り当てます。サブネットワークのすべてのノードにつき、IPブロードキャストとネットマスクを正確に矛盾なく割り当てます。
これらすべてのIPインタフェースが正しく動作していることを確認します。
Cluster AdminのCFウィザードを実行します。
CFウィザードで、CF over IPを設定する画面が表示されます。このウィザードはクラスタに参入するすべてのノードを検索し、各ノードで使用可能なIPインタフェースを特定し、CF over IP画面に表示します。さらにCFウィザードでは、各ノードでの選択肢がサブネットワークごとにグループ化されます。詳細については、“1.1 CF、CIP、およびCIMの構成設定”を参照してください。
CFは、CF over IPの構成を追跡するため、特殊なIP“デバイス”を使用します。以下の4つのデバイスがあります。
/dev/ip0 /dev/ip1 /dev/ip2 /dev/ip3
これらのデバイスは、Solarisの/dev内のいずれのデバイスファイルとも実際には対応していません。これらは、CF製品内におけるCF over IP構成情報用の単なるプレースホルダーです。いずれのデバイスについても、cfconfig(1M)コマンド (またはウィザード内でcfconfig(1M)コマンドを起動するCluster Admin) で、IPアドレスとブロードキャストアドレスを割り当てることができます。
cfconfig(1M)を手動で実行した場合は、CF over IPを実行するため、いずれのデバイスでも指定することができます。IPデバイスの後ろには、ローカルノードのインタフェースのIPアドレスとブロードキャストアドレスを指定する必要があります。アドレスは、必ずインターネットのアドレスのようにドットで区切られた数字で指定します。たとえば、CFを“図8.3 IPインタコネクトを使用したCF”のノードAで構成する場合、cfconfig(1M)コマンドは次のように指定します。
# cfconfig -S A clustername /dev/ip0 \
172.25.200.4 172.25.200.255 /dev/ip1 172.25.219.83
どのIPデバイスを使用するかはあまり問題になりません。上記のコマンドは、/dev/ip2および/dev/ip3でも同様に使用できます。
注意
cfconfig(1M)コマンドは、IPアドレスが有効であるかどうかのチェックは行いません。
構成で選択したIP デバイスは、cftool -d やcftool -r などの他のコマンドで表示されます。
IP インタフェースは、CF で使用するよう構成され、かつCF ドライバがロードされている場合でなければ、cftool -p によるCF ping では表示されません。
注意
cftool -dでは、各デバイスの相対速度の数値が表示されます。この数字はメッセージ送信の優先順位を決定するために使用します。構成するデバイスがIPの場合は、相対速度100が使用されます。これは論理IPデバイスに必要とされる優先順位です。ギガビットイーサネットのハードウェアデバイスが同時に構成される場合は、そちらが優先されます。