注意
CF over IPを使用する前に、対象とするインターネットのすべてのIPアドレスおよびブロードキャストマスクを前もって設定しておいてください。設定が行われていない場合、cfconfig(1M) コマンドがCFのロードに失敗するため、CFは起動しません。
CF over IPに使用するデバイスは、RMS userApplicationで制御することはできません。
CF の通信はクラスタインタコネクトを使用しています。クラスタインタコネクトは、クラスタ内に存在するすべてのノードと接続されています。以下の図はこの様子を示しています。
図8.1 CFインタコネクトの概念図
CFをイーサネット経由で使用する場合は、イーサネットデバイスがインタコネクトのインタフェースとして使用されます。インタコネクトそのものは、通常イーサネットハブまたはイーサネットスイッチです。以下の図にこの例を示します。
図8.2 イーサネットインタコネクトを使用したCF
CF over IP を使用する場合、IPインタフェースは、インタコネクトへの接続に使用されるデバイスであり、複数のIPサブネットワークを使用して冗長性を確保します。以下の図はCF over IPの構成を示しています。
図8.3 IPインタコネクトを使用したCF
CFをイーサネットとIPサブネットワークの両方で実行する混合型の構成も可能です。
CF over IPを使用する場合、クラスタ内の各ノードに、インタコネクトとして使用されるサブネットワークのIPインタフェースが割り当てられていることが必要です。また、あるサブネットワークのすべてのインタフェースが、すべてのクラスタノードで、同じIPブロードキャストアドレスと同じネットマスクを使用する必要があります。CFはIPブロードキャストを使用して最初のクラスタ参入処理を行うため、この設定は特に重要です。
注意
CF over IP はIPv4アドレスを使用します。
CFが異なるサブネットのノードと通信することはできません。
注意
CFに使用するサブネットワークを選択する場合には、クラスタノードのみがアクセスできるプライベートサブネットワークを使用する必要があります。CFのセキュリティは、そのインタコネクトへのアクセスによって決まります。インタコネクトにアクセスが可能なノードはすべてクラスタへの参入が可能で、すべてのクラスタノードにおいてルート権限を取得することができます。CF over IPを使用する場合は、CFが使用するサブネットワーク上のすべてのノードが信頼されたノードである必要があります。パブリックネットワーク上のすべてのノードが信頼できる場合を除き、CF over IPのトラフィックについては、クラスタノードへのパブリックインタフェースの使用を避ける必要があります。