最後に、生成したアダプタクラスソースを翻訳・リンクし、アダプタクラスライブラリ(lib*.so)を作成します。
アダプタクラスの構築にはcobmkmfコマンドとmakeコマンドを使用します。cobmkmfコマンドでメイクファイルを生成し、makeコマンドでビルドします。
cobmkmfコマンドおよびmakeコマンドの使い方については、“NetCOBOL ユーザーズガイド”およびmanマニュアルを参照してください。
アダプタクラスの構築は、以下の手順で行います。
アダプタクラスのソースが存在するディレクトリに移動します。
以下のcobmkmfコマンドを実行します(“\”は継続行を示します)。JアダプタクラスジェネレータはJNI(Java Native Interface)を使用するため、マルチスレッドモデルにします。
$ cobmkmf -l PROGRAM=ライブラリ名 COBFLAGS=’-WC,”ALPHAL(WORD)”’ \
COBLDFLAGS=-Tm
以下のmakeコマンドを実行してビルドします。
$ make
この結果作成される以下のファイルは、アダプタクラスを使用する際に必要になります。
アダプタクラスのライブラリファイル(lib*.so)(リンク時および実行時に必要)
アダプタクラスのリポジトリファイル(翻訳時に必要)
注意
cobmkmfコマンドは、カレントディレクトリに1つのプログラムまたはライブラリを作成するために必要な資源だけがすべて存在していることを前提にしています。そのため、事前に不要なファイルの削除および必要なファイルのコピーまたはシンボリックリンクしておく等の準備が必要です。