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NetCOBOL V12.1 NetCOBOL Studio ユーザーズガイド
FUJITSU Software

11.12 CORBAアプリケーションに関するトラブルシューティング

CORBAアプリケーションに関する問題

1. IDLファイルがコンパイルされない。

2. ビルド時にIDLコンパイラでエラーが発生する。

3. 接続先ホストを変更してもCORBAサーバオブジェクト一覧の表示が更新されない。

4. CORBAサーバプロジェクトでメインプログラムをデフォルトのファイルから変更すると、ビルドに失敗する。

5. Interstage Application Serverが起動していない場合にCORBAサーバプロジェクトのビルドを行うと、ビルドに失敗する場合がある。

6. CORBAサーバプロジェクトの初回ビルド時に、インタフェースリポジトリからの削除失敗を示す警告メッセージが出力される。

1. IDLファイルがコンパイルされない。

【対処】

IDLファイルのコンパイルを行うには、あらかじめInterstage Application ServerおよびInterstageの管理に必要なサービス(基盤サービス)を起動しておく必要があります。起動していない場合にはあらかじめ起動しておいてください。
基盤サービスの起動にはInterstage基盤サービス操作ツールを使用します。ツールを起動するには、スタートメニューから[Interstage] > [Studio] > [Interstage基盤サービス操作ツール]を選択してください。 Interstage Application Serverの起動にはInterstage管理コンソールを使用してください。

2. ビルド時にIDLコンパイラでエラーが発生する。

【対処】

Interstage Application Serverサーバ機能と組み合わせて開発を行う場合には環境設定は必要ありませんが、クライアントパッケージと組み合わせて開発を行う場合には環境設定が必要です。
クライアントパッケージと組み合わせる場合には、Interstage Application Serverインストールフォルダ\odwin\etc\inithostファイルに、アクセスするサーバを指定する必要があります。

3. 接続先ホストを変更してもCORBAサーバオブジェクト一覧の表示が更新されない。

【対処】

ワークベンチを実行中に、Interface Repositoryサービスのホストを変更した場合、ワークベンチが起動されている間は、CORBAサーバオブジェクト一覧に変更は反映されません。Interface Repositoryサービスのホスト変更した場合は、ワークベンチを再起動してください。

4. CORBAサーバプロジェクトでメインプログラムをデフォルトのファイルから変更すると、ビルドに失敗する。

【対処】

CORBAサーバプロジェクトでは、メインプログラム名はプロジェクト名と一致していなければなりません。メインプログラムをデフォルトのファイルから変更しないでください。

5. Interstage Application Serverが起動していない場合にCORBAサーバプロジェクトのビルドを行うと、ビルドに失敗する場合がある。

コンソールビューに以下のエラーが表示されている。

OD: エラー: od51401:IDLparser:CORBA_Container_lookup関数で例外情報にIDL:CORBA/StExcep/COMM_FAILURE:1.0が発生しました。マイナーコードは0x464a010aです。
OD: エラー: od51221:IDLc:IDLparserコマンドエラー. エラーコード=4

【対処】

IDLファイルを更新している場合、Interstage Application Serverが強制停止状態の時にはIDLコンパイラの実行がエラーとなるため、ビルドに失敗します。このような場合には、Interstage管理コンソールを使用してInterstage Application Serverを起動してから、再度ビルドを実行してください。

6. CORBAサーバプロジェクトの初回ビルド時に、インタフェースリポジトリからの削除失敗を示す警告メッセージが出力される。

コンソールビューに以下のエラーが表示されている。

OD: 警告: od51006:IDLinst:削除すべきオブジェクト::SAMPLEが存在しません。

【対処】

IDLコンパイラの設定画面で[インタフェースリポジトリへの登録を行う]がチェックされている場合、IDLコンパイラは、まずインタフェースリポジトリから既存の登録情報を削除し、その後に新しく情報を登録します。初回ビルド時には、まだインタフェースリポジトリに情報が登録されていないため、登録情報の削除に失敗したことを示す警告メッセージが表示されます。この警告メッセージが表示されてもビルドは問題なく実行できます。