ページの先頭行へ戻る
NetCOBOL V12.1 NetCOBOL Studio ユーザーズガイド
FUJITSU Software

9.4.4 [オプション設定]ダイアログボックス

9.4.4.1 [ターゲット]タブ

表9.9 [ターゲット]タブ

項目

説明

ターゲット名

ターゲット名を指定します。

初期化

プロジェクトの[プロパティー]ダイアログボックスの[ターゲット]ページで指定された値に初期化します。

[ターゲット]タブでは、ターゲット名を変更することができます。

注意

実行ファイルまたはダイナミックリンクライブラリ(共用ライブラリ)の種別は、プロジェクトの[プロパティー]ダイアログボックスの[ターゲット]ページの[ターゲット種別]で選択されている値になります。ターゲットの種別を変更する場合は、この[ターゲット種別]の選択を変更してください。

9.4.4.2 [プリコンパイラ]タブ

表9.10 [プリコンパイラ]タブ

項目

説明

プリコンパイラを使用する

プリコンパイラを使用するメイクファイルを生成する場合に選択します。

選択されていない場合、プリコンパイラの情報が設定されていてもプリコンパイラの情報はメイクファイルに反映されません。

なお、プリコンパイラを使用する場合は、あらかじめプロジェクトのプロパティーでプリコンパイラのビルドツールを追加して、プリコンパイラ連携情報を設定してください。

プリコンパイラのビルドツールがプロジェクトに適切に設定されていないと、メイクファイルが正しく生成されません。

プリコンパイラの設定方法は、“6.2.3 プリコンパイラを使用したCOBOLプログラムの作成”を参照してください。

プリコンパイラコマンド

プリコンパイラとして起動するコマンド名を指定します。

プリコンパイラのパラメーター

プリコンパイラコマンドのパラメーターを指定します。

入力ソースの拡張子

プリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子を指定します。

以下の拡張子を指定することはできません。

  • cobol

  • cob

  • cbl

  • lcai

  • ファイル・コンテンツにおいてCOBOLソースと関連付けた拡張子

出力ソースの拡張子

プリコンパイラ出力ソースファイルの拡張子を選択します。

COBOLコンパイラのエラーメッセージをプリコンパイラ入力ソースの行番号で表示する

INSDBINFコマンド(*1)は、プリコンパイラ出力ソースファイルに、行補正情報を埋め込んだ中間ファイルを生成します。

このチェックボックスをチェックすると、INSDBINFコマンドが生成した中間ファイルがCOBOLコンパイラの入力ファイルとなります。これにより、COBOLコンパイラのエラーメッセージに埋め込まれる行番号は、プリコンパイラ入力ソースファイルの行番号に対応したものになります。

初期値ではチェックされていません。

INSDBINFコマンドのパラメーター

[COBOLコンパイラのエラーメッセージをプリコンパイラ入力ソースの行番号で表示する]をチェックすると、本テキストボックスが有効になります。

INSDBINFコマンドのパラメーターを指定します。ただし、入力ソースファイル名と出力ソースファイル名は、プリコンパイラ入力ソースファイル名から決定されるため、指定する必要はありません。

初期化

プロジェトのプロパティーの[プリコンパイラ]ページで設定されている値で初期化します。

*1: INSDBINFコマンドについては、“6.2.2 INSDBINFコマンド”を参照してください。


[プリコンパイラ]タブでは、プリコンパイラ連携情報を変更することができます。

プリコンパイラ連携情報の詳細は、“6.2.1 プリコンパイラ連携情報の初期値の設定・変更”を参照してください。

注意

サーバ側のNetCOBOL製品が以下の場合、プリコンパイラ出力ソースの拡張子に“.cobol”を利用することができません。

  • Solaris 32bit版 NetCOBOLおよびLinux(Itanium) 64bit版 NetCOBOLの場合

    V9.1以前の製品

9.4.4.3 [翻訳オプション]タブ

表9.11 [翻訳オプション]タブ

項目

説明

翻訳オプション

メイクファイル中でCOBOLソースの翻訳時に使用する翻訳オプションが表示されます。

追加

翻訳オプションを追加します。

[翻訳オプションの追加]ダイアログボックスでは、[翻訳オプション]で追加したいオプションを選択し、[追加]ボタンを選択することで、翻訳オプションを追加します。

変更

[翻訳オプション]で選択された翻訳オプションを変更します。

削除

[翻訳オプション]で選択された翻訳オプションを削除します。

初期化

プロジェクトの[プロパティー]ダイアログボックスの[ビルド]ページで指定された値に初期化します。

その他の翻訳オプション

[翻訳オプションの追加]ダイアログボックスで追加できない翻訳オプションを指定します。

[翻訳オプション]タブでは、翻訳オプションを変更することができます。

リモート開発で使用できない翻訳オプション

リモート開発固有の翻訳オプション

[オプション設定]ダイアログボックスの[翻訳オプション]タブでは、プロジェクトの[プロパティー]ダイアログボックスの[ビルド]ページでは扱えない、リモート開発固有の翻訳オプションを扱うことができます。

リモート開発固有の翻訳オプションと、各サーバ側OSでの使用の可否を、以下の表に示します。

表9.12 リモート開発固有の翻訳オプション

翻訳オプション

サーバ側のNetCOBOL製品

Solaris 32bit版 NetCOBOL

Solaris 64bit版 NetCOBOL

Linux (Itanium) 64bit版 NetCOBOL

Linux 64bit版 NetCOBOL

Windows 64bit版 NetCOBOL

CODECHK

×

FILELIB

×

×

×

×

KANA

×

×

LALIGN

×

○: 使用可能

×: 使用不可

リモート開発固有の翻訳オプションの詳細について以下に説明します。

CODECHK翻訳オプション

実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行う(CODECHK)か、行わない(NOCODECHK)かを指定します。

日本語のコード系に依存しないプログラム(シフトJIS/EUC/Unicode共通プログラム)を作成する場合、NOCODECHKを指定します。

表9.13 CODECHK翻訳オプションの指定項目

項目

説明

実行時の日本語コード系チェックの指定

実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行うか、行わないかを指定します。

初期値では[実行時に翻訳時のコード系とのチェックを行う]が選択されます。

実行時に翻訳時のコード系とのチェックを行う

実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行います。

実行時に翻訳時のコード系とのチェックを行わない

実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行いません。

FILELIB翻訳オプション

IN/OF XFDLIB指定のCOPY文によりファイル定義体からレコード定義を取り込む場合、ファイル定義体ファイルのフォルダを指定します。

使用するファイル定義体ファイルが複数のフォルダに存在する場合、フォルダをセミコロンで区切って複数指定します。フォルダを複数指定した場合、指定された順序でフォルダが検索されます。

表9.14 FILELIB翻訳オプションの指定項目

項目

説明

ファイル定義体ファイルのフォルダ

ファイル定義体ファイルの入力先フォルダを指定します。

フォルダはセミコロンで区切って複数追加することができます。

[参照]をクリックすると、フォルダの指定方法を選択する[選択]ダイアログボックスが表示されます。[選択]ダイアログボックスに表示される一覧から、指定するフォルダのパスとなるパスの開始位置を指定してください。選択項目によっては、引き続き[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。指定するフォルダを選択してください。

KANA翻訳オプション

文字定数および英字・英数字項目内のカナ文字のコード系を指定します。

表9.15 KANA翻訳オプションの指定項目

項目

説明

文字コードの扱い

文字コードの扱いを指定します。

初期値では[EUC]が選択されます。

EUC

カナ文字の文字コードは、2バイトコード(EUC)となります。

JIS8

カナ文字の文字コードは、1バイトコード(JIS)となります。

LALIGN翻訳オプション

連絡節に宣言されたデータを参照する場合、8バイトの整列境界にあっていることを前提としたオブジェクトを生成する(LALIGN)か、前提としないオブジェクトを生成する(NOLALIGN)かを指定します。

なお、整列境界が8バイト境界にあっていることを前提としたオブジェクトを生成する場合、データの処理速度が向上します。

表9.16 LALIGN翻訳オプションの指定項目

項目

説明

連絡節のデータ宣言の扱い

連絡節のデータ宣言の扱いを指定します。

初期値では[整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提としない]が選択されます。

整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提とする

整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提とします。

整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提としない

整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提としません。

リモート開発で指定形式が異なる翻訳オプション

クライアント側のNetCOBOLとサーバ側のNetCOBOLで翻訳オプションの指定形式が異なる、以下の翻訳オプションがあります。

RCS翻訳オプション

RCS翻訳オプションは、クライアント側のNetCOBOLとサーバ側のNetCOBOLでは指定形式が異なります。ここでの説明はサーバがLinux(Itanium) 64bit版NetCOBOLの場合に表示されるダイアログボックスの説明です。

Unicode環境での日本語項目の表現形式はUTF-16です。このときエンディアンをビッグエンディアンとするか、リトルエンディアンとするかを指定します。

表9.17 RCS翻訳オプションの指定項目

項目

説明

Unicode環境での日本語項目の表現形式

UTF-16のエンディアンを指定します。

初期値では[LE]が選択されます。

BE

UTF-16のエンディアンをビッグエンディアンとします。

LE

UTF-16のエンディアンをリトルエンディアンとします。

9.4.4.4 [登録集名]タブ

表9.18 [登録集名]タブ

項目

説明

登録集名

プロジェクトの[プロパティー]ダイアログボックスの[ビルド]ページの[登録集]タブで指定した値を参照することができます。

[登録集名]タブで指定された値はメイクファイルに反映されません。サーバ側の環境で、IN/OFで指定した登録集名を環境変数名とした環境変数に、登録集ファイルの格納されているディレクトリを設定します。

注意

サーバ側のNetCOBOL製品がWindows 64bit版 NetCOBOLの場合は、環境変数COB_登録集名として指定します。

9.4.4.5 [リンクオプション1]タブ、[リンクオプション2]タブ

リンクオプションは[オプション設定]ダイアログボックスの2つのタブで構成されています。

リンクするライブラリおよびオブジェクトファイルの変更

[オプション設定]ダイアログボックスで[リンクオプション1]タブを選択すると、サーバ側でリンクするライブラリおよびオブジェクトを変更することができます。

表9.19 [リンクオプション1]タブ

項目

説明

追加

COBOLプログラムとリンクするライブラリおよびオブジェクトファイルを追加します。

[追加]ボタンを選択すると、[リンクオプションの追加]ダイアログボックスが表示されます。

追加したライブラリおよびオブジェクトファイルは[ライブラリ/オブジェクトファイル]に表示されます。

ライブラリおよびオブジェクトファイルは複数追加することができます。

変更

[ライブラリ/オブジェクトファイル]で選択されているライブラリおよびオブジェクトファイルの指定を変更します。

[変更]ボタンをクリックすると、[リンクオプションの変更]ダイアログボックスが表示されます。

削除

[ライブラリ/オブジェクトファイル]で選択されているライブラリおよびオブジェクトファイルを削除します。

すべて削除

[ライブラリ/オブジェクトファイル]にあるすべてのライブラリおよびオブジェクトファイルを削除します。

Cランタイムライブラリ名

リンクするCランタイムライブラリのファイル名を指定します。

サーバ側のOSがWindows(64)の場合に有効になります。

Cランタイムライブラリ名を省略すると“LIBCMT.lib”が結合されます。

以下の場合はMSVCRT.LIBを明に指定してください。

  • 1プロセスに多数のDLLを動作させる場合

  • 呼び出すCプログラムがMicrosoft Visual C++で作成、かつ/MDオプションで翻訳されている場合

結合するCランタイムライブラリの詳細は“NetCOBOL ユーザーズガイド”を参照してください。

DLLエントリオブジェクト

COBOLで作成されたオブジェクトファイルだけでダイナミックリンクライブラリを作成するか、他言語で作成されたオブジェクトファイルと一緒にダイナミックリンクライブラリを作成するかを指定します。

サーバ側のOSがWindows(64)の場合に有効になります。

COBOL単体用

COBOLで作成されたオブジェクトファイルだけでダイナミックリンクライブラリを作成します。

他言語間結合用

他言語で作成されたオブジェクトファイルと一緒にダイナミックリンクライブラリを作成します。

初期化

プロジェクトの[プロパティー]ダイアログボックスの[ビルド]ページで指定された値に初期化します。

[オプション設定]ダイアログボックスの[リンクオプション1]タブで[追加]ボタンまたは[変更]ボタンをクリックすると、[リンクオプションの追加]ダイアログボックスが表示されます。

[リンクオプションの追加]ダイアログボックスでは、ライブラリおよびオブジェクトファイルの追加・変更ができます。

[参照]ボタンをクリックすると、サーバ側のファイルを参照するダイアログボックスが表示され、ライブラリおよびオブジェクトファイルを選択することができます。

サーバ側のOSで固有なリンクオプションの変更

[オプション設定]ダイアログボックスで[リンクオプション2]タブを選択すると、サーバ側のOSで固有なリンクオプションを変更することができます。

サーバ側のリンクオプションの詳細は、サーバ側の“NetCOBOL ユーザーズガイド”を参照してください。

表9.20 [リンクオプション2]タブ

項目

説明

結合モード

結合モードを指定します。

初期値では[動的結合]が選択されます。

サーバ側のOSがSolaris、Linux(64)またはLinux(Itanium)の場合に有効となります。

動的結合

COBOLプログラムを動的結合により作成します。

静的結合

COBOLプログラムを静的結合により作成します。

画面帳票定義体を使用するプログラム

画面帳票定義体を使用しているプログラムをリンクする場合に選択します。

初期値では選択されていません。

サーバ側のOSがSolarisの場合に有効となります。

スクリーン操作機能を使用するプログラム

スクリーン操作を使用しているプログラムをリンクする場合に選択します。

初期値では選択されていません。

サーバ側のOSがSolarisの場合に有効となります。

C-ISAMを使用するプログラム

C-ISAMを使用しているプログラムをリンクする場合に選択します。

初期値では選択されていません。

サーバ側のOSがSolarisの場合に有効となります。

C言語から呼び出されるプログラム

C言語から呼び出されるプログラムをリンクする場合に選択します。

初期値では選択されていません。

サーバ側のOSがSolarisの場合に有効となります。

C関数を呼び出す

ターゲット種別がダイナミックリンクライブラリで、かつ、C関数を呼び出す場合に選択します。初期値では選択されていません。

サーバ側のOSがWindows(64)の場合に有効となります。

デバッグ情報を出力する

デバッグ情報をプログラムデータベース(PDB)に作成する場合に選択します。

初期値では選択されています。

サーバ側のOSがWindows(64)の場合に有効となります。

リンクオプション[-Wl]の指定

ldコマンドが使用するリンクオプションを指定します。

サーバ側のOSがSolaris、Linux(64)またはLinux(Itanium)の場合に有効となります。

注意

プロジェクトの[プロパティー]ダイアログボックスの[ビルド]ページで“THREAD(MULTI)”が指定されている場合、マルチスレッドモデルのプログラムをリンクするオプション(“-Tm”)が自動的に設定されます。