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NetCOBOL V12.1 NetCOBOL Studio ユーザーズガイド
FUJITSU Software

6.2.3 プリコンパイラを使用したCOBOLプログラムの作成

プリコンパイラを使用するCOBOLプログラム開発は、COBOLプロジェクトの新規作成時にプリコンパイラを使用するプロジェクトであることを指示すれば、プリコンパイラを使用するためのビルド環境が設定されます。

既存のCOBOLプロジェクトでプリコンパイラを使用できるようにビルド環境を変更するには、以下の手順で設定します。

  1. [ビルドツール]にプリコンパイラを追加

  2. プリコンパイラ連携情報の設定

  3. プリコンパイラ入力ソースの生成・追加

6.2.3.1 プリコンパイラのビルドツールへの設定

COBOLプロジェクトのビルド時にプリコンパイラを呼び出すためには、[ビルドツール]に[プリコンパイラ]が設定されている必要があります。

ビルドツールへ[プリコンパイラ]を追加する

COBOLプロジェクトのビルドツールに[プリコンパイラ]が設定されていない場合、以下の手順で[プリコンパイラ]を追加します。

  1. [依存]または[構造]ビューから[プリコンパイラ]を追加するプロジェクトを選択します。

  2. コンテキストメニューから[プロパティ(H)]を選択します。

    → [プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 左のペインで[ビルドツール]を選択すると[ビルドツール]ページが表示されます。

  4. [追加(N)]ボタンをクリックします。

    → [ビルドツールの追加]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [プリコンパイラ]を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

  6. [ビルドツール]ページの[COBOLビルダに関連付けられたビルドツールの一覧]に[プリコンパイラ]が追加されていることを確認して、[プロパティ]ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックします。

ビルドツールから [プリコンパイラ]を削除する

以下の手順でCOBOLプロジェクトから[プリコンパイラ]を削除します。ただし、[ソースファイル]フォルダにプリコンパイラ入力ソースが登録されている場合は、削除することはできません。

  1. [依存]または[構造]ビューから[プリコンパイラ]を削除するプロジェクトを選択、コンテキストメニューから[プロパティ(H)]を選択します。

    → [プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 左のペインで[ビルドツール]を選択すると[ビルドツール]ページが表示されます。

  3. [ビルドツール]ページの[COBOLビルダに関連付けられたビルドツールの一覧]から[プリコンパイラ]を選択し、[削除(R)]ボタンをクリックします。

  4. [COBOLビルダに関連付けられたビルドツールの一覧]から[プリコンパイラ]が削除されていることを確認して、[プロパティ]ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックします。

注意

[ソースファイル]フォルダにプリコンパイラ入力ソースが登録された状態ではビルドツールから[プリコンパイラ]を削除することはできません。[ソースファイル]フォルダからプリコンパイラ入力ソースを削除してから実行してください。

6.2.3.2 プリコンパイラ連携情報の設定・変更

プリコンパイラ入力ソースを含むCOBOLプロジェクトをビルドする際に呼び出すプリコンパイラコマンドの情報を設定・変更することができます。

ビルドツールに[プリコンパイラ]を追加した直後は、[設定]ダイアログボックスの[プリコンパイラ]ページでプリコンパイラ連携情報の初期値が設定されていればその値が初期値となります。

プリコンパイラ連携情報を設定・変更する

以下の手順でCOBOLプロジェクトにプリコンパイラの情報を設定・変更します。

  1. [依存]または[構造]ビューでプリコンパイラ連携情報を設定するプロジェクトを選択し、コンテキストメニューから[プロパティ(H)]を選択します。

    → [プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 左のペインで[ビルドツール] > [プリコンパイラ]を選択すると[プリコンパイラ]ページが表示されます。

Oracleのプリコンパラを使用する場合の設定例

INAME=%INFILE% ONAME=%OUTFILE%

プリコンパイラページの詳細については“6.2.1 プリコンパイラ連携情報の初期値の設定・変更”を参照してください。

注意

  • [ソースファイル]フォルダにプリコンパイラ入力ソースが登録されている場合、[プリコンパイラ]ページの[入力ソースの拡張子]は変更することができません。プリコンパイラ入力ソースの拡張子を変更する場合は、[ソースファイル]フォルダからプリコンパイラ入力ソースを削除してから再実行してください。

  • ファイル・コンテンツにおいてCOBOLソースと関連付けている拡張子は、入力ソースファイルの拡張子として指定することはできません。

6.2.3.3 プリコンパイラ入力ソースの生成・追加

プリコンパイラ入力ソースをプロジェクトに追加するには、あらかじめプロジェクトにプリコンパイラ連携情報が設定されていなければなりません。

プリコンパイラ入力ソースは、COBOLプロジェクトの[ソースファイル]フォルダに登録されていなければなりません。[ソースファイル]フォルダに登録するには、次の2つの方法があります。

プリコンパイラ入力ソースを新規作成し[ソースファイル]フォルダへ登録する

プリコンパイラ入力ソースを新規作成して[ソースファイル]フォルダへ登録するには、[COBOLソース生成ウィザード]または[オブジェクト指向COBOLソース生成ウィザード]を使用します。

ウィザードの1枚目にある[プリコンパイラを使用する]チェックボックスをチェックすると、生成したCOBOLソースまたはオブジェクト指向COBOLソースが、プリコンパイラ入力ソースとして[ソースファイル]フォルダに登録されます。

以下の手順でウィザードを起動します。

  1. [依存]または[構造]ビューでプリコンパイラ入力ファイルを生成するCOBOLプロジェクトの[ソースファイル]フォルダを選択します。

  2. メニューバーから[ファイル(F)] > [新規(N)] > [COBOLソース(C)] または[オブジェクト指向COBOLソース(O)]を選択するか、コンテキストメニューから[新規(N)] > [COBOLソース(C)] または[オブジェクト指向COBOLソース(O)]を選択します。

    → ウィザードが起動します。

注意

プロジェクトにプリコンパイラ連携情報が設定されていない場合は、[プリコンパイラを使用する]チェックボックスが無効となります。プリコンパイラ連携情報を設定してから、再度ウィザードを起動してください。

既存のプリコンパイラ入力ソースを[ソースファイル]フォルダへ登録する

既存のプリコンパイラ入力ソースを、COBOLプロジェクトの[ソースファイル]フォルダへプリコンパイラ入力ソースとして登録することができます。

注意

プロジェクトにプリコンパイラ連携情報が登録されていない場合はエラーとなります。[ソースファイル]フォルダにファイルは登録されますが、プリコンパイラ入力ソースとして登録はされません。このままの状態でプロジェクトにプリコンパイラ連携情報を設定しても上記の操作で追加したファイルがプリコンパイラ入力ソースとして自動的に再登録はされません。[ソースファイル]フォルダから[その他のファイル]フォルダへ移動して、再度[ソースファイル]フォルダへ登録してください。

6.2.3.4 プリコンパイラ入力ソースの編集

プリコンパイラ入力ソースの内容をCOBOLエディターで編集するには、プリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子をコンテンツ・タイプおよびCOBOLエディターに関連付ける必要があります。プリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子のコンテンツ・タイプおよびCOBOLエディターへの関連付けは、プリコンパイラ連携情報を設定したときに自動的に行われます。

プリコンパイラ入力ソースファイルがCOBOLエディターで開かれない場合は、以下の手順でファイルの拡張子をコンテンツ・タイプおよびCOBOLエディターに関連付けます。

  1. メニューバーから[ウィンドウ(W)] > [設定(P)]を選択します。

    → [設定]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [設定]ダイアログボックスの左のペインで[一般] > [コンテンツ・タイプ]を選択すると、[コンテンツ・タイプ]ページが表示されます。

  3. [コンテンツ・タイプ]から[Text] > [COBOLソースファイル]を選択して、[追加(A)]ボタンをクリックします。

    → [コンテンツ・タイプの関連付けを追加]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [コンテンツ・タイプ]にプリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子を入力して、[OK]ボタンをクリックします。

  5. [コンテンツ・タイプ]ページの[ファイルの関連付け]にプリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子が表示されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

  6. [設定]ダイアログボックスの左のペインで[一般] > [エディター] > [ファイルの関連付け]を選択します。

    → [ファイルの関連付け]ページが表示されます。

  7. [ファイル・タイプ]の右側の[追加(A)]ボタンをクリックします。

    → [ファイル・タイプの追加]ダイアログボックスが表示されます。

  8. [ファイル・タイプ]に、プリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子を入力して、[OK]ボタンをクリックします。

    → [ファイルの関連付け]ページの[ファイル・タイプ]に指定した拡張子が追加されます。

  9. [ファイルの関連付け]ページの[ファイル・タイプ]から追加した拡張子を選択して、[関連付けられたエディター]の右側の[追加]ボタンをクリックします。

    → [エディターの選択]ダイアログボックスが表示されます。

  10. [エディターの選択]ダイアログボックスの[内部エディター]が選択されていることを確認し、[COBOLエディター]を選択します。

    → [ファイルの関連付け]ページの[関連付けられたエディター]に[COBOLエディター]が追加されます。