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NetCOBOL V12.1 NetCOBOL Studio ユーザーズガイド
FUJITSU Software

7.3.1 ブレークポイント

ブレークポイントは、指定された位置でプログラムの実行を停止させるマーカです。

ここでは、ブレークポイントの追加/削除方法および使い方を説明します。

7.3.1.1 ブレークポイントの追加

ブレークポイントは、以下の手順で追加します。

  1. COBOLエディターで、ブレークポイントを追加するファイルを開きます。

  2. ブレークポイントを追加する行のすぐ左側で、垂直方向ルーラーのコンテキストメニューから[ブレークポイントの追加]を選択します。
    → 垂直方向ルーラーにブレークポイントマークが表示されます。また、[ブレークポイント]ビューのリストにブレークポイントが表示されます。

ポイント

垂直方向ルーラーをダブルクリックすることでもブレークポイントを設定できます。

注意

登録集内にブレークポイントを設定した場合、すべての取り込みでブレークポイントが有効になります。したがって、1つの登録集を複数のCOPY文で取り込んでいる場合、COPY文により取り込まれているすべての箇所で登録集に設定されたブレークポイントが有効になり、プログラムの実行が中断します。

7.3.1.2 ブレークポイントの削除

ブレークポイントは、以下の手順で削除します。

  1. [ブレークポイント]ビューから、削除したいブレークポイントを選択します。

  2. コンテキストメニューから[ブレークポイントの削除]を選択します。

ポイント

垂直方向ルーラーに表示されているブレークポイントマークをダブルクリックすることでもブレークポイントを削除できます。

7.3.1.3 ブレークポイントの使い方

プログラム実行中にブレークポイントに到達すると、デバッガは実行を中断し、その時点でのプログラムの呼出し経路やデータ項目の値を参照することができます。

ブレークポイントのプロパティーを使うと、ブレークポイントの無効化/有効化、ヒットカウントの指定、条件式の指定などを行うことができます。ブレークポイントのプロパティーは、垂直方向ルーラーのコンテキストメニュー、または[ブレークポイント]ビューのコンテキストメニューから開くことができます。

ヒットカウントと条件式の両方が指定されている場合は、どちらかの条件を満足したときにデバッガは実行を中断します。

設定したブレークポイントは、明に削除されるまで複数のセションを通して保存されます。COBOLエディターのファイルを閉じてもブレークポイントは保存され、次回ファイルを開いたときに再び設定されているブレークポイントが表示されます。

7.3.1.4 ブレークポイントのヒットカウント

ブレークポイントのヒットカウントを使用することにより、指定されたヒットカウント数の回数分、ブレークポイントの行が実行された場合に中断します。

  1. COBOLエディターでブレークポイントを設定します。

  2. [ブレークポイント]ビューでブレークポイントを選択してコンテキストメニューから[ヒットカウント(H)]を選択します。
    → [ブレークポイントヒットカウントの設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. ヒットカウント数の入力、およびヒットカウント有効無効を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

注意

登録集に設定したブレークポイントに対して指定されたヒットカウント数には、すべての取り込みにおける実行回数を合計した値がカウントされます。

7.3.1.5 ブレークポイントの条件式

ブレークポイントの条件式を使用することにより、条件式を満足した場合のみブレークポイントの行が実行された場合に中断します。

  1. COBOLエディターでブレークポイントを設定します。

  2. [ブレークポイント]ビューでブレークポイントを選択してコンテキストメニューから[条件式(C)]を選択します。
    → [条件式の設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 条件式の入力、および条件式の有効無効を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

参考

条件式の詳細な指定方法は、“D.3 条件式”を参照してください。