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Enterprise Postgres 10 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

10.2.7 psqlコマンドを利用する場合

接続サービスファイルの利用を推奨します。“10.2.4 接続サービスファイルを利用する場合”を参照してください。

接続サービスファイルを利用しない場合は、psqlコマンドのオプション/環境変数に、以下の情報を指定します。

表10.7 設定する情報

オプション(環境変数)

説明

-h/--host(PGHOST/PGHOSTADDR)

カンマ区切りでIPアドレス1およびIPアドレス2、またはホスト名を指定します。
環境変数PGHOSTまたはPGHOSTADDR に指定することも可能です。

-p/--port(PGPORT)

カンマ区切りで接続先のポート番号を指定します。
環境変数PGPORT に指定することも可能です。

-hオプションのn番目に指定したIPアドレスに対応するポート番号は、-pオプションのn番目に指定してください。

ポート番号は省略できます。省略した場合には、27500となります。

-hオプションをn個指定し、-pオプションをm個指定した場合は、エラーとなります。ただし、m=nまたはmが1の場合は、エラーとなりません。また、-pオプションを1つだけ指定した場合は、-hオプションに指定したすべてのIPアドレスまたはホスト名に対して、同じポート番号が適用されます。

(PGTARGETSESSIONATTRS)

アプリケーションが接続するサーバの選択順を指定します。
詳細は“ターゲットサーバ”を参照してください。

(PGSSLMODE)

通信を暗号化する場合に指定してください。デフォルトは無効に設定されています。
PGSSLMODEの設定値は以下のとおりです。

disable:非SSLで接続します。

allow:非SSLで接続し、失敗したらSSLで接続します。

prefer:SSLで接続し、失敗したら非SSLで接続します。

require:必ずSSLで接続します。

verify-ca:SSLで接続し、信頼できるCAから発行された証明書を使用します。(注)

verify-full:SSLで接続し、信頼できるCAから発行された証明書を使用してサーバのホスト名が証明書と一致するかを検証します。(注)

(PGXSSLSERVERCERTCN)

本環境変数はSSL認証(PGSSLMODE=verify-full)を行う場合のみ、有効となります。

サーバ証明書のCN(Common Name)を指定します。省略した場合は、nullとなり、hostに指定されたホスト名を使用してサーバ証明書のCN(Common Name)を認証します。

注: “verify-ca”または“verify-full”を指定する場合、CA証明書ファイルをOSのシステム環境変数PGSSLROOTCERT(接続パラメータsslrootcert)で以下のように指定してください。

例)
変数名: PGSSLROOTCERT
変数値: CA証明書ファイル


注意

接続パラメータconnect_timeoutを利用する場合には、指定した各ホストへの接続に対してconnect_timeoutが適用されます。多重化されているデータベースサーバの両方がダウンしている場合、接続がタイムアウトするまでには、connect_timeoutの2倍の時間がかかります。

参考

接続先を指定するその他のクライアントコマンドも、psqlコマンドと同様の方法で接続先サーバの情報を指定してください。