ページの先頭行へ戻る
Enterprise Postgres 10 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

10.2.4 接続サービスファイルを利用する場合

接続パラメータに、以下の情報を設定します。

表10.4 設定する情報

パラメータ

説明

host

カンマ区切りでホスト名を指定します。

hostaddr

カンマ区切りでIPアドレス1およびIPアドレス2を指定します。

port

カンマ区切りで接続先のポート番号を指定します。
hostまたはhostaddrのn番目に指定したサーバのポート番号は、portのn番目に指定してください。

ポート番号は省略できます。省略した場合には、27500になります。

hostまたはhostaddrをn個指定し、portをm個指定した場合は、エラーとなります。ただし、m=nまたはmが1の場合は、エラーとなりません。また、portを1つだけ指定した場合は、hostまたはhostaddrに指定したすべてのIPアドレスまたはホスト名に対して、同じポート番号が適用されます。

target_session_attrs

アプリケーションが接続するサーバの選択順を指定します。
詳細は“ターゲットサーバ”を参照してください。

sslmode

通信を暗号化する場合に指定してください。デフォルトは無効に設定されています。
sslmodeの設定値は以下のとおりです。

disable:非SSLで接続します。

allow:非SSLで接続し、失敗したらSSLで接続します。

prefer:SSLで接続し、失敗したら非SSLで接続します。

require:必ずSSLで接続します。

verify-ca:SSLで接続し、信頼できるCAから発行された証明書を使用します。(注)

verify-full:SSLで接続し、信頼できるCAから発行された証明書を使用してサーバのホスト名が証明書と一致するかを検証します。(注)

sslservercertcn

本パラメータはSSL認証(sslmode=verify-full)を行う場合のみ、有効となります。

サーバ証明書のCN(Common Name)を指定します。省略した場合は、nullとなり、hostに指定されたホスト名を使用してサーバ証明書のCN(Common Name)を認証します。

注: “verify-ca”または“verify-full”を指定する場合、CA証明書ファイルをOSのシステム環境変数PGSSLROOTCERT(接続パラメータsslrootcert)で以下のように指定してください。

例)
変数名: PGSSLROOTCERT
変数値: CA証明書ファイル


注意

接続パラメータconnect_timeoutを利用する場合には、指定した各ホストへの接続に対してconnect_timeoutが適用されます。多重化されているデータベースサーバの両方がダウンしている場合、接続がタイムアウトするまでには、connect_timeoutの2倍の時間がかかります。

ポイント

C言語用ライブラリ、埋め込みSQL、psqlコマンド(接続先を指定するその他のクライアントコマンドも含みます)を利用する場合には、接続サービスファイルを用いて接続先を指定することを推奨します。

接続サービスファイルには、接続先情報やコネクションに対して設定する各種のチューニング情報を1セットとして名前(サービス名)を定義します。データベース接続時には、接続サービスファイルに定義されたサービス名を用いることで、接続情報の変更によるアプリケーションの修正が不要になります。