スタンバイサーバで参照系の業務を行っている場合、プライマリサーバの切り替えが発生すると、負荷や競合の観点で主業務に影響が出ることがあります。これは、スタンバイサーバから切り替わった新プライマリサーバにおいて、旧プライマリサーバで行っていた主業務と旧スタンバイサーバで継続している参照系の業務の両方を処理するためです。
そのため、主業務への影響を抑えるために参照系の業務を縮退させたい場合には、以下のユーザー出口を利用することで、旧スタンバイサーバで行っていた参照業務のコネクションを切断するなどの選択が可能となります。
昇格後コマンド
注意
プライマイサーバの切り替え後も参照系の業務を継続して行う場合は、サーバリソースなどの見積りや性能への影響を十分考慮してください。
Mirroring Controllerでは、ログ転送用ネットワークの障害などのプライマリサーバでの業務継続を阻害する異常の場合には、スタンバイサーバをクラスタシステムから自動で切り離す場合があります。
そのため、接続先が同期スタンバイサーバであることが前提の参照系の業務を動作させる場合、切り離されることによって想定されない過去データを参照しないために、以下のユーザー出口や機能を利用することで、業務を一時的に停止させるなどの選択が可能となります。
切り離し前コマンド
切り離し時のスタンバイサーバのインスタンス強制停止(サーバ定義ファイルのパラメータに指定)
また、スタンバイサーバがクラスタシステムに組み込まれた場合には、以下のユーザー出口を利用することで、参照系の業務を開始/再開させることが可能となります。
組み込み後コマンド
参照
各ユーザー出口の詳細については、“2.6 データベースサーバのユーザー出口の作成”または“付録C ユーザーコマンド”を参照してください。
データベースサーバのサーバ定義ファイルについては、“A.4.1 データベースサーバのサーバ定義ファイル”を参照してください。
ポイント
上記のユーザー出口や機能の処理結果に関係なくMirroring Controllerは処理を継続します。