Webサーバの起動には、以下のような方法があります。
運用に応じて、いずれかの方法でWebサーバを起動してください。
注意
Windows(R)システムにおいて提供されているApacheコマンドは、使用できません。
デスクトップヒープが枯渇した場合、Webサーバ(またはプロセス)の起動に失敗する可能性があります。本現象の詳細および対処方法については、「トラブルシューティング集」の「Interstage HTTP Server運用時の異常」-「Webサーバの起動/停止時の異常」を参照してください。
Interstage シングル・サインオンにおいてSSOリポジトリにロール定義およびサイト定義を多量に登録してリポジトリサーバを運用している場合、Webサーバの起動に時間がかかることがあります。本現象の詳細および回避方法については、「トラブルシューティング集」の「Interstage シングル・サインオン運用時の異常」-「トラブル事例」-「リポジトリサーバに関するトラブル」を参照してください。
NFSサーバに格納しているコンテンツを公開する場合、Webサーバ運用中は、常にNFSサーバへのアクセスが可能である必要があります。Webサーバを起動する前にNFSサーバが正常に起動されていることを確認し、またWebサーバ運用中はNFSサーバへのアクセスが不可となるような操作(NFSサーバの電源断など)を行わないでください。
ポイント
起動タイムアウト時間を設定できます。初期設定値は、20秒です。
起動タイムアウト時間とは、Webサーバの起動時に、起動処理を開始してから起動が完了するまでを監視する時間です。起動処理を開始するまでに多少時間がかかるため、起動が完了する時間は、起動タイムアウト時間より少し長くなります。
設定した起動タイムアウト時間内に起動処理が完了しない場合、タイムアウトが発生した旨のエラーメッセージ(ihs01027、ihs81103、またはihs81364)が出力されます。ただし、エラーメッセージのあとに、情報メッセージihs00001が出力されている場合は、Webサーバは正常に起動しているため、問題ありません。
必要に応じて、ihsconfigコマンドを使用して起動タイムアウト時間を変更してください。ihsconfigコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「Interstage HTTP Server運用コマンド」-「ihsconfig」を参照してください。
■Interstage管理コンソールを使用して起動する方法
Interstage管理コンソールを起動してログインし、以下のどちらかの画面で起動操作を行います。
[システム] > [サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバ名] > [Webサーバ:状態]画面
[システム] > [サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバ:一覧]画面
ポイント
Interstageと連動してWebサーバを起動する場合は、以下の手順でWebサーバを起動します。
Interstageとの連動が未設定(「連動しない」)の場合は、[システム] > [システム:状態]画面の[環境設定]タブ > [システム:環境設定]画面で、定義項目[Interstageとの連動]-[Webサーバ]に「連動する」を指定して[適用]ボタンをクリックします。
注)本設定時に、Interstageが起動中であった場合、Interstageは再起動されます。
[システム] > [システム:状態]画面で起動操作を行います。
参照
Interstage管理コンソールの起動については、「運用ガイド(基本編)」の「Interstage管理コンソールによるInterstage運用」-「Interstage管理コンソールの起動・停止」を参照してください。
Interstage管理コンソールの画面操作については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
■Interstage統合コマンドを使用して起動する方法
Interstageとの連動が設定されていない場合は、以下の手順で連動する設定を行います。
Interstage管理コンソールを起動してログインします。
[システム] > [システム:状態]画面の[環境設定]タブ > [システム:環境設定]画面で、定義項目[Interstageとの連動]-[Webサーバ]に「連動する」を指定して[適用]ボタンをクリックします。
注意
本設定時に、Interstageが起動中であった場合、Interstageは再起動されます。
Interstageの各サービスが動作中である場合は、isstopコマンドで各サービスを停止します。
isstop -f
ismodifyserviceコマンドで、Interstage運用環境にInterstage HTTP Serverのサービスを追加します。
ismodifyservice -a FJapache
isstartコマンドでInterstageを起動することにより、Webサーバを起動します。
isstart
参照
Interstage統合コマンドの操作方法の詳細については、「運用ガイド(基本編)」の「Interstage統合コマンドによる運用操作」を参照してください。
■ihsstartコマンドを使用して起動する方法
ihsstart -all
ihsstart -n <Webサーバ名>
■ihsstartコマンドを使用して起動する方法
/opt/FJSVihs/bin/ihsstart -all
/opt/FJSVihs/bin/ihsstart -n <Webサーバ名>
■サービスを使用して起動する方法
Administrator権限でログインします。
Windows(R)の管理ツールの「サービス」を起動します。
登録されているWebサーバのサービス「FJapache」または「Interstage HTTP Server(Webサーバ名)」を選択し、「開始」ボタンをクリックします。
■apachectlコマンドを使用して起動する方法
管理者権限で、apachectlコマンドを使用し、Webサーバ「FJapache」を起動します。
/opt/FJSVihs/bin/apachectl start
注意
apachectlコマンドでは、Webサーバ「FJapache」以外のWebサーバを起動できません。