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Interstage Application Server V12.1.0 移行ガイド
FUJITSU Software

5.7 JDK/JRE、Javaツールの変更内容

JDK/JRE、Javaツールについて説明します。

デフォルトJDK/JREの変更

Interstage Application Server V12.0から、JDK/JRE 8が標準になりました。


デフォルトJDK/JREの変更に伴って、複数のJDK/JREをインストールした場合に優先的に使用するJDKが変更になります。

変更点

Interstage V6.0

Interstage V7.0以降

Interstage V9.0以降

Interstage V10.0以降

標準インストールでインストールされるJDK/JRE (1)

JDK 1.3

JDK 1.4

JDK 5.0

JDK 6

複数JDK/JREをインストールする場合、JDK/JRE選択時に表示されるJDK/JREのバージョン (1)

JDK 1.3

JDK 1.4

JDK 5.0

JDK 6

複数JDK/JREをインストールした場合、IJServerで使用するJDKのデフォルト (1)

JDK 1.3 (2)

複数JDK/JREをインストールした場合、JDK/JRE選択時に表示されるJDK/JREのバージョンが通常使用するJDK/JREのバージョンとして使用されます。

複数JDK/JREをインストールした場合、JDK/JRE選択時に表示されるJDK/JREのバージョンが通常使用するJDK/JREのバージョンとして使用されます。(3) (4) (5)

複数JDK/JREをインストールした場合、JDK/JRE選択時に表示されるJDK/JREのバージョンが通常使用するJDK/JREのバージョンとして使用されます。(3)


変更点

Interstage V12.0

標準インストールでインストールされるJDK/JRE (1)

JDK 8

複数JDK/JREをインストールする場合、JDK/JRE選択時に表示されるJDK/JREのバージョン (1)

JDK 8

複数JDK/JREをインストールした場合、IJServerで使用するJDKのデフォルト (1)

JDK 8


1)

本製品のインストールによって、システム環境変数CLASSPATHが自動的に設定されます。
なお、IJServerを使用する場合は、ワークユニット設定のJavaバージョンを変更するだけで、CLASSPATHも自動的に変更されます。このため、使用するJDKによりCLASSPATHを変更する必要はありません。

2)

Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [新規作成]画面で、ワークユニット設定のJavaバージョンはデフォルトで空欄表示となります。この場合、以下の優先順位で使用するJDK/JREを決定するため、デフォルトでJDK 1.3が使用されます。
1. JDK 1.3
2. JRE 1.3
3. JDK 1.4
4. JRE 1.4

3)

V9およびV10のIJServer(J2EE)では、JDK/JRE 5.0のみ使用可能です。
V11のIJServer(J2EE)では、JDK/JRE 6のみ使用可能です。

4)

V8互換IJServerでは、JDK/JRE 1.4のみ使用可能です。

5)

IJServer(JavaEE)では、JDK 5.0がデフォルトになります。

なお、IJServer(JavaEE)は、Interstage Application Server V9.2からの機能です。

デフォルトJDKの変更に伴い、以下の注意が必要です。

JAXPの変更

XML処理(JAXP)のデフォルトは、V11.2.0までは、「Apache Xalanの提供するJAXP実装」でしたが、V12.0では、「Oracle社の提供するJAXP」に変更します。
詳細については、「使用上の注意」の「XML処理(JAXP)を使用する際の注意事項」を参照してください。


シリアライズ・デシリアライズ時のチェック強化

V10.1以降では、シリアライズ・デシリアライズ時のチェックが強化されています。
java.io.ObjectOutputStreamクラスのdefaultWriteObjectメソッドとputFields/writeFieldsメソッドの両方が呼ばれる、あるいは、java.io.ObjectInputStreamクラスのdefaultReadObjectメソッドとgetFields/readFieldsメソッドの両方が呼ばれる場合、java.io.NotActiveExceptionが発生することがあります。


jheapの変更点

Interstage Application Server V7.0以降では、jheapのオプションの指定形式が変更となりました。

Interstage V6.0

jheap processid [interval]

本バージョン・レベル

jheap [-t] [-i interval] [-c count] processid


本バージョン・レベルでは、Interstage Application Server V6.0と同様のコマンド形式も指定可能ですが、新しい指定形式に移行されることをおすすめします。
jheapの詳細は、「トラブルシューティング集」の「jheap」を参照してください。


jmapの変更点

Intersage Application Server V11.1以降では、インターン(intern)された文字列情報を表示する jmap のオプションが変更になりました。(JDK7以降の場合)

Interstage V11.0以前

-permstat オプション

本バージョン・レベル

-heap オプション


JDK8より、-permstatオプションは-clstatsオプションに変更されました。

jmapの詳細は、「トラブルシューティング集」の「JDKに含まれるトラブルシューティングに役立つツール」を参照してください。


Qualyzer提供停止とJava監視機能等への移行

本製品では、Qualyzerを提供していません。
ここでは、Qualyzerから、Java監視機能やJDK標準ツールへの移行について説明します。
Java監視機能の詳細については、「トラブルシューティング集」の「Javaツール機能」の「Java監視機能」を、JDK標準ツール(jconsole/jmap/jstat/jvisualvm/jhat)の詳細については、「JDKドキュメント」の「JDKツールとユーティリティ」を、それぞれの具体的な使用方法については、「トラブルシューティング集」の「Javaツール機能」の「チュートリアル」を参照してください。

Java監視機能の使用

本製品では、オプショナルCDを添付していません。
Java監視機能を使用する場合は、JDK 7をインストールしてください。
JDKをインストールすることにより、Java監視機能が使用できるようになります。

JDK/JRE 8におけるJava監視機能について

JDK/JRE 8では、Java監視機能を提供していません。

ここでは、JDK標準ツールによる、Java VMに関するパフォーマンス・データの収集・表示について説明します。

JDK標準ツールについては、「JDKドキュメント」の「JDKツールとユーティリティ」を参照してください。

Java VisualVM開発者サイトは、次のURLで公開されています。

■メソッドサンプリング機能
メソッドサンプリング機能と同じ情報を取得するには、JDKに含まれるJDKツール「VisualVM」を利用します。
以下のいずれかの方法で情報を取得できます。(すでにVisualVMを起動し、対象アプリケーションにアタッチしているものとします。)

■ヒープ分析機能
ヒープ分析機能と同じ情報を取得するためには、JDKに含まれるJDKツール「VisualVM」を利用します。
以下の手順で情報を取得できます。(すでにVisualVMを起動し、対象アプリケーションにアタッチしているものとします。)

■VMオプションの変更機能
JDK/JRE 8でVMオプションを変更するのは、JDKに含まれるJDKツール「jinfo」を利用します。
以下のコマンドでVMオプションの確認、変更ができます。

TLSの再ネゴシエーションについて

JDK/JRE 6 Update 22、JDK/JRE 7 よりTLSの再ネゴシエーション方法が変わっています。

詳細については、「使用上の注意」の「Transport Layer Security (TLS) の再ネゴシエーションについて」を参照してください。

java.net.SocketPermission のデフォルトについて

JDK/JRE 6 Update 71 、JDK/JRE 7 Update 51 よりSocketPermissionのデフォルトが変更されます。

詳細については、「使用上の注意」の「java.net.SocketPermission のデフォルトについて」を参照してください。

メモリ割り当てプールのデフォルトについて

JDK/JRE 7 Update 40 よりJDK/JRE 7のメモリ割り当てプールのデフォルトサイズが変更されます。

この変更によるアプリケーションへの影響はありません。

詳細については、「使用上の注意」の「Javaヒープに対するデフォルトについて」を参照してください。

SSLv3プロトコルの無効化について

Interstage Application Server V12.0より、SSL通信を行う際に、デフォルトで利用可能なプロトコルとして、SSLv3が使用できなくなります。

詳細については、「使用上の注意」の「SSLv3プロトコルの無効化について」を参照してください。

暗号アルゴリズムの無効化について

Interstage Application Server V12.0より、V11.2.0 以前で使用できていた暗号アルゴリズムが使用できなくなります。

詳細については、「使用上の注意」の「暗号アルゴリズムの無効化について」を参照してください。