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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 検疫ネットワークへの自動隔離機能使用手引書
FUJITSU Software

2.5.7 事前に作成された仮想ネットワークとの接続のための定義ファイル

2.5.7.1 事前に作成された仮想ネットワークとの接続のための定義ファイル【Hyper-V】

Hyper-V環境の場合、ブレードサーバでL-Serverのネットワークを冗長化しない場合、およびブレードサーバ以外の環境では、事前に作成されている仮想ネットワークに対して、VMゲストのNICにIPアドレスとVLAN IDを設定し、仮想ネットワークと接続する機能だけ提供します。

事前に手動で仮想ネットワークを設定する場合、かつHyper-V以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一のマネージャーで利用している場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の、仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異なる名前を設定してください。

事前準備

  1. 仮想ネットワークの作成

    クラスタを構成するすべてのVMホストで、同じ名前(大文字小文字も含む)の仮想ネットワークを作成します。

    これにより、VMゲストをVMホスト間で移動できます。System Center 2012 Virtual Machine Manager以降をVM管理製品として利用している場合、VMゲストの接続先の仮想ネットワークの種類は"外部"だけ使用できます。

    作成方法については、SCVMMのヘルプを参照してください。

  2. 仮想ネットワークの通信の設定

    同じ名前の仮想ネットワーク間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチブレードを設定します。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで対象のLANスイッチブレードを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択します。

    2. [VLANの設定]ダイアログが表示されます。

    3. VLANを設定します。

仮想ネットワークとVLAN IDの対応を定義

本製品の以下の定義ファイルに、仮想ネットワークとVLAN IDの対応を定義します。

定義ファイルの書式

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

定義ファイルの名前

vnetwork_hyperv.rcxprop

文字コード

【Windowsマネージャー】
UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】
CR/LF

定義ファイルの形式

仮想ネットワーク定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。

"VMホストに作成した仮想ネットワーク名"=VLAN ID[,VLAN ID...]

VLAN IDには、1~4094が指定できます。連続した数値を指定する場合、"1-4094"のようにハイフン("-")を用いて記述してください。

"Network A"=10
"Network B"=21,22,23
"Network C"=100-200,300-400,500

イコール("=")やカンマ(",")の前後に空白があっても無視されます。

仮想ネットワーク名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

同じ仮想ネットワーク名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。

異なる仮想ネットワーク名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降の行は無視されます。

"Network D"=11
"Network D"=12 (注1)
"Network E"=11,15 (注2)

注1) "Network D"=11,12と記述した場合と同じになります。
注2) 11は無視されます。


2.5.7.2 事前に作成されたネットワークとの接続のための定義ファイル【Citrix Xen】

XenServer上に作成されているネットワークに対して、仮想NICと接続する機能を提供します。

XenServer上のネットワークは、事前に手動で設定してください。XenServerに作成されたネットワークと

仮想NICを接続するためには、XenServerのネットワークごとに異なるVLAN IDを使用します。

事前準備

  1. XenServerのネットワークの作成

    L-Serverがネットワークに接続するために、VMホスト上でネットワークの作成が必要です。

    クラスタを構成するすべてのVMホストで、同じ名前(大文字小文字も含む)のネットワークを作成します。

    これにより、VMゲストをVMホスト間で移動できます。

    XenServerのネットワークを設定するとき、Citrix XenServer以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一のマネージャーで利用している場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異なる名前を設定してください。

    XenServerへのネットワークの作成方法については、Citrix XenServerのマニュアルを参照して下さい。

  2. XenServerのネットワークの通信の設定

    同じ名前のXenServerに作成されたネットワーク間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチブレードを設定します。

    1. RORコンソールのサーバリソースツリーで対象のLANスイッチブレードを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択します。

    2. [VLANの設定]ダイアログが表示されます。

    3. VLANを設定します。

XenServerに作成されたネットワークとVLAN IDの対応を定義

本製品の以下の定義ファイルに、XenServerに作成されたネットワークとVLAN IDの対応を定義します。

定義ファイルの書式

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

定義ファイルの名前

vnetwork_citrixxen.rcxprop

文字コード

【Windowsマネージャー】
UTF-8

改行コード

【Windowsマネージャー】
CR/LF

定義ファイルの形式

ネットワーク定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。

"XenServerに作成したネットワーク名"=VLAN ID[,VLAN ID...]

VLAN IDには、1~4094が指定できます。連続した数値を指定する場合、"1-4094"のようにハイフン("-")を用いて記述してください。

"Network A"=10
"Network B"=21,22,23
"Network C"=100-200,300-400,500

イコール("=")やカンマ(",")の前後に空白があっても無視されます。

ネットワーク名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。

ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。

同じネットワーク名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。

異なるネットワーク名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降の行は無視されます。

"Network D"=11
"Network D"=12 (注1)
"Network E"=11,15 (注2)

注1) "Network D"=11,12と記述した場合と同じになります。
注2) 11は無視されます。