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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)
FUJITSU Software

18.2 使用できる範囲

構築済みの物理サーバと仮想マシンをL-Serverに関連付けた場合に使用できる機能範囲は以下のとおりです。

各機能に対する操作方法については、「第17章 L-Serverの操作」を参照してください。

注意

使用できる機能の範囲は、操作を実施するユーザーやユーザーグループのロールによって異なります。ロールおよび可能な操作については、「設計ガイド CE」の「5.1.2 ロールと可能な操作」を参照してください。

インフラ管理者権限で、構築済みの物理サーバや仮想マシンをL-Serverに関連付けた場合でも、通常のL-Serverとして作成されます。インフラ管理者用L-Serverを作成したい場合は、新たにL-Serverを作成してください。


表18.1 構築済みの物理サーバをL-Serverにした場合に使用できる機能範囲

L-Serverの機能

L-Serverの種別

VIOM/ISMを使用している物理サーバ

HBA address renameを使用している物理サーバ

その他の物理サーバ

起動

停止

再起動

仕様変更

○ (注1)

○ (注1)

○ (注1)

基本情報の変更

クローニングイメージの採取

×

バックアップリストア

×

ディスクの増設、削減

×

×

×

L-Server間におけるディスクの共有

×

×

×

物理サーバの用途変更

×

×

×

サーバ冗長化

○ (注2)

○ (注2)

×

予備サーバの構成チェック

×

×

生存監視 (ping監視)

○ (注3)

○ (注3)

×

ネットワーク情報の配付

×

×

×

管理LANの複数サブネット

ネットワーク冗長化、タグVLAN

×

×

×

ネットワークリソースの設定変更

×

×

×

コンソール起動

×

一括電源操作

PXEブート

×

×

×

iSCSIブート

×

×

×

L-Serverへのリソースの割当てと解放

×

×

×

ブレードシャーシの高可用性

×

×

×

ストレージ筐体の高可用性

×

×

×

Disaster Recovery

×

×

×

削除

L-Serverの解除

注1) 次の項目が仕様変更できます。

注2) すでにサーバ切替えが設定されている構築済みの物理サーバは管理できません。仕様変更によりサーバ冗長化を有効にしてください。
注3) 物理サーバのping監視の設定が引き継がれます。ただし、物理L-Serverとして、XMLおよびGUIからping監視の設定はできません。


表18.2 構築済みの仮想マシンをL-Serverにした場合に使用できる機能範囲

L-Serverの機能

L-Serverの種別

サーバが操作できるL-Server (注1、注2)

サーバとストレージが操作できるL-Server

起動

停止

再起動

サーバ間の移動

(マイグレーション)

○ (注3)

○ (注3)

仕様変更

○ (注4)

○ (注4)

基本情報の変更

クローニングイメージの採取

○ (注5、注6、注7、注8)

○ (注5、注6、注7、注8)

ディスクの増設、削減

×

○ (注9、注10)

ディスク容量拡張

×

○ (注5、注7、注11、注12)

L-Server間におけるディスクの共有 (注13)

×

×

スナップショットの採取、リストア

○ (注5、注7、注12)

○ (注5、注7、注12)

L-Serverへのリソースの割当てと解放

コンソール起動

○ (注5、注7、注11、注12)

○ (注5、注7、注11、注12)

一括電源操作

Disaster Recovery

削除

○ (注9)

○ (注9)

L-Serverの解除

注1) 以下の場合、サーバが操作できるL-Serverになります。

以下の場合、サーバとストレージが操作できるL-Serverになります。

注2) 以下の仮想マシンの場合、RORからは電源操作(起動、停止、再起動)だけできます。

注3) データストアが共有ディスク上に配置されている、またはディスクリソースがVMホスト間で共有されている必要があります。
注4) CPU性能やメモリサイズが設定されている状態から、制限なしへの変更はできません。
注5) Solarisゾーンは、未サポートです。
注6) システムディスクは、以下のデバイスパスまたは識別情報のものを使用してください。

【VMware】
SCSI:0:0

L-Serverに関連付けた仮想マシンがRaw Device Mapping(RDM)のディスクを持つ場合、仮想ディスクとして扱われ、イメージが採取されます。

【Hyper-V】
IDE:0:0

L-Serverに関連付けた仮想マシンがパススルーディスク(Pass-through Disk)を持つ場合、イメージを採取できません。
L-Serverに関連付けた仮想マシンが差分ディスクを持つ場合、差分ディスクを含めてイメージが採取されます。

【Citrix Xen】【OVM for x86 3.x】
0

システムディスクに上記のものを使用しなかった場合、クローニングイメージの配付を伴うL-Serverの作成が失敗することがあります。またHyper-Vの場合、データストアが共有ディスク上に配置されている必要があります。

注7) OVM for SPARCは、未サポートです。
注8) Hyper-Vでは、高可用性の仮想マシン以外からは、クローニングイメージを採取できません。
注9) ほかのL-Serverと共有しているディスクを持つOVM for SPARCのL-Server、および共有しているディスクに対しては、操作できません。
注10) Solarisゾーン(Solaris10)は、未サポートです。Solarisゾーン(Solaris11)では、ディスクの削減は未サポートです。
注11) Citrix Xenは、未サポートです。
注12) OVM for x86 3.xは、未サポートです。
注13) 本製品上から設定できません。共有するディスクをVMホスト上で設定してください。