構築済みの物理サーバと仮想マシンをL-Serverに関連付けた場合に使用できる機能範囲は以下のとおりです。
各機能に対する操作方法については、「第17章 L-Serverの操作」を参照してください。
注意
使用できる機能の範囲は、操作を実施するユーザーやユーザーグループのロールによって異なります。ロールおよび可能な操作については、「設計ガイド CE」の「5.1.2 ロールと可能な操作」を参照してください。
インフラ管理者権限で、構築済みの物理サーバや仮想マシンをL-Serverに関連付けた場合でも、通常のL-Serverとして作成されます。インフラ管理者用L-Serverを作成したい場合は、新たにL-Serverを作成してください。
L-Serverの機能 | L-Serverの種別 | ||
---|---|---|---|
VIOM/ISMを使用している物理サーバ | HBA address renameを使用している物理サーバ | その他の物理サーバ | |
起動 | ○ | ○ | ○ |
停止 | ○ | ○ | ○ |
再起動 | ○ | ○ | ○ |
仕様変更 | ○ (注1) | ○ (注1) | ○ (注1) |
基本情報の変更 | ○ | ○ | ○ |
クローニングイメージの採取 | ○ | ○ | × |
バックアップリストア | ○ | ○ | × |
ディスクの増設、削減 | × | × | × |
L-Server間におけるディスクの共有 | × | × | × |
物理サーバの用途変更 | × | × | × |
サーバ冗長化 | ○ (注2) | ○ (注2) | × |
予備サーバの構成チェック | ○ | × | × |
生存監視 (ping監視) | ○ (注3) | ○ (注3) | × |
ネットワーク情報の配付 | × | × | × |
管理LANの複数サブネット | ○ | ○ | ○ |
ネットワーク冗長化、タグVLAN | × | × | × |
ネットワークリソースの設定変更 | × | × | × |
コンソール起動 | ○ | ○ | × |
一括電源操作 | ○ | ○ | ○ |
PXEブート | × | × | × |
iSCSIブート | × | × | × |
L-Serverへのリソースの割当てと解放 | × | × | × |
ブレードシャーシの高可用性 | × | × | × |
ストレージ筐体の高可用性 | × | × | × |
Disaster Recovery | × | × | × |
削除 | ○ | ○ | ○ |
L-Serverの解除 | ○ | ○ | ○ |
注1) 次の項目が仕様変更できます。
サーバ冗長化、予備サーバの選択方法、予備サーバのプール
電源起動優先度
注2) すでにサーバ切替えが設定されている構築済みの物理サーバは管理できません。仕様変更によりサーバ冗長化を有効にしてください。
注3) 物理サーバのping監視の設定が引き継がれます。ただし、物理L-Serverとして、XMLおよびGUIからping監視の設定はできません。
L-Serverの機能 | L-Serverの種別 | |
---|---|---|
サーバが操作できるL-Server (注1、注2) | サーバとストレージが操作できるL-Server | |
起動 | ○ | ○ |
停止 | ○ | ○ |
再起動 | ○ | ○ |
サーバ間の移動 (マイグレーション) | ○ (注3) | ○ (注3) |
仕様変更 | ○ (注4) | ○ (注4) |
基本情報の変更 | ○ | ○ |
クローニングイメージの採取 | ○ (注5、注6、注7、注8) | ○ (注5、注6、注7、注8) |
ディスクの増設、削減 | × | ○ (注9、注10) |
ディスク容量拡張 | × | ○ (注5、注7、注11、注12) |
L-Server間におけるディスクの共有 (注13) | × | × |
スナップショットの採取、リストア | ○ (注5、注7、注12) | ○ (注5、注7、注12) |
L-Serverへのリソースの割当てと解放 | ○ | ○ |
コンソール起動 | ○ (注5、注7、注11、注12) | ○ (注5、注7、注11、注12) |
一括電源操作 | ○ | ○ |
Disaster Recovery | ○ | ○ |
削除 | ○ (注9) | ○ (注9) |
L-Serverの解除 | ○ | ○ |
注1) 以下の場合、サーバが操作できるL-Serverになります。
L-Serverでサポートできるディスク構成ではない場合
Raw Device Mapping(RDM)、パススルーディスク(Pass-through Disk)、および差分ディスクだけで構成されている場合
記載のないデバイスパスやRaw Device Mapping(RDM)、パススルーディスク(Pass-through Disk)、および差分ディスクが混在している構成の場合
サーバ管理製品で管理されていないSolarisゾーンの非大域ゾーンの場合【Solarisゾーン(Solaris10)】
サーバ管理製品で管理されていないOVM for SPARCの仮想マシンの場合【OVM for SPARC】
以下の場合、サーバとストレージが操作できるL-Serverになります。
「18.3.3 管理できるストレージ」に記載されているストレージを利用し、仮想マシンに割当て済みの、すべてのディスクのデバイスパスまたは識別情報が、以下に記載したものに該当する場合
【VMware】
SCSI:0:1~SCSI:0:6
SCSI:0:8~SCSI:0:14
SCSI:1:0~SCSI:1:6
SCSI:1:8~SCSI:1:14
SCSI:2:0~SCSI:2:6
SCSI:2:8~SCSI:2:14
SCSI:3:0~SCSI:3:6
SCSI:3:8~SCSI:3:14
VM管理製品で管理されていないVMwareのVMホスト上の仮想マシンについては、電源操作(起動、停止、再起動)と基本情報の変更(ラベル/コメントの設定)が行えます。
【Hyper-V】
SCSI:0:1~SCSI:0:14
SCSI:1:0~SCSI:1:14
SCSI:2:0~SCSI:2:14
SCSI:3:0~SCSI:3:14
【OVM for SPARC】
1~63
【Citrix Xen】
1、4~15
【Solarisゾーン(Solaris11)】
/rcx/disk001~/rcx/disk063
【OVM for x86 3.x】
HVM(Hardware Virtualized Machine)の場合: 2~3
PVM(Para-Virtualized Machine)の場合: 2~103
PVHVM(Para-Virtualized Hardware Virtual Machine)の場合: 2~106
注2) 以下の仮想マシンの場合、RORからは電源操作(起動、停止、再起動)だけできます。
サーバ管理製品で管理されていないSolarisゾーン(Solaris10)の非大域ゾーンの場合
サーバ管理製品で管理されていないOVM for SPARCの仮想マシンの場合
注3) データストアが共有ディスク上に配置されている、またはディスクリソースがVMホスト間で共有されている必要があります。
注4) CPU性能やメモリサイズが設定されている状態から、制限なしへの変更はできません。
注5) Solarisゾーンは、未サポートです。
注6) システムディスクは、以下のデバイスパスまたは識別情報のものを使用してください。
【VMware】
SCSI:0:0
L-Serverに関連付けた仮想マシンがRaw Device Mapping(RDM)のディスクを持つ場合、仮想ディスクとして扱われ、イメージが採取されます。
【Hyper-V】
IDE:0:0
L-Serverに関連付けた仮想マシンがパススルーディスク(Pass-through Disk)を持つ場合、イメージを採取できません。
L-Serverに関連付けた仮想マシンが差分ディスクを持つ場合、差分ディスクを含めてイメージが採取されます。
【Citrix Xen】【OVM for x86 3.x】
0
システムディスクに上記のものを使用しなかった場合、クローニングイメージの配付を伴うL-Serverの作成が失敗することがあります。またHyper-Vの場合、データストアが共有ディスク上に配置されている必要があります。
注7) OVM for SPARCは、未サポートです。
注8) Hyper-Vでは、高可用性の仮想マシン以外からは、クローニングイメージを採取できません。
注9) ほかのL-Serverと共有しているディスクを持つOVM for SPARCのL-Server、および共有しているディスクに対しては、操作できません。
注10) Solarisゾーン(Solaris10)は、未サポートです。Solarisゾーン(Solaris11)では、ディスクの削減は未サポートです。
注11) Citrix Xenは、未サポートです。
注12) OVM for x86 3.xは、未サポートです。
注13) 本製品上から設定できません。共有するディスクをVMホスト上で設定してください。