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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理)
FUJITSU Software

8.1 ETERNUS SF Storage Cruiser連携時のWWN情報の設定

ここでは、 ETERNUS SF Storage Cruiser連携時のWWN情報の設定について説明します。
ETERNUS SF Storage CruiserではHBAのWWN、ストレージのWWNおよびAffinityGroupを指定することで、ファイバーチャネルスイッチのゾーニングとストレージ装置のホストアフィニティを設定できます。また、管理サーバは管理対象サーバの切替え時にこの情報を使用することで、ストレージ側の構成変更を自動で行います。
本機能の設定には、事前にETERNUS SF Storage Cruiserの登録が必要です。また、管理対象サーバに接続されているファイバーチャネルスイッチとストレージ装置がESC上に登録されている必要があります。

注意

  • 本機能では、サーバとHBAに対するWWN設定は行いません。

  • 予備サーバ設定を行っている、または予備サーバである管理対象サーバに対する設定は行えません。そのため、予備サーバの設定を行う前に、本設定を行ってください。

以下の手順で、WWN情報を設定します。

設定済みのWWN情報を変更する場合、変更前のファイバーチャネルスイッチのゾーニングとストレージ装置のホストアフィニティを削除する操作を行ったあと、変更後のWWN情報を設定します。

  1. RORコンソールのサーバリソースツリーで、対象の物理サーバを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[WWN設定]を選択します。
    [WWN情報の設定]ダイアログが表示されます。

  2. 以下の項目を設定します。

    HBAポート数

    システム構成に応じて、以下を選択します。

    • シングルパス構成の場合

      HBAポート数に"1"を選択します。

    • マルチパス構成の場合

      HBAポート数にマルチパスのパス数を選択します。
      ただし、OSをインストールする場合、マルチパスドライバ設定前の状態は、"1"を選択します。次に、マルチパスドライバを設定したあと、パス数を選択し再設定します。

    【OVM for SPARC】
    OVM for SPARC環境において、IOドメインを使用している場合は、制御ドメインとIOドメインで使用しているHBAポート数を選択します。ただし、運用サーバと予備サーバでディスク共有をしている場合、ディスク共有に利用しているHBAポート数は含めないでください。

    ポートn WWPN

    物理サーバ上で採取したHBAのWWPN値を入力または選択します。
    マルチパス構成の場合、「設計ガイド CE」の「8.1.6 SPARC M10/M12およびSPARC Enterpriseでサーバ切替えを行う場合の設定値」で設計した値を元に、各サーバ間でHBAとそれに対応するターゲットCAの順番が一致するように入力します。
    運用サーバと予備サーバでディスク共有をしている場合、ディスク共有に利用しているHBAポートは入力しないでください。

    ターゲットCA

    ストレージ装置のCAのWWPN値とAffinityGroupを選択します。
    予備サーバとして停止した状態で運用する場合は、ハイフン("-")を選択します。
    また、設定済みのWWN情報に対応するファイバーチャネルスイッチのゾーニングとストレージ装置のホストアフィニティを削除する場合も、ハイフン("-")を選択します。

    エージェントが登録されているサーバを予備サーバとして使用するには、以下のすべての条件を満たす必要があります。

    • ターゲットCAのWWPN値が運用サーバと同じ値

    • AffinityGroupが運用サーバと異なる値

    • ETERNUS SF Storage Cruiser上でエージェントが登録されていない

    注意

    ストレージアフィニティ切替え方式を利用する場合、ハイフン("-")を選択すると、ストレージパス設定が削除されます。

  3. [OK]ボタンをクリックします。

    設定したWWN情報に対応するファイバーチャネルスイッチのゾーニングと、ストレージ装置のホストアフィニティの設定または削除を行います。ESC上で操作対象のサーバが登録されている場合、以下の状態である必要があります。

    • 設定

      サーバの電源がON

    • 削除

      サーバの電源がOFF

    ファイバーチャネルスイッチのゾーニングと、ストレージ装置のホストアフィニティが設定または削除済みの場合、装置に対して何も行いません。

注意

  • WWPN値の指定は、HBA address rename、VIOM、およびISMで利用するWWPNと重複していないか確認してください。同じWWPNを使用した場合、ストレージ装置上のデータを破損する危険性があります。

  • ファイバーチャネルスイッチやストレージ装置に対して設定または削除を行う場合、警告ダイアログが表示されます。設定に問題がないことを確認してから、[OK]ボタンをクリックしてください。

  • ターゲットCAが表示されない場合、以下の状態であるか確認してください。

    • 本製品上で、ESCが正常に登録されている。

    • ESC上に、ファイバーチャネルスイッチ、ストレージ装置が正常に登録されている。

    • ESC上で、1つのHBAに対して1つのCAだけ、アクセスパスが設定されている。