事前に作成されている仮想マシン・ネットワークに対して、仮想NICと接続する機能を提供します。
仮想マシン・ネットワークは、事前に手動で設定してください。仮想マシン・ネットワークと仮想NICを接続するためには、仮想マシン・ネットワークごとに異なるVLAN IDを使用します。また、事前に以下の設定が必要です。
仮想マシン・ネットワークの作成
L-Serverがネットワークに接続するために、VMホスト上でネットワークの作成が必要です。
仮想マシン・ネットワーク名に使える文字は、英大文字、英小文字、数字およびアンダースコア("_")だけです。
クラスタを構成するすべてのVMホストで、同じ名前(大文字小文字も含む)のネットワークを作成します。これにより、VMゲストをVMホスト間で移動できます。
仮想マシン・ネットワークを設定するとき、OVM for x86 3.x以外のサーバ仮想化ソフトウェアを同一のマネージャーで利用している場合、ほかのサーバ仮想化ソフトウェア上の、仮想スイッチ、仮想ネットワークおよび仮想ブリッジで使用している名前と異なる名前を設定してください。
仮想マシン・ネットワークの作成方法については、OVM for x86 3.xのマニュアルを参照して下さい。
仮想マシン・ネットワークの通信の設定
サーバリソースツリーでLANスイッチブレードを右クリックし、表示されたメニューで[設定変更]-[ネットワーク情報]を選択してください。
同じ名前の仮想マシン・ネットワーク間が、タグVLANを利用して相互に通信できるようにLANスイッチブレードを設定します。
LANスイッチブレードの外部ポートのVLAN設定は、RORコンソールから行えます。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.4.4 LANスイッチブレードのVLAN設定」を参照してください。
仮想マシン・ネットワークとVLAN IDの対応を定義
本製品の仮想ネットワーク定義ファイルに、仮想マシン・ネットワークとVLAN IDの対応を定義します。
定義ファイルの書式については、「仮想ネットワーク定義ファイルの書式」を参照してください。
ネットワークリソースの作成
GUIの場合
手順2.~手順3.で指定したVLAN IDを持つネットワークリソースを作成します。この時[ネットワークリソースの作成]ダイアログで、[設定済の仮想スイッチ/ポートプロファイルを利用]チェックボックスにチェックを入れます。
コマンドの場合
ネットワークリソースを定義したXMLファイルを作成します。手順2.~手順3.で指定したVLAN IDをXMLファイルに定義します。このとき、Networkタグに、auto="false"を指定します。
ネットワークリソースの作成は、手順a.で作成したXMLファイルを指定して、rcxadm network createコマンドを実行します。
rcxadm networkコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「3.9 rcxadm network」を参照してください。
Networkタグについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.6 ネットワークリソース」を参照してください。
仮想ネットワーク定義ファイルの書式
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
vnetwork_ovmforx86.rcxprop
仮想ネットワーク定義ファイルは、1行ごとに以下のように記述してください。
"OVM for x86に作成した仮想マシン・ネットワーク名"=VLAN ID |
VLAN IDには、1~4094が指定できます。
例
"MyVMNetwork"=10
イコール("=")の前後に空白があっても無視されます。
仮想マシン・ネットワーク名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。
ファイルは、文字コードをUTF-8にして保存してください。
同じ仮想マシン・ネットワーク名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。
異なる仮想マシン・ネットワーク名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、ファイルの先頭に近い行が有効になり、それ以降の行は無視されます。
L-Server作成時に指定されたネットワークリソースのVLAN IDに対応する定義が見つからなかった場合、エラーになります。