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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.3.0 導入ガイド
FUJITSU Software

8.7.3 リソースのリソースプールへの登録

ここでは、リソースのリソースプールへの登録について説明します。
下記の手順でリソースをリソースプールに登録します。

Solarisゾーン(Solaris10)とSolarisゾーン(Solaris11)で手順が異なります。


Solarisゾーン(Solaris11)の場合

  1. VMホストリソース(大域ゾーン)の登録

    1. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選択します。

      [リソース登録]ダイアログが表示されます。

    2. 登録するVMホストを選択します。

    3. [OK]ボタンをクリックします。

    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

  2. ストレージ管理製品の登録

    VMホストをストレージ管理製品として登録します。
    詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.17 rcxadm storagemgr」を参照してください。

  3. 仮想ストレージをストレージプールに登録

    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレージリソース」を参照してください。

  4. ネットワークリソースの登録

    L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に合わせた設定が自動的に行われます。
    詳細は、「8.7.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

  5. ネットワークデバイスリソースの登録

    L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成します。ネットワークデバイスの種別がFirewallまたはSLBの場合、ネットワークプールに登録します。
    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。

  6. 仮想イメージリソースの登録

    L-Server作成時に使用する仮想イメージリソースをリソースプールに登録します。
    事前に、本製品のマネージャー上にイメージファイルを作成し、本製品に登録する必要があります。
    詳細は、「8.7.5 クローニングイメージの作成と取込み」を参照してください。


Solarisゾーン(Solaris10)の場合

  1. VMホストリソース(大域ゾーン)の登録

    1. RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選択します。

      [リソース登録]ダイアログが表示されます。

    2. 登録するVMホストを選択します。

    3. [OK]ボタンをクリックします。

    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。

    ポイント

    • L-Platformで複数のL-Serverを同時に配備する場合、同時に配備するL-Serverの数とVMプール内のVMホストの数を合わせてください。

    • 同じネットワークリソースを利用するL-Platformが複数ある場合、L-Platformごとに異なるVMプールを作成してください。

  2. ディスクリソースの登録

    非大域ゾーンで利用するディスクをディスクリソースとして登録します。

    仮想L-Serverに対応する非大域ゾーンをマイグレーションする場合、複数の大域ゾーンから共有されているディスクを、共有定義されたディスクリソースとして登録してください。

    以下の手順を実行します。

    1. ストレージプールの作成(管理サーバ)

      デフォルト以外のストレージプールを利用する場合、ストレージプールを作成します。

      ストレージプールの作成は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.2 作成」を参照してください。

    2. rcxvmdiskagtコマンドの実行(管理対象サーバ)

      管理対象サーバ上で、rcxvmdiskagtコマンドを実行します。rcxvmdiskagtコマンドを実行することで、大域ゾーンの/etc/vfstabに記述されているディスク情報を表示します。また、リダイレクトを実行し、コマンドの実行結果を拡張子が"xml"のファイルに出力します。

      本コマンドは、ディスクリソースを登録するすべての管理対象サーバ上で実行します。

      rcvmdiskagtコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.25 rcxvmdiskagt」を参照してください。

      # /opt/FJSVrcvat/bin/rcxvmdiskagt -ip 管理対象サーバのIPアドレス -vmtype solaris-zone > rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル <RETURN>

      rcxvmdiskagtコマンド出力例

      >rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN>
      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <VmHost ip="192.168.23.153">
       <Disks>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone4" size="40.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone5" size="50.0"/>
       </Disks>
      </VmHost>
    3. 不要なDiskタグの削除(管理対象サーバ)

      手順b.で出力したファイルから以下の<Disk>タグを削除します。

      • 非大域ゾーンで使用しないディスク

      • 大域ゾーンで使用する予定で、かつマウントされていないディスク

      • LVMのディスク

      <Disk>タグ削除後のXMLファイルの例

      >rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN>
      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <VmHost ip="192.168.23.153">
       <Disks>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/>
        <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/>
       </Disks>
      </VmHost>
    4. XMLファイル格納ディレクトリの作成(管理サーバ)

      手順b.および手順c.で作成したXMLファイルを格納するためのディレクトリを管理サーバ上に作成します。

    5. XMLファイルの格納(管理サーバ)

      手順b.および手順c.で作成したXMLファイルを手順d.で作成したディレクトリに格納します。

    6. rcxvmdiskコマンドの実行(管理サーバ)

      管理サーバ上でrcxvmdiskコマンドを実行します。rcxvmdiskコマンドを実行することで仮想L-Server用のディスクリソース構成情報の一部をXML形式で表示します。また、リダイレクトを実行し、コマンドの実行結果を拡張子が"xml"のファイルに出力します。

      rcxvmdiskコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.24 rcxvmdisk」を参照してください。

      XMLファイルの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.4.3 ディスクリソース【Solarisゾーン】」を参照してください。

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxvmdisk -dir rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル格納ディレクトリ > 仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル <RETURN>

      以下の場合の実行例

      rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル格納ディレクトリ: /root/rcxvmdiskagt_dir
      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル: /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxvmdisk -dir /root/rcxvmdiskagt_dir > /root/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml <RETURN>

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイルの例

      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <Storage>
       <Pool name="*" />
       <VmHosts>
        <VmHost ip="192.168.23.153">
         <Disks>
          <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/>
          <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/>
          <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/>
         </Disks>
        </VmHost>
       </VmHosts>
      </Storage>
    7. ストレージプール名の記述

      手順f.で作成した仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル内にある<Pool>タグのname属性に、仮想L-Server用のディスクリソースを登録するストレージプール名を記述します。また、<Disk>タグのname属性にディスクリソース名を記述します。

      以下の情報にもとづいてディスクリソースを登録する場合の、仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイルの例

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル名: rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml
      ストレージプール名: Storage_Pool_1

      マウントポイント

      ディスクリソース名

      /ror/zones/zone1

      disk_resource_10gb

      /ror/zones/zone2

      disk_resource_20gb

      /ror/zones/zone3

      disk_resource_30gb

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル

      <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
      <Storage>
       <Pool name="Storage_Pool_1" />
       <VmHosts>
        <VmHost ip="192.168.23.153">
         <Disks>
          <Disk name="disk_resource_10gb" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/>
          <Disk name="disk_resource_20gb" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/>
          <Disk name="disk_resource_30gb" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/>
         </Disks>
        </VmHost>
       </VmHosts>
      </Storage>
    8. ディスクリソースの作成とストレージプールへの登録(管理サーバ)

      手順g.で作成した仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイルを指定し、rcxadm diskコマンドを実行します。仮想L-Server用のディスクリソースの作成、およびストレージプールへの登録が行われます。

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm disk register -file 仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル <RETURN>

      以下の場合の実行例

      仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル: /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml

      # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm disk register -file /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml <RETURN>

  3. ネットワークリソースの登録

    L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に合わせた設定が自動的に行われます。
    詳細は、「8.7.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

  4. ネットワークデバイスリソースの登録

    L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成します。ネットワークデバイスの種別がFirewallまたはSLBの場合、ネットワークプールに登録します。
    詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。

  5. 仮想イメージリソースの登録

    L-Server作成時に使用する仮想イメージリソースをリソースプールに登録します。
    事前に、BladeLogicの仮想パッケージを作成し、本製品に登録する必要があります。
    詳細は、「8.7.5 クローニングイメージの作成と取込み」を参照してください。