ここでは、リソースのリソースプールへの登録について説明します。
下記の手順でリソースをリソースプールに登録します。
Solarisゾーン(Solaris10)とSolarisゾーン(Solaris11)で手順が異なります。
Solarisゾーン(Solaris11)の場合
VMホストリソース(大域ゾーン)の登録
RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選択します。
[リソース登録]ダイアログが表示されます。
登録するVMホストを選択します。
[OK]ボタンをクリックします。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。
ストレージ管理製品の登録
VMホストをストレージ管理製品として登録します。
詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.17 rcxadm storagemgr」を参照してください。
仮想ストレージをストレージプールに登録
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレージリソース」を参照してください。
ネットワークリソースの登録
L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に合わせた設定が自動的に行われます。
詳細は、「8.7.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。
ネットワークデバイスリソースの登録
L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成します。ネットワークデバイスの種別がFirewallまたはSLBの場合、ネットワークプールに登録します。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。
仮想イメージリソースの登録
L-Server作成時に使用する仮想イメージリソースをリソースプールに登録します。
事前に、本製品のマネージャー上にイメージファイルを作成し、本製品に登録する必要があります。
詳細は、「8.7.5 クローニングイメージの作成と取込み」を参照してください。
Solarisゾーン(Solaris10)の場合
VMホストリソース(大域ゾーン)の登録
RORコンソールのオーケストレーションツリーで対象のVMプールを右クリックし、表示されたメニューで[リソース登録]を選択します。
[リソース登録]ダイアログが表示されます。
登録するVMホストを選択します。
[OK]ボタンをクリックします。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.1 VMホストリソース」を参照してください。
ポイント
L-Platformで複数のL-Serverを同時に配備する場合、同時に配備するL-Serverの数とVMプール内のVMホストの数を合わせてください。
同じネットワークリソースを利用するL-Platformが複数ある場合、L-Platformごとに異なるVMプールを作成してください。
ディスクリソースの登録
非大域ゾーンで利用するディスクをディスクリソースとして登録します。
仮想L-Serverに対応する非大域ゾーンをマイグレーションする場合、複数の大域ゾーンから共有されているディスクを、共有定義されたディスクリソースとして登録してください。
以下の手順を実行します。
ストレージプールの作成(管理サーバ)
デフォルト以外のストレージプールを利用する場合、ストレージプールを作成します。
ストレージプールの作成は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「20.2 作成」を参照してください。
rcxvmdiskagtコマンドの実行(管理対象サーバ)
管理対象サーバ上で、rcxvmdiskagtコマンドを実行します。rcxvmdiskagtコマンドを実行することで、大域ゾーンの/etc/vfstabに記述されているディスク情報を表示します。また、リダイレクトを実行し、コマンドの実行結果を拡張子が"xml"のファイルに出力します。
本コマンドは、ディスクリソースを登録するすべての管理対象サーバ上で実行します。
rcvmdiskagtコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.25 rcxvmdiskagt」を参照してください。
# /opt/FJSVrcvat/bin/rcxvmdiskagt -ip 管理対象サーバのIPアドレス -vmtype solaris-zone > rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル <RETURN> |
例
rcxvmdiskagtコマンド出力例
>rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN> <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <VmHost ip="192.168.23.153"> <Disks> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone4" size="40.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone5" size="50.0"/> </Disks> </VmHost> |
不要なDiskタグの削除(管理対象サーバ)
手順b.で出力したファイルから以下の<Disk>タグを削除します。
非大域ゾーンで使用しないディスク
大域ゾーンで使用する予定で、かつマウントされていないディスク
LVMのディスク
例
<Disk>タグ削除後のXMLファイルの例
>rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN> <?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <VmHost ip="192.168.23.153"> <Disks> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/> </Disks> </VmHost> |
XMLファイル格納ディレクトリの作成(管理サーバ)
手順b.および手順c.で作成したXMLファイルを格納するためのディレクトリを管理サーバ上に作成します。
XMLファイルの格納(管理サーバ)
手順b.および手順c.で作成したXMLファイルを手順d.で作成したディレクトリに格納します。
rcxvmdiskコマンドの実行(管理サーバ)
管理サーバ上でrcxvmdiskコマンドを実行します。rcxvmdiskコマンドを実行することで仮想L-Server用のディスクリソース構成情報の一部をXML形式で表示します。また、リダイレクトを実行し、コマンドの実行結果を拡張子が"xml"のファイルに出力します。
rcxvmdiskコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.24 rcxvmdisk」を参照してください。
XMLファイルの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「15.4.3 ディスクリソース【Solarisゾーン】」を参照してください。
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxvmdisk -dir rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル格納ディレクトリ > 仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル <RETURN> |
例
以下の場合の実行例
rcxvmdiskagtコマンド実行結果のXMLファイル格納ディレクトリ: /root/rcxvmdiskagt_dir
仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル: /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxvmdisk -dir /root/rcxvmdiskagt_dir > /root/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml <RETURN> |
仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイルの例
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Storage> <Pool name="*" /> <VmHosts> <VmHost ip="192.168.23.153"> <Disks> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/> <Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/> </Disks> </VmHost> </VmHosts> </Storage> |
ストレージプール名の記述
手順f.で作成した仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル内にある<Pool>タグのname属性に、仮想L-Server用のディスクリソースを登録するストレージプール名を記述します。また、<Disk>タグのname属性にディスクリソース名を記述します。
例
以下の情報にもとづいてディスクリソースを登録する場合の、仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイルの例
仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル名: rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml
ストレージプール名: Storage_Pool_1
マウントポイント | ディスクリソース名 |
---|---|
/ror/zones/zone1 | disk_resource_10gb |
/ror/zones/zone2 | disk_resource_20gb |
/ror/zones/zone3 | disk_resource_30gb |
仮想L-Server用ディスクリソース構成情報XMLファイル
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Storage> <Pool name="Storage_Pool_1" /> <VmHosts> <VmHost ip="192.168.23.153"> <Disks> <Disk name="disk_resource_10gb" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/> <Disk name="disk_resource_20gb" path="/ror/zones/zone2" size="20.0"/> <Disk name="disk_resource_30gb" path="/ror/zones/zone3" size="30.0"/> </Disks> </VmHost> </VmHosts> </Storage> |
ディスクリソースの作成とストレージプールへの登録(管理サーバ)
手順g.で作成した仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイルを指定し、rcxadm diskコマンドを実行します。仮想L-Server用のディスクリソースの作成、およびストレージプールへの登録が行われます。
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm disk register -file 仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル <RETURN> |
例
以下の場合の実行例
仮想L-Server用ディスクリソース構成情報のXMLファイル: /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm disk register -file /root/rcxvmdiskagt_dir/rcxvmdisk_Storage_Pool_1.xml <RETURN> |
ネットワークリソースの登録
L-Server作成時にNICとネットワークリソースを接続すると、L-Serverが動作するVMホストに対して、ネットワークリソースの定義に合わせた設定が自動的に行われます。
詳細は、「8.7.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。
ネットワークデバイスリソースの登録
L-Platformで利用するネットワークデバイスを作成します。ネットワークデバイスの種別がFirewallまたはSLBの場合、ネットワークプールに登録します。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.4 ネットワークデバイス」を参照してください。
仮想イメージリソースの登録
L-Server作成時に使用する仮想イメージリソースをリソースプールに登録します。
事前に、BladeLogicの仮想パッケージを作成し、本製品に登録する必要があります。
詳細は、「8.7.5 クローニングイメージの作成と取込み」を参照してください。