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Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書(コンソール編)
FUJITSU Software

4.5.2 仮想マシンを再配置する場合のシミュレーション:[VMware 仮想マシン再配置]

Systemwalker Service Quality Coordinatorを利用して、別のホストからオーバーコミット運用のホストへ仮想マシンを移動した場合のリソース使用状況を、事前にシミュレーションすることができます。このシミュレーション結果をもとに仮想マシンを移動させ、空きホストを確保します。

ここでは、[VMware 仮想マシン再配置]カテゴリーのシナリオを利用する、シミュレーションの手順を説明します。


ポイント

同一システムグループ内の仮想ホストについて、以下の手順で再配置の検討を行うことができます。


■現状の把握

  1. [分析/プランニング]画面で、[VMware 仮想マシン再配置]カテゴリーの[VMware リソース使用状況(仮想ホスト一覧)]レポートを選択し、分析条件を設定してレポートを表示します。

    分析条件の設定方法については、「4.3 分析/プランニング画面の操作方法」を参照してください。

    上図のCPU(使用率/使用量)のほかに表示される情報は以下のとおりです。

    • メモリ(使用率/使用量)

    • ディスク(I/O回数/スループット)

    • ネットワーク(送受信回数/スループット)

    • 搭載リソース情報

    仮想ホストごとのリソース割り当て量とリソース使用量が一覧で表示されます。

    例えばCPU使用率、メモリ使用率でソートして、リソースに空きがあるホストを確認します。最も使用率の低いホストを移動元、次に使用率の低いホストを移動先として検討します。

    なお、移動元および移動先として検討対象とするホストについては、ディスクやネットワークのスループットが大きくないかも確認してください。


■再配置の検討

  1. [分析/プランニング]画面で、[VMware 仮想マシン再配置]カテゴリーの[VMware リソース使用状況(仮想マシン積み上げ)]レポートを選択し、分析条件を設定してレポートを表示します。

    分析条件の設定方法については、「4.3 分析/プランニング画面の操作方法」を参照してください。

    仮想ホスト内の仮想マシンのリソース使用情報が積み上げグラフで表示されます。

    上図のCPU使用量のほかに表示される情報は以下のとおりです。

    • メモリ使用量

    • ディスク I/O回数

    • ディスクスループット

    • ネットワーク送受信回数

    • ネットワークスループット

    各仮想マシンのリソース使用量を確認し、どの仮想マシンを、どの移動先候補のホストに移動させるかを検討します。


■再配置シミュレーション

  1. [分析/プランニング]画面で、[VMware 仮想マシン再配置]カテゴリーの[VMware 仮想マシン再配置シミュレーション]レポートを選択し、分析条件を設定してシミュレーションします。

    分析条件の設定方法については、「4.3 分析/プランニング画面の操作方法」を参照してください。

    • シミュレーション方法:時間帯別

      時間帯別のほか、曜日別、日別のシミュレーションができます。


    • シミュレーション方法:時系列

      集約する仮想マシンと集約先ホスト内の全仮想マシンの情報が、積み上げグラフと表で表示されます。


    上図のCPU使用量のほかに表示される情報は以下のとおりです。

    • メモリ使用量

    • ディスク I/O回数

    • ディスクスループット

    • ネットワーク送受信回数

    • ネットワークスループット

    各リソースについて、期間を通して値が大きすぎる場合や、時間帯や曜日、日によって偏りがある場合は、再配置する仮想マシンの組み合わせを検討します。

    しきい値を設定した場合は、その値を大きく超えていないか確認します。