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Symfoware Analytics ServerV12.3.0 インストールガイド
FUJITSU Software

2.1.1 インストール前の作業

インストール前に行う作業について説明します。

ポイント

インストール前に以下のマニュアルでインストール前の注意事項を確認してください。

マニュアル名

参照先

Symfoware Analytics Server (Operational Data Store編)導入ガイド

インストール前の準備

Interstage Business Analytics Modeling Server インストールガイド

インストール前の準備

Interstage Information Integrator ご案内(ソフトウェア説明書)

  • インストール前の作業

  • インストールの注意事項

参考

  • RHEL7の環境へインストールする場合

    “hostsファイルの設定の確認”作業は不要です。“カーネルパラメーターの編集”作業から行ってください。

  • Symfoware Analytics Serverのインストール前に作成すべきユーザー

    Symfoware Analytics Serverのインストール前に作成すべきユーザーは、以下のとおりです。

    • DWHサーバ管理者ユーザー

    • ODS管理者ユーザー

    これらのユーザーの詳細は、“利用ガイド”の“ユーザー定義”を参照してください。

hostsファイルの設定の確認

自ホスト名(hostnameやuname -nコマンドで確認できるホスト名)からIPアドレスが正しく求められる必要があります。インストール前にhostsファイルの設定を確認し、正しく名前が解決できることを確認してください。

注意

IPv6環境に導入する場合、hostsファイルのIPv6アドレスに自ホスト名および“localhost”を設定しないでください。自ホスト名および“localhost”はIPv4アドレスにだけ設定してください。また、ローカルループバックアドレス“127.0.0.1”には“localhost”を設定してください。

IPアドレスが“192.168.1.2”、自ホスト名が“myserver”の場合の例を示します。

127.0.0.1       localhost
192.168.1.2     myserver

ーネルパラメーターの編集

DWHサーバのインストール前に、/etc/sysctl.confファイルを開き、以下のカーネルパラメーターを編集します。

表2.1 共用メモリ

パラメーター

設定値

種別

shmmax

2684354560

最大

shmall

(shmmaxの値)/(PAGE_SIZEの値)

ただし、小数点以下は切り上げてください。

PAGE_SIZEが4096の場合
655360

参考

PAGE_SIZEを取得するには、以下を実行します。

# getconf PAGE_SIZE

最大

shmmni

90

加算

表2.2 セマフォ

パラメーター

設定値

種別

semmsl

4096

最大

semmns

17 × 最大コネクション数(max_connections) + semmsl × 最大コネクション数(max_connections)

加算

semopm

256

最大

semmni

12088

加算

表2.3 メッセージキュー

パラメーター

設定値

種別

msgmax

16384

最大

msgmnb

6273024

最大

msgmni

2601

加算

表2.4 TCP/IP の送受信バッファ

パラメーター

設定値

種別

net.core.rmem_max

2097152

最大

net.ipv4.tcp_tw_recycle

1

-

net.ipv4.tcp_tw_reuse

1

-

net.ipv4.ip_local_port_range

10240 65535

-

参考

“種別”について

  • 最大
    すでに設定されている値(初期値または、以前の設定値)が表の値以上の場合は変更不要です。

  • 加算
    すでに設定されている値(初期値または、以前の設定値)に表の値を加算してください。

カーネルパラメーターの設定例を示します。

kernel.shmmax = 68719476736
kernel.shmall = 4294967296
kernel.shmmni = 4172
kernel.sem = 4096 78356 256 14876
kernel.msgmax = 65536
kernel.msgmnb = 6273024
kernel.msgmni = 18336
net.core.rmem_max = 2097152
net.ipv4.tcp_tw_recycle = 1
net.ipv4.tcp_tw_reuse = 1
net.ipv4.ip_local_port_range = 10240 65535

編集したカーネルパラメーターを有効にするために、以下のコマンドを実行してください。

# /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf

以下のコマンドを実行し、設定したカーネルパラメーターが反映されていることを確認します。

# /sbin/sysctl -a

DWHサーバ管理者ユーザーの作成

DWHサーバ管理者となるOSのユーザーアカウントを決定します。新規に作成したユーザーや、すでに存在するユーザーを利用します。ただし、OSのスーパーユーザー(root)をDWHサーバ管理者にすることはできません。

DWHサーバ管理者のユーザーはrootグループに作成してください。

DWHサーバ管理者となるOSのユーザーアカウントを、“symfoas”という名前で新規に作成する例を示します。

# adduser -g root symfoas
# passwd symfoas

ODS管理者ユーザーの作成

ODS管理者ユーザーとなるOSのユーザーアカウントを決定して、作成します。

参照

  • ODS管理者ユーザー

    ODS管理者ユーザーの詳細は、“Symfoware Analytics Server (Operational Data Store編) 導入ガイド”の“権限の設計”を参照してください。

  • ODSのセットアップに必要な容量

    DWHサーバをインストールすると、ODSのセットアップが行われます。
    ODSのセットアップに必要な容量の詳細は、“Symfoware Analytics Server (Operational Data Store編) 導入ガイド”の“セットアップ時の領域設計”を参照してください。