インストール前に行う作業について説明します。
ポイント
インストール前に以下のマニュアルでインストール前の注意事項を確認してください。
マニュアル名 | 参照先 |
---|---|
Symfoware Analytics Server (Operational Data Store編)導入ガイド | インストール前の準備 |
Interstage Business Analytics Modeling Server インストールガイド | インストール前の準備 |
Interstage Information Integrator ご案内(ソフトウェア説明書) |
|
参考
RHEL7の環境へインストールする場合
“hostsファイルの設定の確認”作業は不要です。“カーネルパラメーターの編集”作業から行ってください。
Symfoware Analytics Serverのインストール前に作成すべきユーザー
Symfoware Analytics Serverのインストール前に作成すべきユーザーは、以下のとおりです。
DWHサーバ管理者ユーザー
ODS管理者ユーザー
これらのユーザーの詳細は、“利用ガイド”の“ユーザー定義”を参照してください。
hostsファイルの設定の確認
自ホスト名(hostnameやuname -nコマンドで確認できるホスト名)からIPアドレスが正しく求められる必要があります。インストール前にhostsファイルの設定を確認し、正しく名前が解決できることを確認してください。
注意
IPv6環境に導入する場合、hostsファイルのIPv6アドレスに自ホスト名および“localhost”を設定しないでください。自ホスト名および“localhost”はIPv4アドレスにだけ設定してください。また、ローカルループバックアドレス“127.0.0.1”には“localhost”を設定してください。
例
IPアドレスが“192.168.1.2”、自ホスト名が“myserver”の場合の例を示します。
127.0.0.1 localhost 192.168.1.2 myserver
カーネルパラメーターの編集
DWHサーバのインストール前に、/etc/sysctl.confファイルを開き、以下のカーネルパラメーターを編集します。
パラメーター | 設定値 | 種別 |
---|---|---|
shmmax | 2684354560 | 最大 |
shmall | (shmmaxの値)/(PAGE_SIZEの値) ただし、小数点以下は切り上げてください。 例 PAGE_SIZEが4096の場合 参考 PAGE_SIZEを取得するには、以下を実行します。 # getconf PAGE_SIZE | 最大 |
shmmni | 90 | 加算 |
パラメーター | 設定値 | 種別 |
---|---|---|
semmsl | 4096 | 最大 |
semmns | 17 × 最大コネクション数(max_connections) + semmsl × 最大コネクション数(max_connections) | 加算 |
semopm | 256 | 最大 |
semmni | 12088 | 加算 |
パラメーター | 設定値 | 種別 |
---|---|---|
msgmax | 16384 | 最大 |
msgmnb | 6273024 | 最大 |
msgmni | 2601 | 加算 |
パラメーター | 設定値 | 種別 |
---|---|---|
net.core.rmem_max | 2097152 | 最大 |
net.ipv4.tcp_tw_recycle | 1 | - |
net.ipv4.tcp_tw_reuse | 1 | - |
net.ipv4.ip_local_port_range | 10240 65535 | - |
参考
“種別”について
最大
すでに設定されている値(初期値または、以前の設定値)が表の値以上の場合は変更不要です。
加算
すでに設定されている値(初期値または、以前の設定値)に表の値を加算してください。
例
カーネルパラメーターの設定例を示します。
kernel.shmmax = 68719476736 kernel.shmall = 4294967296 kernel.shmmni = 4172 kernel.sem = 4096 78356 256 14876 kernel.msgmax = 65536 kernel.msgmnb = 6273024 kernel.msgmni = 18336 net.core.rmem_max = 2097152 net.ipv4.tcp_tw_recycle = 1 net.ipv4.tcp_tw_reuse = 1 net.ipv4.ip_local_port_range = 10240 65535
編集したカーネルパラメーターを有効にするために、以下のコマンドを実行してください。
# /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf
以下のコマンドを実行し、設定したカーネルパラメーターが反映されていることを確認します。
# /sbin/sysctl -a
DWHサーバ管理者ユーザーの作成
DWHサーバ管理者となるOSのユーザーアカウントを決定します。新規に作成したユーザーや、すでに存在するユーザーを利用します。ただし、OSのスーパーユーザー(root)をDWHサーバ管理者にすることはできません。
DWHサーバ管理者のユーザーはrootグループに作成してください。
例
DWHサーバ管理者となるOSのユーザーアカウントを、“symfoas”という名前で新規に作成する例を示します。
# adduser -g root symfoas # passwd symfoas
ODS管理者ユーザーの作成
ODS管理者ユーザーとなるOSのユーザーアカウントを決定して、作成します。
参照
ODS管理者ユーザー
ODS管理者ユーザーの詳細は、“Symfoware Analytics Server (Operational Data Store編) 導入ガイド”の“権限の設計”を参照してください。
ODSのセットアップに必要な容量
DWHサーバをインストールすると、ODSのセットアップが行われます。
ODSのセットアップに必要な容量の詳細は、“Symfoware Analytics Server (Operational Data Store編) 導入ガイド”の“セットアップ時の領域設計”を参照してください。