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PRIMECLUSTER  コンセプトガイド 4.4
FUJITSU Software

4.2.2 構成定義ファイル

RMS構成定義ファイルは通常、RMS Wizard Toolsによって生成されるテキストファイルで、以下に記載するRMSで監視するリソースオブジェクトの定義やオブジェクトの相互依存性などのRMSオブジェクトの構成が格納されます。RMS構成定義ファイルの記述内容はRMS実行時にBMに渡されます。

4.2.2.1 オブジェクト間の依存関係

RMSでは、親 (Parent) および子 (Child) という用語は、オブジェクトおよびRMSリソースオブジェクト間の依存関係を示します。リーフオブジェクト (Leaf Object) という用語は、子が存在しないシステムグラフのオブジェクトを示します。リーフオブジェクトは構成定義ファイルの最初に定義されます。リーフオブジェクトは子を持つことができませんが、子は親および子を持つことができます。

以下の図は、オブジェクト間の親子関係を示しています。

図4.2 オブジェクトの親子関係

上図は、以下の関係を示しています。

4.2.2.2 オブジェクトタイプ (Object Type)

オブジェクトタイプ (Object Type) とは、監視方法等を共有する同種のリソースグループとしてまとめたものです (例として、グループ内の全てのオブジェクトが同じディスク装置を使用する場合などがあります)。 グループ内の全てのオブジェクトに対する各オブジェクトタイプには、属性 (Attribute) が存在し、この属性により RMS リソースに対して実行する監視の種類を限定または定義します。つまり、特定のオブジェクトタイプに関連付けられた属性を使って、RMS リソースに対するBMの動作方法を定義することができます。属性は一般にデバイス名やスクリプトを指定するために使用され、RMSリソースのオブジェクト定義 (Object Definition) により任意の順序で指定することができます。

属性には必須属性と任意属性があります。必須属性の例として、vdiskオブジェクトタイプのデバイス名の指定があります。また、一般的な任意属性の例として、ある特殊な条件下で実行されるようなスクリプトがあります。多くの属性は、ほとんどのオブジェクト定義に使用されます。

一方、特定のオブジェクトタイプのみに有効な属性や、オブジェクト定義に特定の属性を使用することが必須とされるオブジェクトタイプもあります。

4.2.2.3 オブジェクト定義 (Object Definition)

オブジェクト定義 (Object Definition) とは構成定義ファイルに記述されるステートメントで、“object” というキーワードで始まります。このキーワードにより、RMSが認識できる用語で特定のリソースを指定します。オブジェクト定義に指定する項目を以下に示します。

RMSのインストールおよび確認が完了したら、RMSリソースの監視を開始する前に、構成定義ファイルを設定する必要があります。構成定義ファイルのオブジェクト定義に指定されていない対象に対しては、RMSリソースとしてRMSに認識されることはありません。