RMSでは、親 (Parent) および子 (Child) という用語は、オブジェクトおよびRMSリソースオブジェクト間の依存関係を示します。リーフオブジェクト (Leaf Object) という用語は、子が存在しないシステムグラフのオブジェクトを示します。リーフオブジェクトは構成定義ファイルの最初に定義されます。リーフオブジェクトは子を持つことができませんが、子は親および子を持つことができます。
以下の図は、オブジェクト間の親子関係を示しています。
図4.2 オブジェクトの親子関係
上図は、以下の関係を示しています。
オブジェクトAが正常に動作するためには オブジェクトBが必要。オブジェクトAはオブジェクトBの親 (Parent)であり、オブジェクトBはオブジェクトAの子 (Child) である。
オブジェクトBが正常に動作するためにはオブジェクトCおよびオブジェクトDが必要。オブジェクトBはオブジェクトCおよびオブジェクトDの親 (Parent) である。
子 (Child) が存在しないオブジェクトCおよびオブジェクトDはリーフオブジェクト (Leaf Object) である。オブジェクトCおよびオブジェクトDは、オブジェクトBの子でもある。
オブジェクトタイプ (Object Type) とは、監視方法等を共有する同種のリソースグループとしてまとめたものです (例として、グループ内の全てのオブジェクトが同じディスク装置を使用する場合などがあります)。 グループ内の全てのオブジェクトに対する各オブジェクトタイプには、属性 (Attribute) が存在し、この属性により RMS リソースに対して実行する監視の種類を限定または定義します。つまり、特定のオブジェクトタイプに関連付けられた属性を使って、RMS リソースに対するBMの動作方法を定義することができます。属性は一般にデバイス名やスクリプトを指定するために使用され、RMSリソースのオブジェクト定義 (Object Definition) により任意の順序で指定することができます。
属性には必須属性と任意属性があります。必須属性の例として、vdiskオブジェクトタイプのデバイス名の指定があります。また、一般的な任意属性の例として、ある特殊な条件下で実行されるようなスクリプトがあります。多くの属性は、ほとんどのオブジェクト定義に使用されます。
一方、特定のオブジェクトタイプのみに有効な属性や、オブジェクト定義に特定の属性を使用することが必須とされるオブジェクトタイプもあります。