Offloaded Data Transfer(以降、ODXと略します)機能をサポートしたETERNUS ディスクアレイを利用する場合、Windows Server 2012以降のオフロードデータ転送機能により、ファイルのコピーまたは移動時にETERNUS ディスクアレイ内でODXセッションが起動します。しかし、ODXセッションが動作中のボリュームをコピー先として、AdvancedCopy Managerによるアドバンスト・コピーを実行できません。そのため、オフロードデータ転送によるファイルのコピーまたは移動中の領域を含むボリュームをコピー先として、acopc startコマンドまたはacec startコマンドを実行すると、エラーメッセージを表示して、コマンドが異常終了する場合があります。
コマンドが異常終了した場合は、Webコンソールまたはaccopy queryコマンドで、コピー先ボリュームにODXセッションが存在しないことを確認してから、再実行してください。
エラーが解消されない場合は、コピーの対象となるボリュームを見直すか、以下のどちらかの方法で一時的にODXセッションが動作しないよう対処を実施してから、再実行してください。
Windows Server 2012以降のオフロードデータ転送(ODX)を無効化する
無効化する方法は、以下URLで公開されているマイクロソフト社の提示手順に従ってください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj200627.aspx
この設定は、作業対象のサーバだけに影響します。
ETERNUS ディスクアレイのOffloaded Data Transfer機能を停止する
停止方法は、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。
この設定は、ETERNUS ディスクアレイを利用するすべてのサーバに影響します。
図6.1 ODXとの併用
注: ファームウェア版数がV10L50より前の以下のETERNUS ディスクアレイでは、ODXセッションが実行中のボリュームに対して、AdvancedCopy Managerによるアドバンスト・コピーを実行できません。
ETERNUS DX80 S2
ETERNUS DX90 S2
ETERNUS DX400/DX400 S2 series
ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series