名前
acec start - 同期型高速コピーの開始
形式
acec start -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-da] [-xml]
acec start -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-transfer {sync [-split {auto|manual}]|through|consist|stack}] [-recovery {auto|manual}] [-skip] [-da] [-xml]
機能説明
指定したコピーグループまたはコピーペアに対して同期型高速コピーの同期処理を開始します。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方で同期型高速コピーの同期処理を開始します。
オプション
コピーグループ名を指定します。
コピーペアを指定します。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのどちらかのコピーペアを指定します。指定したコピーペアから、Storage ClusterのペアとなるETERNUS ディスクアレイのコピーペアが自動的に取得され、PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方で同期型高速コピーの同期処理が開始されます。
LU to Partition形式またはPartition to LU形式で指定する場合、使用するシェルによって、本オプションの引数全体をダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。
設定されている方向と逆方向にコピーします。
転送モードを指定します。(RECの場合だけ)
デフォルトはstackです。各モードの詳細は、「3.2.2.5 RECの動作モード」を参照してください。
sync: 同期モード
-transferオプションでsyncを指定した場合に、Splitモードの指定が可能です。(RECの場合だけ)
-split
デフォルトはautoです。
auto: Automatic Split
manual: Manual Split
through: Throughモード
LAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録した場合は、この転送モードを指定できません。
consist: Consistencyモード
stack: Stackモード
Recoveryモードを指定します。(RECの場合だけ)
デフォルトはautoです。各モードの詳細は、「3.2.2.5 RECの動作モード」を参照してください。
auto: Automatic Recovery
manual: Manual Recovery
初期コピースキップ機能を使用して同期処理をサスペンド状態にすることを指定します。
本オプションは、筐体間の同期型高速コピー開始時だけ有効です。
EC/RECの同期型高速コピー処理の開始から中断を行うまでの間、コピー先論理ボリュームを常にREAD不可にします。
SAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録、かつ、-transferオプションでthroughを指定した場合は、本オプションを指定できません。
実行結果をXML形式で表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
同期型高速コピーを開始する(Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用していない場合)
> acec start -g group01 ET001/0x1:ET001/0x6 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=6/Adr_high=0/Adr_low=0 ET001/0x2:ET001/0x7 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=7/Adr_high=0/Adr_low=0 ET001/0x3:ET001/0x8 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=8/Adr_high=0/Adr_low=0 Succeeded : 3 Failed : 0
同期型高速コピーを開始する(Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合)
> acec start -g group01 ET001/0x1:ET001/0x6 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=6/Adr_high=0/Adr_low=0 # Standby-Session : ET002/0x1:ET002/0x11 ET001/0x2:ET001/0x7 # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=7/Adr_high=0/Adr_low=0 # Standby-Session : ET002/0x2:ET002/0x12 Succeeded : 2 Failed : 0
注意事項
コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。
指定したコピーグループまたはペアのコピー先の論理ボリュームがacinhibit setコマンドにより保護されている場合、エラー終了します。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合
TFOグループの状態が"Normal"の場合、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのどちらか一方でも同期型高速コピーの同期処理を開始できないときは、コマンドが異常終了することがあります。PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方で異常の原因を確認し、異常が発生しているストレージでエラーメッセージに対する対処を実施してください。
TFOグループの状態が"Normal"かつTFOグループのフェーズが"Maintenance"、または、TFOグループの状態が"Halt"の場合、コマンドは、TFOステータスが"Active"のストレージで同期型高速コピーの同期処理を開始して正常終了しますが、TFOステータスが"Standby"のストレージで同期型高速コピーの同期処理を開始できていないことがあります。そのとき、ccm7002メッセージが出力されることがあります。
ccm7002メッセージが出力された場合は、TFOグループの状態が"Normal"かつTFOグループのフェーズが"Maintenance"以外になったあと、「3.12.11 Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を復旧する場合」を参照して対処してください。