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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.6 運用ガイド Copy Control Module編
FUJITSU Storage

4.7.1 acec start (同期型高速コピーの開始コマンド)

名前

acec start - 同期型高速コピーの開始

形式

[コピーグループに設定しているコピーの種類がECの場合]
acec start -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-da] [-xml]
[コピーグループに設定しているコピーの種類がRECの場合]
acec start -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-transfer {sync [-split {auto|manual}]|through|consist|stack}] [-recovery {auto|manual}] [-skip] [-da] [-xml]

機能説明

指定したコピーグループまたはコピーペアに対して同期型高速コピーの同期処理を開始します。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方で同期型高速コピーの同期処理を開始します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。
Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用している場合は、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのどちらかのコピーペアを指定します。指定したコピーペアから、Storage ClusterのペアとなるETERNUS ディスクアレイのコピーペアが自動的に取得され、PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方で同期型高速コピーの同期処理が開始されます。

LU to Partition形式またはPartition to LU形式で指定する場合、使用するシェルによって、本オプションの引数全体をダブルクォーテーション(")で囲む必要があります。

-r

設定されている方向と逆方向にコピーします。

-transfer {sync [-split {auto|manual}]|through|consist|stack}

転送モードを指定します。(RECの場合だけ)

デフォルトはstackです。各モードの詳細は、「3.2.2.5 RECの動作モード」を参照してください。

  • sync: 同期モード

    -transferオプションでsyncを指定した場合に、Splitモードの指定が可能です。(RECの場合だけ)

    -split

    デフォルトはautoです。

    • auto: Automatic Split

    • manual: Manual Split

  • through: Throughモード

    LAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録した場合は、この転送モードを指定できません。

  • consist: Consistencyモード

  • stack: Stackモード

-recovery {auto|manual}

Recoveryモードを指定します。(RECの場合だけ)

デフォルトはautoです。各モードの詳細は、「3.2.2.5 RECの動作モード」を参照してください。

  • auto: Automatic Recovery

  • manual: Manual Recovery

-skip

初期コピースキップ機能を使用して同期処理をサスペンド状態にすることを指定します。
本オプションは、筐体間の同期型高速コピー開始時だけ有効です。

-da

EC/RECの同期型高速コピー処理の開始から中断を行うまでの間、コピー先論理ボリュームを常にREAD不可にします。

SAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録、かつ、-transferオプションでthroughを指定した場合は、本オプションを指定できません。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項