バックアップ管理の運用系コマンドについて説明します。
名前
swstbackup - バックアップの実行
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstbackup [-suspend|-T] deviceName [-Xdevmap deviceMapFile]
/opt/FJSVswsts/bin/swstbackup [-h serverName] [-suspend|-T] deviceName [-Xdevmap deviceMapFile]
機能説明
このコマンドは、実行中のアドバンスト・コピーの状態によって動作が異なります。
同期処理(EC)が行われていない場合
スナップショット処理(OPC)を実行し、実行した日付やコピー先のバックアップボリュームなどの情報を、バックアップ履歴情報に登録します。このような形態のバックアップをスナップショット型高速バックアップと呼びます。
同期処理(EC)が行われている場合
同期処理の状態を確認し、等価性維持状態の場合はバックアップ同期処理を停止します。同時に日時やコピー先のバックアップボリュームなどの情報を、バックアップ履歴情報に登録します。このような形態のバックアップを同期型高速バックアップと呼びます。等価性維持状態に達していない場合はエラー終了となります。
Suspend/Resume機能を使用して同期型高速バックアップを行う場合は、サスペンド指定でバックアップを実行し、バックアップ同期処理を一時停止します。Suspend/Resume機能は、「第4章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。
どちらの場合も、バックアップボリュームは本コマンド実行直後よりバックアップとして確立し、アクセス可能となります。
AdvancedCopy Managerは、バックアップを実行する前に、バックアップ前処理スクリプトを実行し、バックアップを実行したあとに、バックアップ後処理スクリプトを実行します。このシェルスクリプトの内容は、カスタマイズ可能です。このシェルスクリプトの詳細は、「付録A バックアップ/リストアの前後処理」を参照してください。
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
出力先バックアップボリュームを指定してスナップショット型高速バックアップを行うことを指定します。
オペランドには、業務ボリュームと出力先バックアップボリュームの組を記述した、デバイスマップファイル名を指定します。デバイスマップファイルの詳細は、「3.4.9 デバイスマップファイルの準備」を参照してください。-hオプションを使用して本コマンドをリモート実行する場合は、(管理対象サーバの)デバイスマップファイル名を絶対パスで指定してください。Device-Map-Fileに指定するファイル名には、各国語文字が含まれてはいけません。
このオプションを指定しない場合は、出力先バックアップボリュームは自動的に選択されます。
Suspend/Resume機能を使用して同期型高速バックアップを行うことを指定します。Suspend/Resume機能は、「第4章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。
差分スナップショット型高速バックアップを行うことを指定します。
同期処理が行われている場合は本オプションを指定できません。
本オプションは、筐体内コピー、かつ、ETERNUS ディスクアレイがQuickOPC機能をサポートしている場合だけ有効です。
本オプションを指定しないスナップショット型高速バックアップの場合、従来のスナップショット処理(従来のOPC)が起動されます。差分スナップショットを利用したバックアップ運用を行う場合は常に本オプションを指定する必要があります。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
業務ボリュームをバックアップします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d0 swstbackup completed #
注意事項
本コマンドでは、データを保証するために、マウントされている業務ボリュームおよびバックアップボリュームは、アンマウントしてからバックアップを行います。マウントされている業務ボリュームまたはバックアップボリュームがアンマウントできない以下の場合は、本コマンドはエラーで終了します。
マウントポイントの配下に、さらにほかのボリュームをマウントするディレクトリがある
ボリューム内に使用中のファイルがある
本コマンドを投入するサーバ以外のサーバから業務ボリュームがマウントされている場合、バックアップの管理者の責任において業務ボリュームをアンマウント状態にしてください。都合により業務ボリュームをアンマウントしたくない場合は、以下の手順でバックアップを行ってください。
syncコマンドを実行し、業務ボリュームとファイルシステムとの同期をとります。
本コマンドを実行します。
バックアップボリュームに対してfsckコマンドを実行し、ファイルシステムのチェックを行います。
ボリュームグループを業務ボリュームにした場合、それをバックアップ/リストアする場合は、すべての論理デバイスをアンマウント/マウントするようにバックアップの管理者責任でバックアップ前後処理スクリプトを修正してください。
次の場合は、バックアップを実行できません。出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。
指定された業務ボリュームにバックアップポリシーが設定されていないとき。
1世代前に実行したバックアップが失敗していたとき。
処理対象となる業務ボリュームに対してリストアが実行されているとき。
処理対象の業務ボリュームにおいてバックアップ同期処理が実行中だが、等価性維持状態に到達していないとき。
世代溢れになるバックアップ履歴情報を用いてリストアが実行されているとき。
業務ボリュームの筐体情報(筐体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)のどれかが変更されていたとき。
コピー先とする未使用バックアップボリュームを取得できなかったとき。
レプリケーション管理機能が、処理対象となる業務ボリュームに対する処理を実行しているとき。
レプリケーション管理機能が、処理対象となるバックアップボリュームに対する処理を実行しているとき。
レプリケーション管理機能が、保存世代数を超えたバックアップ履歴に対する処理を実行しているとき。
業務ボリューム登録時に設定されたマウントポイントが変更されていたとき。
コピー先とするバックアップボリュームがマウントされているとき。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
業務ボリュームおよびバックアップボリュームの、少なくとも一方がTFOVに変更されていたとき。
次の場合、出力先バックアップボリュームを指定したバックアップは実行できません。
デバイスマップファイルで指定されたバックアップボリュームが対となる業務ボリュームのバックアップボリュームとして使用可能でないとき。すなわち、以下の条件のどちらかが満たされないとき。
指定されたバックアップボリュームは未使用状態である。
業務ボリュームとバックアップボリュームのパーティションサイズは同一である。
デバイスマップファイルの対象業務ボリュームに関する記述に誤りがあるとき。
デバイスマップファイル名に各国語文字が含まれているとき。
バックアップを実行する前に、swstbkpolsetコマンドで設定した保存世代数を満たすバックアップ履歴情報がすでに存在する場合、バックアップ実行時にそのバックアップ履歴情報の中から一番古い情報を自動的に削除し、バックアップボリュームは空き状態になります。ただし、サスペンド指定バックアップまたは差分スナップショット型高速バックアップの履歴情報の場合、バックアップボリュームとのサスペンド状態またはトラッキング状態は解除されず、バックアップボリュームは使用中のままになります。
バックアップを実行する業務ボリュームと別の業務ボリュームとサスペンド中またはトラッキング状態のバックアップボリュームを、デバイスマップファイルでバックアップ先として指定できません。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swstbackstat - バックアップ実行状況の表示
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstbackstat [deviceName]
/opt/FJSVswsts/bin/swstbackstat [-h serverName] [deviceName]
機能説明
swstbackupコマンドで行っているバックアップの実行状況を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
Transaction-Disk | 業務ボリューム名を表示します。 |
Backup-Disk | バックアップボリューム名を表示します。 |
Status | バックアップの実行状況を、以下の文字列で表示します。 ----: バックアップを採取していません。(履歴が存在しません。) |
Execute | Status欄が"executing"のときに、コピーされた割合をパーセンテージで表します。"executing"以外のときは、"----"で表示します。 |
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
省略した場合は、すべての業務ボリュームのバックアップ実行状況を表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
コピーの実行状況について表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstbackstat Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job1 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d3 succeeded ---- job1 /dev/vg01 ---- ---- ---- : #
注意事項
スナップショット型高速バックアップを実行中に、ETERNUS Web GUIのOPC停止機能を使用しないでください。ETERNUS Web GUIのOPC停止機能を使用した場合、実際のバックアップの成否にかかわらず、本コマンドはsucceededと表示します。
Status欄が"failed"、"halt"、"?????"の場合、ハードウェアトラブルなどが考えられます。
「8.3 バックアップ中に発生したハードウェア障害などの対処方法」を参照して対処してください。
次の場合、バックアップ実行状況表示処理を実行できません。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
名前
swstrestore - リストアの実行
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstrestore [-g generationNo | -v versionNo] [-r restoreDeviceName] deviceName
/opt/FJSVswsts/bin/swstrestore [-h serverName] [-g generationNo | -v versionNo] [-r restoreDeviceName] deviceName
機能説明
バックアップ履歴情報に存在するデータを、OPCを用いてリストアします。
AdvancedCopy Managerは、本コマンドを実行すると、OPCによるデータのコピーを行う前に、リストア前処理スクリプトを実行し、OPCによるデータのコピーを行ったあとに、リストア後処理スクリプトを実行します。このスクリプトの内容は、カスタマイズ可能です。このスクリプトの詳細は、「付録A バックアップ/リストアの前後処理」を参照してください。
業務ボリューム以外の任意のデバイスにリストアできます。この場合、業務ボリュームに登録されているデバイス以外であることと、指定した業務ボリュームと同じ領域サイズを持ったデバイスである必要があります。
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
リストアするデータの相対世代番号を指定します。
相対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。
リストアするデータの絶対世代番号を指定します。
絶対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。
業務ボリューム以外のデバイスにリストアするときに、そのリストア先のデバイス名を指定します。
-gオプションと-vオプションの双方が指定されなかったときは、履歴管理している情報の中から最新の情報をリストアします。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
相対世代番号=2のデータをリストアします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstrestore -g 2 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d0 swstrestore completed #
Suspend/Resume機能によるバックアップ運用を行っている業務ボリュームの場合は、サスペンド中の同期処理を削除して、リストアします。サスペンド中の同期処理は、swstsyncstatコマンドで表示されるデータを参照してください。同期処理のキャンセルは、swstcancelsyncコマンドを使用してください。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0s6 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d3 suspend ---- job2 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d2 executing 75% # /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync -all /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d0 swstcancelsync completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0 ---- ---- ---- # /opt/FJSVswsts/bin/swstrestore /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d0 swstrestore completed #
注意事項
デバイス間のコピーを行うため、ファイル単位ではリストアできません。
特定のファイルをリストアする場合は、ファイルシステムを構築している業務ボリュームで、以下の手順を行います。
バックアップボリュームをマウントします。バックアップボリュームはバックアップ履歴一覧画面/swsthistdispコマンドで確認してください。
cpコマンドなどでリストアしたいファイルを複写します。
バックアップボリュームをアンマウントします。
本コマンドを投入するサーバ以外のサーバから業務ボリュームがマウントされている場合、バックアップの管理者の責任で業務ボリュームをアンマウント状態にしてから本コマンドを実行してください。
以下の場合は、リストアできません。出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。
相対世代番号と絶対世代番号の両方を指定したとき。
業務ボリュームとして登録されたデバイスを-rオプションのパラメーターとして指定したとき。
バックアップボリュームとして登録されたデバイスを-rオプションのパラメーターとして指定した場合に、そのデバイスがある業務ボリュームの履歴情報に登録されているとき。バックアップのデータが登録されていないバックアップボリュームにリストアした場合、ある業務ボリュームのバックアップでそのバックアップボリュームを使用した場合はデータが上書きされます。リストア先に指定するデバイスには、バックアップボリュームを指定しないことをお勧めします。
バックアップ実施直後(OPCによる実コピーの実行中)にリストアしたとき(ただし、バックアップとリストアで、業務ボリュームとバックアップボリュームの組合せが同じ場合を除く)。この場合、OPCの実コピーが完了してからリストアしてください。または、ファイルシステムを構築した業務ボリュームの場合は、上記のポイント(特定のファイルをリストアする場合)に書かれている方法でリストアしてください。
バックアップ同期処理中の業務ボリュームを指定したとき。
リストアを行う業務ボリュームの筐体情報(筐体識別子、OLU、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)のどれかが変更されていたとき。
レプリケーション管理機能が、処理対象となる業務ボリュームに対する処理を実行しているとき。
レプリケーション管理機能が、-rオプションに指定したデバイスに対する処理を実行しているとき。
業務ボリューム登録時に設定されたマウントポイントが変更されていたとき。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
業務ボリュームおよびバックアップボリュームの、少なくとも一方がTFOVに変更されていたとき。
サスペンド中またはトラッキング状態のバックアップボリュームは、リストア先ボリュームとして使用できません。
同期処理中(ECによるコピー中、等価性維持状態、サスペンド中)の業務ボリュームにはリストアを実行できません。リストア実行時、以下のエラーになった場合は、swstcancelsyncコマンドで業務ボリュームの同期処理をすべてキャンセル(-allオプション指定)してからリストアを実行してください。
swst0639 コピーが実施されているため、このコマンドは実行できません。
swst0634 OPCが実行できません。エラーコード=26(SCSI command busy.)
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swstcancelrest - リストアの実行キャンセル
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstcancelrest [-g generationNo | -v versionNo] [-r restoreDeviceName] [-emergency] deviceName
/opt/FJSVswsts/bin/swstcancelrest [-h serverName] [-g generationNo | -v versionNo] [-r restoreDeviceName] [-emergency] deviceName
機能説明
OPCによるリストアの実行をキャンセルします。
また、swstrestoreコマンドを実行し、OPCによるコピーを実施している最中に何らかのハードウェアトラブルで異常を検出した場合も、本コマンドを用いてリストアを解除します。そのあと、ハードウェアトラブルの原因を取り除き、再度swstrestoreコマンドでリストアしてください。
異常発生の有無は、swstreststatコマンドで確認できます。
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
リストア中のデータの相対世代番号を指定します。
-vオプションと同時に指定できません。
相対世代番号は、swstreststatコマンドで確認してください。
リストア中のデータの絶対世代番号を指定します。
-gオプションと同時に指定できません。
絶対世代番号は、swstreststatコマンドで確認してください。
業務ボリューム以外のデバイスにリストアするときに、そのリストア先のデバイス名を指定します。
デバイス名は、swstreststatコマンドで確認してください。
緊急操作モードで動作します。
この場合、OPCのセッション確認およびセッションキャンセルは行われません。
-g、-vオプションが指定されなかったときは、最新の履歴情報のリストアをキャンセルします。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
業務ボリュームのリストアをキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelrest -g 1 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d0 swstcancelrest completed. #
業務ボリュームの最新の履歴情報のリストアを緊急操作モードでキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelrest -emergency /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d0 swstcancelrest completed. #
注意事項
このコマンドを使用してOPCによるリストアをキャンセルした場合、一部のデータはコピーされてしまっているため、業務ボリュームは不完全な状態となり、使用できなくなります。再度swstrestoreコマンドでリストアしてください。
次の場合、リストアをキャンセルできません。
-g、-vオプションで指定した履歴が存在しないとき。
-rで指定したデバイスにリストアを実行していないとき。
指定した履歴に対するリストアが実行されていないとき。この場合、通報メッセージ「swst0303 指定したリストア先デバイスに対するリストアは行われていません。」を出力して終了します。終了ステータスは正常終了です。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
レプリケーション管理機能が、処理対象となる業務ボリュームに対する処理を実行しているとき。
緊急操作モードで実行した場合、OPCのセッション確認およびセッションキャンセルは行われません。エラーサスペンド状態のOPCセッションが存在していた場合は、管理されないセッションが残るため、ETERNUS Web GUIを使用してセッションをキャンセルする必要があります。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swstreststat - リストア実行状況の表示
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstreststat [-g generationNo | -v versionNo] [deviceName]
/opt/FJSVswsts/bin/swstreststat [-h serverName ] [-g generationNo | -v versionNo] [deviceName]
機能説明
リストアの実行状況を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
Transaction-Disk | 業務ボリューム名を表示します。 |
Generation | リストアしたバックアップのデータの相対世代番号を表示します。 |
Version | リストアしたバックアップのデータの絶対世代番号を表示します。 |
Backup-Disk | リストアのコピー元であるバックアップボリューム名を表示します。 |
Restore-Device | リストアのコピー先が業務ボリュームでない場合、リストア先のデバイス名を表示します。 |
Status | 実行状態を表示します。 ----: OPCによるコピーは実施されていません。 |
Execute | Status欄が"executing"のときに、コピーされた割合をパーセンテージで表します。"executing"以外のときは、"----"で表示します。 |
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
リストア実行状況を表示するデータの相対世代番号を指定します。
相対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。
リストア実行状況を表示するデータの絶対世代番号を指定します。
絶対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。
注)-g、-vオプションが省略された場合は、全履歴に対するリストア実行状況を表示します。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
省略した場合は、すべての業務ボリュームのリストア実行状況について表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
業務ボリュームのリストア実行状況を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstreststat Server Transaction-Disk Generation Version Backup-Disk Restore-Device Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0 1 10 /dev/dsk/c1t0d8 /dev/dsk/c1t0d11 executing 75% job2 /dev/dsk/c1t0d2 ---- ---- ---- ---- ---- ---- job2 /dev/dsk/c1t0d5 2 12 /dev/dsk/c1t0d9 ---- succeeded ---- job2 /dev/dsk/c1t0d6 3 13 /dev/dsk/c1t0d10 /dev/dsk/c1t0d12 executing 75% : #
注意事項
OPCによるリストアを実行中に、ETERNUS Web GUIのOPC停止機能を使用しないでください。ETERNUS Web GUIのOPC停止機能を使用した場合、実際のリストアの成否にかかわらず、本コマンドはsucceededと表示します。
Status欄が"failed"、"halt"、"?????"の場合、ハードウェアトラブルなどが考えられます。
「8.3 バックアップ中に発生したハードウェア障害などの対処方法」を参照して対処してください。
-v、-gオプションで世代番号を指定しない場合、全履歴のリストア実行状況を表示しますが、全履歴においてリストアが実行中でない場合、Server欄、Transaction-Disk欄以外のすべての表示情報が"----"で表示されます。
次の場合、リストア実行状況表示処理を実行できません。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
名前
swsthistdisp - バックアップした履歴情報の表示
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swsthistdisp [deviceName]
/opt/FJSVswsts/bin/swsthistdisp [-h serverName] [deviceName]
機能説明
バックアップした履歴情報を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
Device | デバイス名を表示します。 |
Mount-Point | Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にファイルシステムタイプを表示します。 |
Generation | 相対世代番号を表示します。 |
Version | 絶対世代番号を表示します。 |
Backup-Date | バックアップが完了した日時を表示します。 |
Backup-Disk | バックアップしたバックアップボリューム名を表示します。 |
Status | 実コピーの実行状況を、以下の文字列で表示します。 succeeded: OPCによるコピーが完了しています。 バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。 |
Execute | Status欄が"executing"のとき、コピーされた割合をパーセンテージで表します。"executing"以外のときは、"----"で表示します。 |
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
省略した場合は、すべての業務ボリュームのバックアップ履歴情報を表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
すべての業務ボリュームのバックアップ履歴情報を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsthistdisp Server=StrgSV01 Device=/dev/dsk/c1t0d0 Mount-Point=/mnt/tran1 (vxfs) Generation Version Backup-Date Backup-Disk Status Execute 1 10 2000/11/12 22:00 /dev/dsk/c1t0d2 succeeded ---- 2 9 2000/11/11 22:00 /dev/dsk/c1t0d4 succeeded ---- : #
注意事項
Status欄が"failed"、"halt"、"?????"の場合、ハードウェアトラブルなどが考えられます。
「8.3 バックアップ中に発生したハードウェア障害などの対処方法」を参照して対処してください。
次の場合、履歴情報表示処理を実行できません。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
名前
swsthistdel - バックアップ履歴情報の削除
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swsthistdel -g generationNo | -v versionNo | -z [-emergency] deviceName
/opt/FJSVswsts/bin/swsthistdel [-h serverName] -g generationNo | -v versionNo | -z [-emergency] deviceName
機能説明
バックアップの履歴情報を削除します。
削除された履歴のバックアップボリュームは解放され、空きバックアップボリュームになります。
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
削除するバックアップ履歴情報の相対世代番号を指定します。
-v、-zオプションと同時に指定できません。
相対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。
削除するバックアップ履歴情報の絶対世代番号を指定します。
-g、-zオプションと同時に指定できません。
絶対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。
すべてのバックアップ履歴情報を削除することを指定します。
-g、-vオプションと同時に指定できません。
緊急操作モードで動作します。
この場合、OPCのセッション確認は行われません。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
業務ボリュームの絶対世代番号10のバックアップ履歴を削除します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsthistdel -v 10 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d0 swsthistdel completed #
業務ボリュームの相対世代番号1のバックアップ履歴を緊急操作モードで削除します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsthistdel -g 1 -emergency /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d0 swsthistdel completed. #
注意事項
次の場合、バックアップ履歴情報を削除できません。
-g、-v、-zオプションで指定したバックアップ履歴情報が存在しないとき。
指定したバックアップ履歴情報がリストアで使用中のとき。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
レプリケーション管理機能が、処理対象となる業務ボリュームに対する処理を実行しているとき。
レプリケーション管理機能が、処理対象となるバックアップボリュームに対する処理を実行しているとき。
緊急操作モードで実行した場合、OPCのセッション確認およびセッションキャンセルは行われません。エラーサスペンド状態のOPCセッションが存在していた場合は、管理されないセッションが残るため、ETERNUS Web GUIを使用してセッションをキャンセルする必要があります。
サスペンド中の履歴情報を削除しても、同期処理(ECセッション)は解除されません。
トラッキング状態の履歴情報を削除しても、トラッキング状態(OPCセッション)は解除されません。
サスペンド指定で同期型高速バックアップを行った場合は、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中の状態になります。
差分スナップショット型高速バックアップを行った場合は、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中の状態になります。
差分スナップショット型高速バックアップ運用でないときは、OPC物理コピーが完了していない履歴情報を削除した場合、削除した履歴の物理コピーは中断されます。この場合、バックアップボリューム内のデータはコピー途中の不完全な状態となります。
履歴情報を削除した時点でバックアップボリュームは未使用状態となり、そのあとのバックアップで使用可能な状態となります。
差分スナップショット型高速バックアップ運用のときは、OPC物理コピーが完了していない履歴情報を削除しても、削除した履歴の物理コピーは継続されます。
履歴情報の削除後もバックアップボリュームは使用中の状態であり、そのあとの当該業務ボリュームのバックアップで使用可能な状態となります。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swststartsync - バックアップ同期処理の開始
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swststartsync deviceName [-Xdevmap deviceMapFile]
/opt/FJSVswsts/bin/swststartsync [-h serverName] deviceName [-Xdevmap deviceMapFile]
機能説明
バックアップ同期処理(ECによるディスク間のコピー)を開始します。
同期処理を開始する際、業務ボリュームにサスペンド中のバックアップボリュームが存在する場合は、バックアップ先として優先的に選択されて、同期処理を再開(差分コピーを開始、Resume)します。業務ボリュームにサスペンド中のバックアップボリュームが存在しない場合は、同期処理(全面コピー)を開始します。
同期処理を開始する業務ボリュームとサスペンド中のバックアップボリュームは、使用中状態になっていてもバックアップ先として使用できます。
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
出力先バックアップボリュームを指定してバックアップ同期処理を開始することを指定します。
オペランドには、業務ボリュームと出力先バックアップボリュームの組を記述した、デバイスマップファイル名を指定します。デバイスマップファイルの詳細は、「3.4.9 デバイスマップファイルの準備」を参照してください。-hオプションを使用して本コマンドをリモート実行する場合は、(管理対象サーバの)デバイスマップファイル名を絶対パスで指定してください。Device-Map-Fileに指定するファイル名には、各国語文字が含まれてはいけません。
このオプションを指定しない場合、出力先バックアップボリュームは自動的に選択されます。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
業務ボリュームのバックアップ同期処理を開始します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swststartsync /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d0 swststartsync completed. #
注意事項
バックアップ同期処理中の業務ボリュームに対して本コマンドを実行した場合は、通報メッセージ「swst0301 すでにバックアップ同期処理中です。」を出力して終了します。
次の場合、バックアップ同期処理を開始できません。出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。
EC機能がサポートされていないデバイスを指定したとき。
バックアップ同期処理を開始するのに必要なバックアップボリュームを確保できなかったとき。
OPCによるリストア中のデバイスを指定したとき。
コピー先となるバックアップボリュームがマウントされているとき。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
レプリケーション管理機能が、処理対象となる業務ボリュームに対する処理を実行しているとき。
業務ボリュームおよびバックアップボリュームの、少なくとも一方がTFOVに変更されていたとき。
バックアップボリュームがボリュームグループの場合、同期処理(EC)実行中にvgchange(1M)コマンドでバックアップボリュームを非アクティブ(deactivate)にしないでください。同期処理実行中にバックアップボリュームが非アクティブにされると、再びアクティブ(activate)にできなくなるばかりでなく、同期処理の停止(swstbackupコマンド、swstcancelsyncコマンド)などの操作が実行不可能な状態になります。誤って非アクティブにしてしまった場合は、ETERNUS Web GUIなどを使用して同期処理を強制停止したあと、バックアップボリュームをアクティブにしてください。
同期処理を開始する業務ボリューム以外の業務ボリュームとサスペンド中のバックアップボリュームは、デバイスマップファイルでバックアップ先として指定できません。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swstcancelsync - バックアップ同期処理のキャンセル
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync [-emergency] [-bd backupDeviceName | -all] deviceName
/opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync [-h serverName] [-emergency] [-bd backupDeviceName | -all] deviceName
機能説明
ECによるコピー中または等価性維持状態のバックアップ同期処理をキャンセルします。
ECコピー中、等価性維持状態、またはサスペンド中のバックアップボリュームを指定して同期処理をキャンセルできます。また、全同期処理のキャンセルを指定すると、サスペンド状態を含むすべてのバックアップ同期処理をキャンセルします。
バックアップ同期処理実行中に何らかの異常を検出した場合、コピーは正常に終了しません。その場合、本コマンドを用いてバックアップ同期処理をキャンセルします。異常発生の有無は、swstsyncstatコマンドで確認できます。
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
緊急操作モードで動作します。
この場合、ECのセッション確認およびセッションキャンセルは行われません。
特定のバックアップボリュームに対する同期処理のキャンセルを行います。
この場合、オペランドにバックアップボリューム名を指定します。
コピー先のブロックデバイス名を指定します。
-allオプションと同時に指定できません。
業務ボリュームに設定されているすべての同期処理のキャンセルを行います。-bdオプションと同時に指定できません。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
業務ボリュームのバックアップ同期処理をキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d0 swstcancelsync completed. #
業務ボリュームのバックアップ同期処理を緊急操作モードでキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync -emergency /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d0 swstcancelsync completed. #
業務ボリュームからバックアップボリュームに設定されているバックアップ同期処理をキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d3 suspend ---- job2 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d2 executing 75% # /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync /dev/dsk/c1t0d0 -bd /dev/dsk/c1t0d2 /dev/dsk/c1t0d0 swstcancelsync completed. # /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d3 suspend ---- #
業務ボリュームに設定されているすべてのバックアップ同期処理をキャンセルします。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d3 suspend ---- job2 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d2 executing 75% # /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync /dev/dsk/c1t0d0 -all /dev/dsk/c1t0d0 swstcancelsync completed. # /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job2 /dev/dsk/c1t0d0 ---- ---- ---- #
注意事項
緊急操作モードで実行した場合、ECのセッションキャンセルは行われません。ECセッションが存在していた場合は、管理されないセッションが残るため、ETERNUS Web GUIを使用してセッションをキャンセルする必要があります。
次の場合、バックアップ同期処理キャンセル処理を開始できません。出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
レプリケーション管理機能が、処理対象となる業務ボリュームに対する処理を実行しているとき。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swstsyncstat - バックアップ同期処理実行状況の表示
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat [deviceName]
/opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat [-h serverName] [deviceName]
機能説明
バックアップ同期処理の実行状況(コピー中、等価性維持状態、サスペンド状態)を表示します。
1つの業務ボリュームに複数のECセッションが存在する場合、すべてのECセッションの状態を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
Transaction-Disk | 業務ボリューム名を表示します。 |
Backup-Disk | バックアップボリューム名を表示します。 |
Status | 実行状態を表示します。 ----: バックアップ同期処理中ではありません。 |
Execute | 実行状況のパーセンテージ表示(0~100%)を表示します。 |
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
省略した場合は、すべての業務ボリュームのバックアップ同期処理実行状況を表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
業務ボリュームのバックアップ同期処理状況を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat /dev/dsk/c1t0d0 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job1 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d3 suspend ---- job1 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d2 executing 75% #
全業務ボリュームの情報を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstsyncstat Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute job1 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d1 suspend ---- job1 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d2 executing 75% job1 /dev/dsk/c1t0d0 /dev/dsk/c1t0d4 suspend ---- job1 /dev/dsk/c1t0d1 /dev/dsk/c1t0d3 equivalent 100% job1 /dev/dsk/c1t0d5 /dev/dsk/c1t0d7 failed ---- job1 /dev/dsk/c1t0d6 ---- ---- ---- #
注意事項
Status欄が"failed"、"halt"、"?????"の場合、ハードウェアトラブルなどが考えられます。
「8.3 バックアップ中に発生したハードウェア障害などの対処方法」を参照して対処してください。
Status欄が"nosession"の場合、資源情報に不整合が考えられます。swstsrsemtchコマンドを用いて資源情報の不整合を取り除いてください。
次の場合、同期処理状況表示処理を実行できません。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
名前
swstexecstat - コマンド実行状態の表示
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstexecstat [-j] [deviceName]
/opt/FJSVswsts/bin/swstexecstat [-h serverName] [-j] [deviceName]
機能説明
各業務ボリュームで実施されているコマンドの実行状態を表示します。
OPC/ECが実行中の場合は、その実行状況を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
Device | デバイス名を表示します。 |
Last-Backup-Date | 最後にバックアップした日時を表示します。 |
Interval | 最後にバックアップを取得した日から間隔日数に指定した日数が経過した場合、その日数が超過した日から何日経過しているかを、「DELAY=経過日数」の形式で表示します。超過していない場合は、"OK"を表示します。 |
Status | 次に挙げるコマンドが、業務ボリュームに対して実行中かどうかを表示します。 |
Mount-Point (Method) | Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にファイルシステムタイプを表示します。 |
Execute | 実行中コマンド名、またはコピーの進捗率を表示します。 ----: コマンド/OPC/ECなどが、何も動作していない状態 サスペンド指定で同期型高速バックアップを行った場合は、"----"が表示されます。 |
業務ボリュームに対して複数の処理が行われている場合(例:スナップショット型高速バックアップのコピー中にバックアップ同期処理開始コマンドを投入したなど)のExecute欄の表示は、以下の規則に基づきます。
コピー実行中かつコマンド実行中の場合は、コマンド名表示が優先されます。
スナップショット型高速バックアップのディスクコピーとバックアップ同期処理のディスクコピーが同時に実行されている場合は、バックアップ同期処理のディスクコピーの進捗率が表示されます。リストアのディスクコピーはETERNUS ディスクアレイの制限により、スナップショット型高速バックアップ、バックアップ同期処理のディスクコピーと同時に実行されることはありません。
-jオプションを指定した場合、表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
Device | デバイス名を表示します。 |
Execute-Date | コマンドの実行時刻を表示します。 |
Status | 次に挙げるコマンドが、業務ボリュームに対して実行中かどうかを表示します。 |
Mount-Point(Method) | Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にファイルシステムタイプを表示します。 |
Execute | 実行中コマンド名、またはコピーの進捗率を表示します。 ----: コマンド/OPC/ECなどが、何も動作していない状態 サスペンド指定で同期型高速バックアップを行った場合は、"----"が表示されます。 |
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
別書式による表示を指定します。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
省略した場合は、すべての業務ボリュームの実行状態を表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
業務ボリュームの実行状態を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstexecstat Server Device Last-Backup-Date Interval Status Mount-Point (Method) Execute job1 /dev/dsk/c1t0d0 2000/12/11 12:20 OK IDLE /mnt/trans1 (vxfs) ---- job1 /dev/dsk/c1t0d5 2000/12/10 12:20 DELAY=1 IDLE /mnt/usr1 (hfs) sync(22%) job1 /dev/dsk/c1t0d6 2000/12/09 12:20 DELAY=2 IDLE /mnt/usr2 (ufs) snapshot(45%) : #
-jオプションを使用したときの業務ボリュームの実行状態を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstexecstat -j Server Device Execute-Date Status Mount-Point (Method) Execute job1 /dev/dsk/c1t0d0 2000/12/11 12:20 IDLE /usr1 (ufs) ---- job1 /dev/dsk/c1t0d2 2000/12/10 12:20 IDLE /usr2 (ufs) sync(22%) job1 /dev/dsk/c1t0d5 2000/12/09 12:20 IDLE /usr3 (ufs) snapshot(45%) : #
注意事項
Execute欄が"sync(failed)"、"snapshot(failed)"、"restore(failed)"、"sync(halt)"、"snapshot(halt)"、"restore(halt)"、"?????"の場合、ハードウェアトラブルなどが考えられます。
「8.3 バックアップ中に発生したハードウェア障害などの対処方法」を参照して対処してください。
次の場合、実行状態表示処理を実行できません。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
名前
swstcanceltrk - トラッキング処理の停止
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swstcanceltrk [-copy | -emergency] deviceName (-bd backupDeviceName | -all)
/opt/FJSVswsts/bin/swstcanceltrk [-h serverName] [-copy | -emergency] deviceName (-bd backupDeviceName | -all)
機能説明
トラッキング処理を停止します。
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
物理コピーが動作中の場合、物理コピーも停止する(すなわち、OPCセッションを解除する)ことを指定します。
バックアップ履歴となっているバックアップボリュームの場合は、本オプションを指定できません。コピー先ボリュームがバックアップ履歴となっているボリュームの場合は、事前にswsthistdelコマンドで履歴情報を削除してください。
緊急操作モードで動作します。
この場合、トラッキング処理の確認およびトラッキング処理・OPCセッションの停止は行われません。
特定のバックアップボリュームに対するトラッキング処理を停止します。
バックアップボリュームのブロックデバイス名を指定します。
-allオプションと同時に指定できません。
業務ボリュームに設定されているすべてのトラッキング処理の停止を行います。-bdオプションと同時に指定できません。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
業務ボリュームからバックアップボリュームに設定されているトラッキング処理を停止します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcanceltrk /dev/c1t0d3 -bd /dev/c1t0d8 /dev/c1t0d3 swstcanceltrk completed. #
業務ボリュームに設定されているトラッキング処理および物理コピーを停止します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsttrkstat /dev/c1t0d3 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute Update job2 /dev/c1t0d3 /dev/c1t0d3 executing 33% ----- # /opt/FJSVswsts/bin/swstcanceltrk -copy /dev/c1t0d3 -bd /dev/c1t0d8 /dev/c1t0d3 swstcanceltrk completed. #
注意事項
緊急操作モードで実行した場合、OPCのセッションキャンセルは行われません。トラッキング状態だった場合は、管理されないセッションが残るため、ETERNUS Web GUIを使用してセッションをキャンセルする必要があります。
次の場合は、トラッキング処理を停止できません。出力されるメッセージの[システム管理者の処置]に従って対処してください。
指定したコピー元ボリュームとコピー先ボリュームに対して、トラッキング処理が実行されていないとき。
次のコマンドが動作中のときは、本コマンドを実行できません。
名前
swsttrkstat - トラッキング処理実行状況の表示
形式
/opt/FJSVswsts/bin/swsttrkstat [deviceName]
/opt/FJSVswsts/bin/swsttrkstat [-h serverName] [deviceName]
機能説明
トラッキング処理の実行状況を表示します。
1つの業務ボリュームに複数のトラッキング処理が存在する場合、すべてのトラッキング処理の状態を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | 管理対象サーバ名を表示します。 |
Transaction-Disk | 業務ボリューム名を表示します。 |
Backup-Disk | バックアップボリューム名を表示します。 |
Status | 実行状態を表示します。 ----: トラッキング状態ではありません。 |
Execute | Status欄が"executing"のときに、コピーされた割合をパーセンテージで表します。"tracking"のときは、"----"で表示します。 |
Update | Status欄が"tracking"のときに、論理コピー後の更新済みデータ量をパーセンテージで表します。"executing"のときは、"----"で表示します。 |
オプション
運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。
オペランド
ブロックデバイス名を指定します。
省略した場合は、すべての業務ボリュームのトラッキング処理の実行状況を表示します。
終了ステータス
=0 : 正常終了
>0 : 異常終了
使用例
業務ボリュームのトラッキング処理の実行状況を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsttrkstat /dev/c1t0d3 Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute Update job1 /dev/c1t0d3 /dev/c1t0d8 tracking ---- 12% #
全業務ボリュームのトラッキング処理の実行状況を表示します。
# /opt/FJSVswsts/bin/swsttrkstat Server Transaction-Disk Backup-Disk Status Execute Update job1 /dev/c1t0d3 /dev/c1t0d9 nosession ---- ---- job1 /dev/c1t0d4 /dev/c1t0d10 executing 75% ---- job1 /dev/c1t0d5 /dev/c1t0d11 failed ---- ---- job1 /dev/c1t0d6 /dev/c1t0d12 ????? ---- ---- job1 /dev/c1t0d7 /dev/c1t0d13 tracking ---- 12% job1 /dev/c1t0d8 ---- ---- ---- ---- : #
注意事項
Status欄が"failed"、"halt"、"?????"の場合、ハードウェアトラブルなどが考えられます。
「8.3 バックアップ中に発生したハードウェア障害などの対処方法」を参照して対処してください。
Status欄が"nosession"の場合、資源情報に不整合が考えられます。swstsrsemtchコマンドで資源情報の不整合を取り除いてください。
次の場合、トラッキング処理の実行状況を表示できません。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。