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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.6 運用ガイド
FUJITSU Storage

9.1.1 環境定義系コマンド

バックアップ管理の環境定義系コマンドについて説明します。

9.1.1.1 swstsvrset(管理対象サーバ構成情報設定コマンド)

名前

swstsvrset - 管理対象サーバ構成情報の設定

形式

管理対象サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset
運用管理サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrset [-h serverName]

機能説明

管理対象サーバの構成情報を設定します。

本コマンドを実行することで、コマンドを実行した管理対象サーバが、バックアップ運用を行うサーバであることを宣言します。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

9.1.1.2 swstsvrdisp(管理対象サーバ構成情報表示コマンド)

名前

swstsvrdisp - 管理対象サーバ構成情報の表示

形式

管理対象サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp
運用管理サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstsvrdisp [-h serverName]

機能説明

swstsvrsetコマンドで設定した管理対象サーバ構成情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Storage-Server

管理対象サーバ名を表示します。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

9.1.1.3 swstdevinfoset(デバイス情報設定コマンド)

名前

swstdevinfoset - 業務ボリューム、またはバックアップボリュームの設定

形式

管理対象サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -t | -b | -o deviceName
運用管理サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset [-h serverName] -t | -b | -o deviceName

機能説明

ETERNUS ディスクアレイに割り当てられたボリュームを、業務ボリューム、またはバックアップボリュームとして設定します。

業務ボリュームとは、バックアップ元となる業務データが格納されたボリュームのことを表します。

バックアップボリュームとは、その業務データのバックアップを保管するボリュームのことを表します。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-t

指定したデバイスを業務ボリュームとして登録します。
-b、-oオプションと同時に指定できません。

-b

指定したデバイスをバックアップボリュームとして登録します。
-t、-oオプションと同時に指定できません。

-o

指定したデバイスが業務ボリュームまたはバックアップボリュームとして登録されていた場合、それらを登録から削除します。
-t、-bオプションと同時に指定できません。

オペランド

deviceName

ブロックデバイス名を指定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

9.1.1.4 swstdevdisp(デバイス使用状況表示コマンド)

名前

swstdevdisp - デバイス情報の表示

形式

管理対象サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp [-t] [-b[-u]] [-o] [deviceName]
運用管理サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstdevdisp [-h serverName] [-t] [-b[-u]] [-o] [deviceName]

機能説明

swstdevinfosetコマンドで設定した業務ボリューム、バックアップボリュームおよびそれ以外の設定可能なデバイスの情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Device

デバイス名を表示します。

Size

デバイスに割り当てられたパーティションサイズを表示します。

ボリュームグループの場合も論理ディスクを構成する物理ディスクサイズが表示されます。

Device-Mode

デバイスを区別する文字列を表示します。

Transaction: 業務ボリュームを表します。
Backup: バックアップボリュームを表します。
Other: 業務ボリューム/バックアップボリュームに登録可能なデバイスを表します。

バックアップボリュームの場合、そのバックアップボリュームが使用中の場合は、"Backup (used)"と表示します。未使用の場合は、"Backup (free)"と表示します。サスペンド指定バックアップまたは差分スナップショット型バックアップを実行した場合、履歴削除後もバックアップボリュームは使用中となります。

-uオプションが指定されている場合、履歴削除されたサスペンド状態のバックアップボリュームは"Backup (used-S)"と表示し、履歴削除されたトラッキング状態のバックアップボリュームは"Backup (used-T)"と表示します。

Mount-Point (Method)

Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。

Backup-Engine

運用種別を表示します。

AdvancedCopy: AdvancedCopy Managerによるバックアップ運用

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-t

業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。

-b

バックアップボリュームとして設定されているデバイスを表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、全バックアップボリュームのデバイス情報を表示します。

-u

Device-Mode欄の表示形式を変更します。

-o

業務ボリュームとバックアップボリュームに設定されているデバイス以外を表示します。
オペランドのデバイス名が省略された場合、業務ボリュームにもバックアップボリュームにも設定されていない全デバイス情報を表示します。

-t、-b、-oのすべてのオプションが省略された場合は、業務ボリュームとして設定されているデバイスの情報を表示します。

オペランド

deviceName

ブロックデバイス名を指定します。

省略した場合、オプションも省略されていれば、全業務ボリュームのデバイス情報を表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

9.1.1.5 swstbkpolset(バックアップポリシー設定コマンド)

名前

swstbkpolset - バックアップポリシーの設定

形式

管理対象サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset [-i intervalDays] [-s saveNumber][deviceName]
運用管理サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpolset [-h serverName][-i intervalDays] [-s saveNumber] [deviceName]

機能説明

保存世代数、間隔日数などのバックアップポリシーを設定します。
保存世代数とは、バックアップを行ったデータを何世代残しておくかを意味します。間隔日数とは、バックアップを実行してから次のバックアップを行うまでの日数の目安を意味します。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-i intervalDays

間隔日数を指定します。
設定できる範囲は1~366までで、初回登録時に省略した場合は30を設定します。
更新時に省略した場合は、設定済みの値を引き継ぎます。

-s saveNumber

保存世代数を指定します。
設定できる範囲は1~31までで、初回登録時に省略した場合は2を設定します。
更新時に省略した場合は、設定済みの値を引き継ぎます。

オペランド

deviceName

ブロックデバイス名を指定します。

省略した場合は、すべての業務ボリュームに対してバックアップポリシーを設定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

9.1.1.6 swstbkpoldisp(バックアップポリシー表示コマンド)

名前

swstbkpoldisp - バックアップポリシーの表示

形式

管理対象サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp [deviceName]
運用管理サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldisp [-h serverName] [deviceName]

機能説明

業務ボリュームごとに設定されているバックアップポリシーを表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Device

デバイス名を表示します。

Interval-Days

間隔日数を表示します。

Save-Number

保存世代数を表示します。

Mount-Point (Method)

Deviceのマウントポイント名を表示し、括弧内にそのマウントポイントのファイルシステムタイプを表示します。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

オペランド

deviceName

ブロックデバイス名を指定します。

省略された場合は、バックアップポリシーが登録されている業務ボリュームのバックアップポリシーを表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

9.1.1.7 swstbkpoldel(バックアップポリシー削除コマンド)

名前

swstbkpoldel - バックアップポリシーの削除

形式

管理対象サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel deviceName
運用管理サーバで実行するとき
/opt/FJSVswsts/bin/swstbkpoldel [-h serverName] deviceName

機能説明

設定されているバックアップポリシーを削除します。

削除する業務ボリュームにバックアップ履歴情報が存在する場合は、バックアップ履歴情報を削除したあと、本コマンドを実行してください。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

オペランド

Device-Name

ブロックデバイス名を指定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項