Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用したレプリケーション運用の場合の構成例を以下に示します。
図8.9 Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用したレプリケーション運用の場合の構成例
業務サーバ(管理対象サーバ): SV-1 (AdvancedCopy Managerへの登録名)
バックアップサーバ(運用管理サーバ): BKSV(AdvancedCopy Managerへの登録名)
業務用ストレージプール: STP
ディスク
物理ディスク | 接続サーバ | デバイス名 | 用途(ストレージプール) |
---|---|---|---|
業務VOL | SV-1 | c1t1d1 | STP |
バックアップVOL-1 | BKSV | c1t1d11 | |
バックアップVOL-2 | BKSV | c1t1d12 |
業務サーバ: SV-1
CCMサーバ: BKSV
業務用ストレージプール: STP
ディスク
物理ディスク | LU番号 | 接続サーバ | デバイス名 | 用途(ストレージプール) |
---|---|---|---|---|
業務VOL | 0x02 | SV-1 | c1t1d2 | STP |
バックアップVOL | 0x12 | BKSV | c1t1d12 |
注意
システム領域のバックアップ/リストアは未サポートです。
AdvancedCopy Manager CCMを使用する場合、
コピー先ボリュームはコピー元ボリュームと異なるサーバに接続してください。
複数世代のコピーを行うことはできません。
ポイント
業務用ストレージプールとバックアップボリューム間のRECは未サポートです。
すべてのデバイスは、同じTFOグループに配置してください。
事前準備は、「G.4.3 事前準備」を参照してください。
データ領域のバックアップ/リストアは、「G.4.4 運用」の「データ領域のバックアップ/リストア」を参照してください。
「システム領域のバックアップ/リストア」は、Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を利用できません。
ポイント
TFOグループの状態が"Normal"の場合、PrimaryストレージまたはSecondaryストレージのどちらか一方でもアドバンスト・コピーを操作できないときは、コマンドが異常終了することがあります。PrimaryストレージとSecondaryストレージの両方で異常の原因を確認し、異常が発生しているストレージでエラーメッセージに対する対処を実施してください。
TFOグループの状態が"Normal"かつTFOグループのフェーズが"Maintenance"、または、TFOグループの状態が"Halt"の場合、コマンドは、TFOステータスが"Active"のストレージでアドバンスト・コピーを操作して正常終了しますが、TFOステータスが"Standby"のストレージでアドバンスト・コピーを操作できないことがあります。そのとき、swsrp2882メッセージが出力されることがあります。
swsrp2882メッセージが出力された場合は、TFOグループの状態が"Normal"かつTFOグループのフェーズが"Maintenance"以外になったあと、「8.10 Storage Clusterコンティニュアスコピー機能を復旧する場合」を参照して対処してください。
フェイルオーバまたはフェイルバック中は、アドバンスト・コピーを操作できません。
Storage Clusterの対象となるボリューム、または、ボリュームのTFOグループを変更した場合は、「8.11.2 Storage Clusterの対象となるボリュームを変更した場合」を参照して、複製ボリュームを再登録してください。
PrimaryストレージとSecondaryストレージ間で同期していないTFOVは、以下のコマンドを実行できません。
SecondaryストレージのTFOステータスが"Active"の場合、以下のコマンドも実行できません。
アドバンスト・コピーの状態の確認とセッションの停止は、WebコンソールまたはAdvancedCopy Manager Copy Control Moduleのコマンドを利用してください。
Webコンソールを利用する場合
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「コピーセッションの表示/強制サスペンド/強制停止」を参照してください。
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleのコマンドを利用する場合
accopy queryコマンド
accopy fcancelコマンド
コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編』の「コマンドリファレンス」を参照してください。