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Interstage Service Integrator V9.6.1 導入ガイド
FUJITSU Software

25.2 MQD送信の設定

MQDのメッセージキューを利用した非同期メッセージを送信するための環境を設定します。
以下の手順で設定します。

  1. 環境設定コマンドの実行
    以下のコマンドを実行し、必要な環境設定を行います。

    esisetenv_mqdsnd -q メッセージキュー名 [-s MQDシステム名(デフォルト値“MQD001”)] [-a -u DBユーザID [-p パスワード]]
    表25.3 esisetenv_mqdsndの引数

    引数

    説明

    -q メッセージキュー名

    MQDのメッセージキューの名前を指定します。

    -s MQDシステム名

    MQDの環境構築で設定したMQDシステムの名前(デフォルト値“MQD001”)を指定します。

    -a

    メッセージ蓄積機能を利用する場合に指定します。

    -u DBユーザID

    メッセージ蓄積データベースのユーザIDを指定します。

    -p パスワード

    メッセージ蓄積データベースのDBユーザのパスワードを指定します。
    省略した場合は、対話形式でパスワード入力が求められます。

            注:MQDシステム名とメッセージキュー名を合わせて26バイト以内で設定してください。

    上記の環境設定コマンドでは、Interstage Application Serverに以下を登録します。

    • MQD送信のインプリメンテーションリポジトリID(“ESIMQDSnd-MQDシステム名-メッセージキュー名”)

    • MQD送信のオブジェクトリファレンス(“ESIMQDSnd-MQDシステム名-メッセージキュー名”)

    • MQD送信のワークユニット(“ESIMQDSnd-MQDシステム名-メッセージキュー名”)

    • MQD送信の環境設定ファイル(“ESIMQDSnd-MQDシステム名-メッセージキュー名.properties”)

    注意

    esisetenv_mqdsndコマンドの実行に失敗した場合は、エラーの原因を取り除いたあと、esiunsetenv_mqdsndコマンドを実行して作成途中のMQD送信環境を削除してください。その後、再度esisetenv_mqdsndコマンドを実行してください。
    esiunsetenv_mqdsndコマンドについては、“MQD送信環境の削除”を参照してください。

  2. 設定内容の確認
    islistwudefコマンドを実行し、環境設定コマンドで設定したワークユニットが登録されていることを確認してください。

  3. MQD送信環境定義ファイルの編集
    MQD送信環境定義ファイルを編集します。
    MQD送信環境定義ファイルは、以下のファイル名で作成されています。

    “/opt/FJSVesi/etc/def/properties/ESIMQDSnd-MQDシステム名-メッセージキュー名.properties”

    MQD送信環境定義ファイルには、以下の内容を定義します。

    表25.4 MQD送信環境定義ファイルの内容

    定義名

    意味

    MessageAccumulate

    メッセージ蓄積機能の利用の有無です。
    “-a”オプションを指定した場合は“true”、“-a”オプションを指定しない場合は“false”が自動的に設定されます。設定された内容を変更する必要はありません。

    • true
      メッセージ蓄積機能を利用する。

    • false
      メッセージ蓄積機能を利用しない。

    DBSystemName

    データベースシステム名です。
    メッセージ蓄積機能を利用する場合は、ISIで使用するデータベースシステム名が自動的に設定されます。設定された内容を変更する必要はありません。

    DBName

    データベース名です。
    メッセージ蓄積機能を利用する場合は、ISIのJMS-R環境セットアップ定義ファイルで指定した内容が自動的に設定されます。設定された内容を変更する必要はありません。

    MsgDBAccumulateMessageBLOBSize

    メッセージ蓄積データベースの情報です。蓄積メッセージのBLOBサイズです。
    メッセージ蓄積機能を利用する場合は、ISIのJMS-R環境セットアップ定義ファイルで指定した内容が自動的に設定されます。設定された内容を変更する必要はありません。

    MQD送信環境定義ファイルは、MQD送信のワークユニット起動時に反映されます。内容を編集した場合は、MQD送信のワークユニットを再起動してください。

ポイント

MessageQueueDirectorのMQD環境定義の例は、“25.1 MQD受信の設定”を参照してください。

MQD送信環境の削除

設定したMQD送信環境を削除する場合は、以下のコマンドを実行してください。

esiunsetenv_mqdsnd -q メッセージキュー名 [-s MQDシステム名(デフォルト値“MQD001”)]