【非互換内容】
クラスタアプリケーション作成時に“StandbyTransition"属性に値を設定することにより、待機ノードのGLSリソースを“Standby"状態へ遷移させ、待機ノードのGLSリソースの状態を監視できます。なお、値を設定しない場合は、待機ノードのGLSリソース状態を監視しません。詳細は“5.1.4 待機ノードのリソース状態監視”を参照してください。
【変更点】
変更前
GLSリソースは"Offline"状態となり、待機ノードのGLSリソース状態を監視しません。
変更後
GLSリソースを“Standby"状態へ遷移させ、待機ノードのGLSリソースの状態を監視できます。
【注意事項】
GS/SURE連携方式については、待機ノード側の仮想インタフェースは非活性であり、待機ノード側の通信相手先監視は停止します。このため、待機ノード上のGLSリソース状態監視を行うことはできません。従って、GS/SURE連携方式ではクラスタアプリケーション作成時に“StandbyTransition”属性を設定する必要はありません。
クラスタシステムの環境設定バックアップ機能により、バージョン4.1A10以前で退避した環境設定を、バージョン4.1A20以降のクラスタシステムに復元する場合、“StandbyTransition”属性は値が設定されていないため、そのまま使用した場合は、待機ノードのGLSリソース状態を監視することができません。この場合、クラスタアプリケーションを一旦停止させ、RMS Wizardを使用して“StandbyTransition”属性に値を設定するようにしてください。
【非互換内容】
利用者が誤って、ifconfig(1M)コマンド等を使い、GLSで設定した物理インタフェースをUp/Downした場合、運用上の本来の状態に復元します。詳細は“2.3.4 インタフェース状態監視機能”を参照してください。
【変更点】
変更前
運用上の本来の状態に復元しません。
変更後
運用上の本来の状態に復元します。
【注意事項】
NIC切替方式の使用を中止する場合や、使用する物理インタフェースを変更する場合には、環境設定の削除または変更後、resethanet -sコマンドにより束ねた物理インタフェースの状態監視機能を一旦リセットする必要があります。なお、resethanetコマンドの詳細については、“7.15 resethanetコマンド”を参照してください。