表1.1 機能比較表(続く)、表1.2 機能比較表(続き)に、各方式の機能比較を示します。
二重化方式 | 高速切替方式 | NIC切替方式 | ||
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伝送路制御方法 | 冗長化した伝送路をすべて活性状態とし、同時に使用します。送信データについては、TCPコネクション単位に分散送信します。 | 冗長化した伝送路の一方を活性状態、もう一方を非活性状態として、排他使用します。 | ||
障害監視機能 | 検出可能な障害 | NIC故障、ケーブル故障、HUB故障、相手ホスト障害(システムダウン等) | NIC故障、ケーブル故障、HUB故障 | |
障害監視 | 監視方法 | 自ホストのNICと相手ホストのNIC間で監視フレームの送受信による監視を行い、一定時間内に受信がない場合、伝送路異常と判断します。 | pingコマンドによりHUBからの応答を監視し、一定時間内に受信がない場合、伝送路異常と判断します。 | |
障害検出時間 | 5~10秒(デフォルト) |
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復旧監視 | 復旧監視方法 | 自ホストのNICと相手ホストのNIC間で監視フレームの送受信を行い、一定時間内に受信があった場合、伝送路が復旧したと判断します。 | 自ホストの待機NICから自ホストの運用NICへ監視フレームを送信し、一定時間内に応答があった場合、伝送路が復旧したと判断します。 | |
復旧検出時間 | 1~5秒(デフォルト) | 1~15秒(デフォルト) | ||
障害監視の開始/停止 | 仮想インタフェース活性化時に自動的に開始し、非活性化時に自動的に停止します。 | 仮想インタフェース活性化時に自動的に開始し、非活性化時に自動的に停止します。また運用コマンドにより手動で開始/停止することも可能です。 | ||
切替え機能 | 切替え動作 | 障害が検出された伝送路を自動的に切離し、残った伝送路を使用して通信を継続します。また運用コマンドにより手動で切離すことも可能です。 | 障害が検出された伝送路のNICを自動的に非活性化し、待機NICを活性化して通信を継続します。また運用コマンドにより手動で切替えることも可能です。 | |
切戻し動作 | 伝送路が復旧した場合、自動的に通信に再使用するように組み込みます。また運用コマンドにより手動で組み込むことも可能です。 | 伝送路が復旧した場合、自動的に待機NICとして組み込みます。また運用コマンドにより手動で組み込むことも可能です。 | ||
動作条件 | 接続可能な相手ホスト | SPARC M10、SPARC Enterprise、PRIMEPOWER、GP7000F、GP-S、富士通S series、PRIMERGY、PRIMEQUEST | 任意のホスト | |
使用可能なIPアドレス | IPv4アドレス、IPv6アドレス | IPv4アドレス、IPv6アドレス | ||
Solarisゾーン | グローバルゾーン上で動作します。グローバルゾーン上およびノングローバルゾーン上での通信を高信頼化することができます。 | グローバルゾーン上、またはノングローバルゾーン上で動作します。グローバルゾーン上およびノングローバルゾーン上の通信を高信頼化することができます。 |
二重化方式 | 仮想NIC方式 | GS/SURE連携方式 | ||
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伝送路制御方法 | 冗長化した伝送路の一方を活性状態、もう一方を非活性状態として排他使用します。 | 冗長化した伝送路をすべて活性状態とし、同時に使用します。送信データについては、TCPコネクション単位に分散送信します。 | ||
障害監視機能 | 検出可能な障害 | NIC故障、ケーブル故障、HUB故障 | NIC故障、ケーブル故障、HUB故障、相手ホスト障害(システムダウン等) | |
障害監視 | 監視方法 | NICのリンク状態がリンクダウンになると伝送路異常と判断します。また、自ホストのNIC間でハートビートメッセージを交換して一定時間内に受信がない場合、伝送路異常と判断します。 | pingコマンドにより相手ホストからの応答を監視し、一定時間内に受信がない場合、伝送路異常と判断します。 | |
障害検出時間 |
| 25~30秒(デフォルト) | ||
復旧監視 | 復旧監視方法 | 自ホストのNIC間でハートビートメッセージを交換して一定時間内に受信があった場合、伝送路が復旧したと判断します。 | pingコマンドにより相手ホストからの応答を監視し、一定時間内に応答があった場合、伝送路が復旧したと判断します。 | |
復旧検出時間 | 1~3秒(デフォルト) | 1~5秒(デフォルト) | ||
障害監視の開始/停止 | 仮想インタフェース活性化時に自動的に開始し、非活性化時に自動的に停止します。 | 仮想インタフェース活性化時に自動的に開始し、非活性化時に自動的に停止します。また運用コマンドにより手動で開始/停止することも可能です。 | ||
切替え機能 | 切替え動作 | 障害が検出された伝送路を自動的に迂回して通信を継続します。また運用コマンドにより手動で切離すことも可能です。 | 障害が検出された伝送路を自動的に切離し、残った伝送路を使用して通信を継続します。なお、手動で切離すことも可能です。 | |
切戻し動作 | 伝送路が復旧した場合、自動的に通信に再使用するように組み込みます。また運用コマンドにより手動で組み込むことも可能です。 | 伝送路が復旧した場合、自動的に通信に再使用するように組み込みます。なお、手動で組み込むことも可能です。 | ||
動作条件 | 接続可能な相手ホスト | 任意のホスト | GS、SURE SYSTEM、ExINCA | |
使用可能なIPアドレス | IPv4アドレス、IPv6アドレス | IPv4アドレス | ||
Solarisゾーン | グローバルゾーン上で動作します。グローバルゾーン上およびノングローバルゾーン上の通信を高信頼化することができます。 | グローバルゾーン上で動作します。グローバルゾーン上のみ通信を高信頼化することができます。 |