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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.5(伝送路二重化機能 仮想NIC方式編)
FUJITSU Software

6.2.2 PCIカードの交換

PHP機能を使用したPCIカードの交換は、仮想NIC配下の物理NICの切断および再接続時に使用する、rvnetadm disconnectコマンド、rvnetadm connectコマンドで行います。

注意

PHP を使用するときは、以下のようにhotplugサービスを有効化してください。なお、詳細は「サービスマニュアル」を参照してください。

# svcadm enable hotplug

切断時の操作手順

故障などでシステムボードを交換するために、交換対象のシステムボードに搭載されたPCIカードを、仮想NICから一時的に切り離す場合の手順を説明します。

図6.4 切断手順


  1. 仮想NICからNICを切断
    rvnetadm disconnectコマンドで、交換するNICを仮想NICから切断します。

    # /opt/FJSVrvnet/bin/rvnetadm disconnect -n fjvnet0 -i net1

    参照

    rvnetadmコマンドの詳細は、“A.1 rvnetadmコマンド”を参照してください。

  2. PCIカードの切断
    切離しを行うPCIカードのスロット“slot03”の状態が、“connected configured”であることを確認します。

    # cfgadm BB#0-PCI#0
    Ap_Id                          Type        Receptacle    Occupant      Condition
    BB#0-PCI#0                     etherne/hp  connected     configured    ok

    Ap_Idに対してunconfigure指定のcfgadm(1M)コマンドを実行して、PCIカードの構成を解除します。

    その後、cfgadm(1M)コマンドによってスロット状態が“connected unconfigured”になったことを確認します。

    # cfgadm -c unconfigure BB#0-PCI#0 <Return>
    # cfgadm BB#0-PCI#0 <Return>
    Ap_Id                          Type        Receptacle   Occupant      Condition
    BB#0-PCI#0                     unknown     connected    unconfigured  unknown

    Ap_Idに対してdisconnect指定のcfgadm(1M)コマンドを実行して、PCIカードを切り離します。

    その後、cfgadm(1M)コマンドによってスロット状態が“disconnected unconfigured”になったことを確認します。

    # cfgadm -c disconnect BB#0-PCI#0 <Return>
    # cfgadm BB#0-PCI#0 <Return>
    Ap_Id                          Type        Receptacle   Occupant     Condition
    BB#0-PCI#0                     unknown     disconnected unconfigured unknown

    交換作業時にスロット位置を確認しやすくするため、Ap_Idを指定してATTENTION LEDを点滅させます。

    # cfgadm -x led=attn,mode=blink BB#0-PCI#0 <Return>

    参照

    • cfgadm(1M)コマンドの詳細は、Solarisのマニュアルを参照してください。

    • PCIカードの切断手順の詳細は、サービスガイドを参照してください。

接続時の操作手順

故障などでシステムボードを交換するために、交換対象のシステムボードに搭載されたNICを、再度、仮想NICに組み込む場合の手順を説明します。

図6.5 接続手順


  1. PCIカードの再接続

    Ap_Idに対してconnect指定のcfgadm(1M)コマンドを実行して、新規PCIカードを接続します。

    その後、cfgadm(1M)コマンドによってスロット状態が“connected unconfigured”になったことを確認します。

    # cfgadm -c connect BB#0-PCI#0 <Return>
    # cfgadm BB#0-PCI#0 <Return>
    Ap_Id                          Type         Receptacle   Occupant     Condition
    BB#0-PCI#0                     unknown      connected    unconfigured unknown

    Ap_Idを指定してPCIカードのconfigure指定のcfgadm(1M)コマンドを実行した後、新規PCIカードを組み込みます。

    その後、cfgadm(1M)コマンドでスロット状態が“connected configured”になったことを確認します。

    # cfgadm -c configure BB#0-PCI#0 <Return>
    # cfgadm BB#0-PCI#0 <Return>
    Ap_Id                          Type         Receptacle   Occupant     Condition
    BB#0-PCI#0                     etherne/hp   connected    configured   ok

    参照

    • cfgadm(1M)コマンドの詳細は、Solarisのマニュアルを参照してください。

    • PCIカード再接続手順の詳細は、サービスガイドを参照してください。

  2. 仮想NICにNICを再接続
    rvnetadm connectコマンドで、交換したシステムボードに搭載されているすべてのNICを仮想NICに再接続します。なお、活性交換で運用パスを変更している場合、必要に応じて運用パスの切戻しを行ってください。

    # /opt/FJSVrvnet/bin/rvnetadm connect -n fjvnet0 -i net1

    参照

    rvnetadmコマンドの詳細は、“A.1 rvnetadmコマンド”を参照してください。