PHP機能を使用したPCIカードの交換は、仮想NIC配下の物理NICの切断および再接続時に使用する、rvnetadm disconnectコマンド、rvnetadm connectコマンドで行います。
注意
PHP を使用するときは、以下のようにhotplugサービスを有効化してください。なお、詳細は「サービスマニュアル」を参照してください。
# svcadm enable hotplug
切断時の操作手順
故障などでシステムボードを交換するために、交換対象のシステムボードに搭載されたPCIカードを、仮想NICから一時的に切り離す場合の手順を説明します。
図6.4 切断手順
仮想NICからNICを切断
rvnetadm disconnectコマンドで、交換するNICを仮想NICから切断します。
# /opt/FJSVrvnet/bin/rvnetadm disconnect -n fjvnet0 -i net1
参照
rvnetadmコマンドの詳細は、“A.1 rvnetadmコマンド”を参照してください。
PCIカードの切断
切離しを行うPCIカードのスロット“slot03”の状態が、“connected configured”であることを確認します。
# cfgadm BB#0-PCI#0 Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition BB#0-PCI#0 etherne/hp connected configured ok
Ap_Idに対してunconfigure指定のcfgadm(1M)コマンドを実行して、PCIカードの構成を解除します。
その後、cfgadm(1M)コマンドによってスロット状態が“connected unconfigured”になったことを確認します。
# cfgadm -c unconfigure BB#0-PCI#0 <Return> # cfgadm BB#0-PCI#0 <Return> Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition BB#0-PCI#0 unknown connected unconfigured unknown
Ap_Idに対してdisconnect指定のcfgadm(1M)コマンドを実行して、PCIカードを切り離します。
その後、cfgadm(1M)コマンドによってスロット状態が“disconnected unconfigured”になったことを確認します。
# cfgadm -c disconnect BB#0-PCI#0 <Return> # cfgadm BB#0-PCI#0 <Return> Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition BB#0-PCI#0 unknown disconnected unconfigured unknown
交換作業時にスロット位置を確認しやすくするため、Ap_Idを指定してATTENTION LEDを点滅させます。
# cfgadm -x led=attn,mode=blink BB#0-PCI#0 <Return>
参照
cfgadm(1M)コマンドの詳細は、Solarisのマニュアルを参照してください。
PCIカードの切断手順の詳細は、サービスガイドを参照してください。
接続時の操作手順
故障などでシステムボードを交換するために、交換対象のシステムボードに搭載されたNICを、再度、仮想NICに組み込む場合の手順を説明します。
図6.5 接続手順
PCIカードの再接続
Ap_Idに対してconnect指定のcfgadm(1M)コマンドを実行して、新規PCIカードを接続します。
その後、cfgadm(1M)コマンドによってスロット状態が“connected unconfigured”になったことを確認します。
# cfgadm -c connect BB#0-PCI#0 <Return> # cfgadm BB#0-PCI#0 <Return> Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition BB#0-PCI#0 unknown connected unconfigured unknown
Ap_Idを指定してPCIカードのconfigure指定のcfgadm(1M)コマンドを実行した後、新規PCIカードを組み込みます。
その後、cfgadm(1M)コマンドでスロット状態が“connected configured”になったことを確認します。
# cfgadm -c configure BB#0-PCI#0 <Return> # cfgadm BB#0-PCI#0 <Return> Ap_Id Type Receptacle Occupant Condition BB#0-PCI#0 etherne/hp connected configured ok
参照
cfgadm(1M)コマンドの詳細は、Solarisのマニュアルを参照してください。
PCIカード再接続手順の詳細は、サービスガイドを参照してください。
仮想NICにNICを再接続
rvnetadm connectコマンドで、交換したシステムボードに搭載されているすべてのNICを仮想NICに再接続します。なお、活性交換で運用パスを変更している場合、必要に応じて運用パスの切戻しを行ってください。
# /opt/FJSVrvnet/bin/rvnetadm connect -n fjvnet0 -i net1
参照
rvnetadmコマンドの詳細は、“A.1 rvnetadmコマンド”を参照してください。