Oracle VM環境で仮想NICを追加する手順を、以下の構成を例に説明します。
図3.4 Oracle VM環境の構成例
制御ドメイン(primary)上でnet1とnet2を束ねて仮想NIC“fjvnet0”を作成し、Oracle VMの仮想スイッチ“primary-vsw0”に接続する手順を以下に示します。
ゲストドメイン(ldom1)はVID設定なしで通信、ゲストドメイン(ldom2)はVID=10、ゲストドメイン(ldom3)はVID=20のVLANで通信するものとします。
仮想NICの作成
rvnetadm createコマンドで制御ドメイン上に仮想NICを作成します。
# /opt/FJSVrvnet/bin/rvnetadm create -n fjvnet0 -i net1,net2 -v yes
注意
仮想スイッチに接続するために、-v オプションにより ALLOW-UPPER-VNIC の値をyesに設定する必要があります。
参照
rvnetadmコマンドの詳細は、“A.1 rvnetadmコマンド”を参照してください。
ネットワーク監視機能の有効化
rvnetadm start-observコマンドを使用して、ネットワーク監視機能を有効にします。
# /opt/FJSVrvnet/bin/rvnetadm start-observ
注意
ネットワーク監視機能が有効な場合は、rvnetadm stop-observコマンドでネットワーク監視機能を無効にした後、rvnetadm start-observコマンドで再度有効にしてください。
参照
rvnetadmコマンドの詳細は、“A.1 rvnetadmコマンド”を参照してください。
仮想スイッチの作成
ldm add-vswコマンドで使用するネットワークアダプターとして仮想NICを指定して、制御ドメイン上で動作する仮想スイッチを作成します。
# ldm add-vsw net-dev=fjvnet0 primary-vsw0 primary
参照
ldm(1M)コマンドの詳細は、Solarisのマニュアルを参照してください。
ゲストドメインの接続
ldm add-vnetコマンドで仮想スイッチにゲストドメインを接続します。
ポートVLANの設定をしないゲストドメイン“ldom1”を接続する場合
# ldm add-vnet vnet0 primary-vsw0 ldom1
ポートVLAN_ID(10)を使用するゲストドメイン“ldom2”、ポートVLAN_ID(20)を使用するゲストドメイン“ldom3”を接続する場合
# ldm add-vnet pvid=10 vnet0 primary-vsw0 ldom2 # ldm add-vnet pvid=20 vnet0 primary-vsw0 ldom3
参照
ldm(1M)コマンドの詳細は、Solarisのマニュアルを参照してください。