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NetCOBOL V12.0 ユーザーズガイド(UNIX分散開発編)
FUJITSU Software

A.3.1 コマンド名と指定形式

Windows版 NetCOBOLとUNIX系システムのNetCOBOLでは、提供されているCOBOLコマンドのコマンド名・機能・指定形式が異なります。

Windows版 NetCOBOL

Windows版 NetCOBOL製品に含まれるCOBOL32コマンドの指定形式は次の通りです。

コマンド名

オペランド

cobol32

[翻訳に関するオプションの並び] ファイル名 …

Windows版 NetCOBOL製品に含まれるCOBOL32コマンドは、COBOLソースプログラムを翻訳し、オブジェクトファイルを生成することのみを行います。

オブジェクトファイルをリンクして、実行形式ファイル(.exe)やダイナミックリンクライブラリ(.dll)を作成するためには、別途linkコマンドを用いる必要があります。

図A.5 cobol32コマンドによるプログラムの構築

UNIX系システムのNetCOBOL

UNIX系システムのNetCOBOL製品に含まれるCOBOLコマンドの指定形式は次の通りです。

コマンド名

オペランド

cobol

[翻訳に関するオプション、リンクに関するオプションの並び] ファイル名 …

UNIX系システムのNetCOBOL製品に含まれるCOBOLコマンドは、COBOLソースプログラムを翻訳し、オブジェクトファイルを生成するだけでなく、オブジェクトファイルをリンクして、実行形式ファイル(拡張子任意)や共用オブジェクトファイル(.so)を作成することができます(cobolコマンドは、リンクのためにldコマンドを呼び出しています)。

図A.6 cobolコマンドによるプログラムの構築