分散開発では、単体テストまでをWindows上で行います。
単体テストとは、開発したプログラム単位に以下の点を確認する作業です。
プログラムの入出力の確認
プログラム内の処理ロジックの確認
ここでは、次のことを説明します。
Windowsクライアントのデバッグ機能
Windowsクライアントでの単体テスト実施の判断
NetCOBOLでは、Windowsシステム上でのデバッグの手段として、次の機能を提供しています。
NetCOBOLのデバッグ機能
COBOL対話型デバッガ機能
NetCOBOLのデバッグ機能は、NetCOBOL自身の持つデバッグ機能を使用するものです。具体的には、翻訳オプション等で指定するデバッグ機能です。
COBOL対話型デバッガ機能は、NetCOBOLに含まれる対話型デバッガを使用してデバッグを行うものです。対話型デバッガは、GUIを使用した、使いやすいツールのため、効率的にデバッグ作業を行うことができます。
Windows上で実行可能プログラムをビルドし、デバッグを行うメリットは次の通りです。
単体テストでは、各作業者が開発するPCごとに独立したデバッグ環境を構築するため、各作業者が他の作業者に影響を与えることなく、並行してテストを行うことができる。
反面、次のような場合には、Windows上での単体テストは困難です。
文字コード系の違いやファイルシステムの持つ機能の違い等、オペレーティングシステムの機能差の影響を受けるプログラムは、UNIX系システムとは実行結果が異なる。
NetCOBOL以外の製品を、テストのためだけにWindows上に用意しては、コストと設定の手間がかかる。
単体テストは、先に述べたメリットから、Windows上で実行可能プログラムをビルドし、Windowsになるべく閉じた環境で単体テストを行うことをお勧めします。
しかし、場合によっては、UNIX上へ資産を送信してターゲットビルドを行い、リモートデバッガを使用して単体テストを実施した方がよい場合もあります。
どちらの形態でテストを行うかの判断基準の一つとして、以下のことが言えます。
オペレーティングシステム間の機能差が処理に影響するのか
UNIX上の製品を使用するなど、サーバ上の環境に依存した処理があるか
参照
オペレーティング間の機能差については、“付録A NetCOBOL製品の相違点”を参照してください。