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NetCOBOL V12.0 ユーザーズガイド(UNIX分散開発編)
FUJITSU Software

3.2.1 基本的なプロジェクトの作成

基本的なプロジェクトファイルの作成手順を説明します。

プロジェクトファイルの作成

プロジェクトファイルは、プロジェクト管理を行うための情報を登録するファイルで、1つのプロジェクトについて1つ必要です。プロジェクトファイルを作成する方法について説明します。

  1. COBOLプロジェクトマネージャを起動して、〔ファイル〕メニューから“プロジェクトを開く”を選択します。

    図3.1 プロジェクトファイルの作成

  2. 〔ファイルを開く〕ダイアログが表示されますので、プロジェクトファイルを格納するフォルダに移動して、作成するプロジェクトファイルの名前を、ファイル名のエディットボックスに入力します。

  3. その後、〔開く〕ボタンをクリックすると、新しい空のプロジェクトファイルが作成されます。

    図3.2 作成されたプロジェクトファイル

  4. 作成されたプロジェクトは、そのままではCOBOLデバッガでデバッグ可能なプログラムを作成する設定になっていません。〔プロジェクト〕-〔オプション〕メニューから“デバッグモジュール作成”を選択すると、メニューのこの項目がチェックされて、プロジェクトマネージャのツールバー上のモード表示が“リリース”から“デバッグ”に変わります。

翻訳オプションの設定

プロジェクトで管理しているソースファイルを翻訳するときに有効になる、翻訳オプションを指

定します。指定した翻訳オプションは、翻訳オプションファイル(プロジェクト名.CBI)に格納さ

れ、ビルド制御文生成機能を使用して生成したメイクファイルに反映されます。

翻訳オプションの指定方法を示します。

  1. 〔プロジェクト〕-〔オプション〕メニューから “翻訳オプション”を選択すると、〔翻訳オプション〕ダイアログが表示されます。

    図3.3 翻訳オプションダイアログ

  2. 〔追加〕ボタンをクリックすると、〔翻訳オプションの追加〕ダイアログが表示されます。

  3. 〔翻訳オプションの追加〕ダイアログで必要な翻訳オプションの指定を追加します。

  4. 必要な翻訳オプションの追加が済んだら、〔翻訳オプションの追加〕ダイアログを閉じます。

  5. 〔翻訳オプション〕ダイアログの〔OK〕ボタンをクリックして、翻訳オプションの設定は終了です。

なお、翻訳オプションの指定は後からでも変更が可能です。

リンクオプションの設定

プロジェクトで管理している実行可能ファイルまたはダイナミックリンクライブラリファイルをリンクするときに有効になるリンクオプションを指定します。

ただし、指定したリンクオプションは、ビルド制御文生成機能を使用して生成したメイクファイルに反映されません。

Windowsシステム上で単体テストなどを行うのに必要な場合のみ設定してください。

  1. 〔プロジェクト〕-〔オプション〕メニューから “リンクオプション”を選択すると、〔リンクオプション〕ダイアログが表示されます。

    図3.4 〔リンクオプション〕ダイアログ

  2. 図3.4 〔リンクオプション〕ダイアログ”に示すように、設定されていることを確認します。

最終ターゲットファイルの追加

プロジェクトには最終ターゲットファイルとして、Windowsシステムの実行形式ファイルかダイナミックリンクライブラリファイルを登録する必要があります。最終ターゲットファイルは複数指定可能ですが、通常は一つのプロジェクトにつき、実行形式ファイルまたはダイナミックリンクライブラリファイルを一つのみ登録してください。

  1. COBOLプロジェクトマネージャの〔プロジェクト構成〕タブのツリービューで、プロジェクトファイルを選択して、〔編集〕メニューから“新規作成”を選択します。

  2. ツリービューのプロジェクトファイルの配下にエディットコントロールが追加されるので、このエディットコントロールに最終ターゲットファイル名を入力します。

    図3.5 追加された“最終ターゲットファイル”

    なお、最終ターゲットファイル名は、これをツリービュー上で選択して、〔編集〕メニューから“名前の変更”を選択することで、いつでも変更可能です。

COBOLソースファイルフォルダの作成とCOBOLソースファイルの追加

開発の対象となるCOBOLソースをプロジェクトに登録します。COBOLソースファイルを登録するためには、まず以下の手順で、“COBOLソースファイル”フォルダを作成します。

  1. COBOLプロジェクトマネージャの〔プロジェクト構成〕タブのツリービューで、最終ターゲットファイルを選択します。

  2. 〔編集〕-〔フォルダ作成〕メニューから“COBOLソースファイル”を選択するとツリービューの最終ターゲットの配下に“COBOLソースファイル”という名前のフォルダが追加されます。

    図3.6 追加された“COBOLソースファイル”フォルダ

    作成した“COBOLソースファイル”フォルダに以下の手順でCOBOLソースファイルを登録します。

  3. この“COBOLソースファイル”フォルダを選択します。

  4. 〔編集〕メニューから“新規作成”を選択するとツリービューのプロジェクトファイルの配下にエディットコントロールが追加されます。このエディットコントロールに開発の対象となるCOBOLソースファイル名を入力します。

    図3.7 新しいCOBOLソースファイルの登録

  5. ファイルが既に存在するものなら、〔編集〕メニューから“追加”を選択して、〔ファイルの参照〕ダイアログを開いて、ダイアログで選択したファイルを登録することもできます。

  6. COBOLソースファイル名は、これをツリービュー上で選択して、〔編集〕メニューから“名前の変更”を選択することで、いつでも変更可能です。

複数のCOBOLソースプログラムを登録するのであれば、3~5の手順を繰り返します。

主プログラムの指定

登録するCOBOLソースファイルが主プログラムの場合、主プログラムの指定を行う必要があります。

以下の手順で、主プログラムを指定します。

  1. 主プログラムに設定するソースプログラムを選択します。

  2. 〔プロジェクト〕-〔オプション〕-〔主プログラム〕メニューで“ウィンドウ”または“コンソール”を選択します。

    図3.8 主プログラムの指定

  3. 主プログラムに指定されたCOBOLソースファイルのアイコンの色が変わります。

    図3.9 設定された主プログラム

登録集ファイルフォルダの作成と登録集ファイルの追加

開発の対象となるCOBOLソースに依存関係を持つ登録集ファイルをプロジェクトに追加します。

  1. COBOLプロジェクトマネージャの〔プロジェクト構成〕タブのツリービューで、COBOLソースファイルを選択します。

  2. 〔編集〕-〔フォルダ作成〕メニューから“登録集ファイル”を選択するとツリービューのCOBOLソースファイルの配下に“登録集ファイル”という名前のフォルダが追加されます。

    図3.10 追加された“登録集ファイル”フォルダ

    作成した“登録集ファイル”フォルダに以下の手順で登録集ファイルを登録します。

  3. この“登録集ファイル”フォルダを選択します。

  4. 〔編集〕メニューから“新規作成”を選択するとツリービューのプロジェクトファイルの配下にエディットコントロールが追加されます。このエディットコントロールに登録集ファイル名を入力します。

    図3.11 新しい登録集ファイルの登録

  5. ファイルが既に存在するものなら、〔編集〕メニューから“追加”を選択して、〔ファイルの参照〕ダイアログを開いて、ダイアログで選択したファイルを登録することもできます。

  6. 登録集ファイル名は、これをツリービュー上で選択して、〔編集〕メニューから“名前の変更”を選択することで、いつでも変更可能です。

複数の登録集原文ファイル名を登録するのであれば、3~5の処理を繰り返します。

注意

ここでの登録集ファイルの登録はCOBOLプロジェクトマネージャの“ビルド/リビルド”機能に関係して必要となるCOBOLソースと登録集ファイルの依存関係を定義するために行います。このため、通常は新規作成・更新を行う登録集ファイルのみ登録します。

また、次の点に注意してください。

  • 登録集の格納パス名の指定は翻訳オプション“LIB”を使用して、別途指定する必要があります。

  • 開発中のCOBOLソースで参照するが、修正の必要のない登録集ファイルは、ここでの登録を行わず、翻訳オプション“LIB”で格納パスを指定するだけで十分です。

その他の資源の追加

その他に次のようなプログラム資産があれば、同じような操作でプロジェクトに登録することができます。