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NetCOBOL V12.0 ユーザーズガイド(UNIX分散開発編)
FUJITSU Software

1.1.1 NetCOBOLの提供する分散開発の支援機能

NetCOBOLの各プラットフォーム向けの製品は、基本的に同じCOBOLの言語仕様を提供しています。このため、多くの場合は、Windowsシステム上で開発したプログラム資産を使用して、同じ動作をするUNIX系プログラムを作成することが可能です。

NetCOBOLでは、この言語の基本的な機能だけではなく、分散開発を積極的に支援するために次のような機能を提供しています。

プログラム資産の移行ための機能

Windows製品のCOBOLプロジェクトマネージャのプロジェクト単位でプログラム資産をUNIX系システムに転送するために次のような機能を持ちます。

  • 転送先のUNIX系システムの設定と選択

  • Windowsシステム→UNIX系システム方向のファイル転送(送信)

  • UNIX系システム→Windowsシステム方向のファイル転送(受信)

UNIX系プログラムの翻訳・リンクを支援する機能

UNIX系システムに転送したプログラム資産を、UNIX系システム上で翻訳・リンクするために次のような機能を持ちます。

  • UNIX系システム上での翻訳・リンクのための制御文生成(ビルド制御文生成)

  • UNIX系システム上での翻訳・リンク操作の実施(ターゲットビルド)

リモートデバッグ機能

UNIX系システム上で動作するプログラムをソースレベルでデバッグするために、Windows版NetCOBOLの対話型デバッガが使用できます。

図1.2 NetCOBOLの提供する分散開発支援機能の概要