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NetCOBOL V12.0 ユーザーズガイド(UNIX分散開発編)
FUJITSU Software

1.1 分散開発とは?

通常のシステムやアプリケーションの開発は、最終的にそれを運用するときと同一のハードウェア、オペレーティングシステムを用いて行われます。

図1.1 通常の開発環境と運用環境の関係

しかし、システムやアプリケーションを構成するプログラムの一部を、最終的にシステムやアプリケーションを運用するハードウェアやオペレーティングシステムとは異なる環境で開発することがあります。このような開発形態を分散開発と呼びます。分散開発は、その目的や使用する開発ツールによってさまざまな形態を取るもので、広い意味を持つ言葉です。

このマニュアルでは、UNIX系システムで動作するプログラムの開発に、Windows 32bit版 NetCOBOLを使用し、かつ、プロジェクトマネージャを開発環境として使用する場合について扱います(以降、本書における分散開発の意味は、この開発形態に限定します)。

UNIX系システムごとの分散開発のサポート有無を以下に示します。

表1.1 UNIX系システムごとの分散開発サポート有無

No

オペレーティングシステム名

分散開発のサポート有無

このマニュアルでの表記

OS表記

NetCOBOL製品

1

Solaris 10、11

Solaris(32)

Solaris 32bit版 NetCOBOL

2

Solaris 11

×

Solaris(64)

Solaris 64bit版 NetCOBOL

3

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for x86)

Linux

Linux 32bit版 NetCOBOL

4

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel Itanium)

Linux(Itanium)

Linux(Itanium) 64bit版
NetCOBOL

5

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6(for Intel64)

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 7(for Intel64)

×

Linux(64)

Linux 64bit版 NetCOBOL

○:サポート

×:非サポート

注意

プロジェクトマネージャを使用した分散開発では、以下のNetCOBOL製品との組合せによる分散開発はできません。

  • Solaris 64bit版 NetCOBOL

  • Linux 64bit版 NetCOBOL

上記製品と組み合わせて分散開発する場合は、開発環境としてNetCOBOL Studioを使用してください。NetCOBOL Studioを使用した開発の詳細は、“NetCOBOL Studioユーザーズガイド”の“リモート開発”を参照してください。

以降の説明において、「UNIX系システムのNetCOBOL」は、以下のNetCOBOL製品を指します。