ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server V12.0.0 MessageQueueDirector説明書
FUJITSU Software

5.2.5 文字コード変換機能

送信側のサーバと受信側のサーバでプラットフォームの違いなどにより文字コードが異なる場合に送受信するメッセージに対して文字コードの変換を行う機能です。

イベントチャネル連携サービスでは、CORBAサービスの文字コードの変換機能を利用してメッセージに対する文字コードの変換を行います。

文字コードの変換が可能な組み合わせを表5.5 文字コードの変換が可能な組み合わせに示します。

表5.5 文字コードの変換が可能な組み合わせ

送信側のサーバの文字コード

受信側のサーバの文字コード(注1)


ASCII、およびEUC

EBCDICおよびJEF(英小文字使用)

EBCDICおよびJEF(半角カナ使用)

ASCIIおよびシフトJIS


ASCII、およびシフトJIS

EBCDICおよびJEF(英小文字使用)

EBCDICおよびJEF(半角カナ使用)

ASCIIおよびEUC

注意

文字コードの変換が可能なメッセージの形式を表5.6 文字コードの変換が可能なメッセージの形式に示します。

表5.6 文字コードの変換が可能なメッセージの形式

送信側のサーバの非同期メッセージ基盤

メッセージの形式

ノーティフィケーションサービス

wchar

string

wstring

JMS

TextMessage

MQD

文字列データだけで作成したメッセージ

文字コードの変換を行うときの設定方法は“2.2.1 環境変数およびシステムの設定”を参照してください。

文字コードの変換が失敗したメッセージの取り扱いについて

文字コードの変換が失敗した場合、当該メッセージを格納している送信キューの後続のメッセージは、運用操作で当該メッセージを削除するまで送信されません。

パッキング転送機能と併用した場合の文字コードの変換が失敗したメッセージの取り扱いについて

パッキング送信中にエラーが発生した場合は、一時的にパッキング送信を1通づつの送信に切り替え、送信をリトライします。そのため、送信異常メッセージがキューの先頭になって送信が停止します。

ユーザがキューの先頭にある送信異常メッセージに対する対処をした後に送信を再開すると、再びパッキング転送で送信を行います。

図5.21 パッキング中のコード変換へのエラー対処に概念図を示します。

図5.21 パッキング中のコード変換へのエラー対処