HA Database Readyのシステム構成例を説明します。
図1.3 HA Database Readyのシステム構成例
HA Database Readyの運用管理や修正適用のための端末です。
HA Database Readyと、管理端末や運用管理サーバとを接続するネットワークです。HA Database Readyの運用監視で使用します。
1GbEで、Active-Standby方式の経路二重化に対応しています。
HA Database Readyとアプリケーションサーバとを接続するネットワークです。業務で使用します。
1GbEまたは10GbEで、Active-Standby方式の経路二重化に対応しています。
上記の構成でHA Database Readyをデータベースシステムとして運用できますが、以下のように、お客様の運用環境と連携が可能です。
HA Database Readyやアプリケーションサーバの運用管理を行うためのサーバです。以下の機能を持つサーバと連携できます。
災害発生時に備えて、データベース資源をバックアップするためのサーバです。
データ暗号化を行う場合に、キーストアをバックアップするためのサーバです。
鍵管理サーバはデータベース資源ですので、業務ネットワークに配置します。ただし、業務への影響を避ける場合は、管理ネットワークに配置してください。
参照
HA Database Readyの内部のネットワーク構成については、“設置ガイド”の“ネットワーク接続構成”を参照してください。
HA Database Readyのシステム構成を設計する場合、以下の点に注意してください。
図1.4 インターネットを利用した接続形態のシステム構成例
インターネットを利用した接続形態では、外部の不正アクセスからデータを守るために、HA Database Readyおよびアプリケーションサーバはイントラネット内に配置してください。
さらに、ファイアウォールにDMZという第3のネットワークを追加して、そのネットワークに社外公開用のWebサーバを設置することにより、Webサーバをファイアウォールの管理下に置き、不正アクセスを防止します。
ファイアウォールを超えるアクセスは、アプリケーションサーバを経由した通信方法を採用します。
また、ネットワーク上のデータ漏洩や改ざんからデータを守るために、アプリケーションサーバより外部ではSSLなどの暗号化通信を使用してください。
参考
注意
HA Database Ready上のiptablesを変更する場合は、事前に十分な検証を行なってください。
HA Database Ready上のiptablesは、HA Database Readyを構成する機器からの通信が正常に行えるように設定する必要があります。各機器のIPアドレスからのアクセスを許可するルールを適切に設定するようにしてください。HA Database Readyを構成する機器間の通信が正常に行えない場合、HA Database Readyは動作しません。
参照
サーバユニットへのログイン方法については、“付録G サーバへのログイン方法”を参照してください。
HA Database Readyを構成する機器のIPアドレスについては、“D.1 データベースインターフェースとIPアドレスの確認”を参照してください。