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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 16.5 運用ガイド
FUJITSU Storage

14.1.2 運用系コマンド

バックアップ管理の運用系コマンドについて説明します。

14.1.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)

名前

swstbackup - バックアップの実行

形式

業務ボリューム指定でバックアップする場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbackup [-suspend|-T] [-k] deviceName [-Xdevmap deviceMapFile] [-Xflush]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbackup [-h serverName] [-suspend|-T] [-k] deviceName [-Xdevmap deviceMapFile] [-Xflush]
ロググループ指定でバックアップする場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbackup -n [-suspend|-T] [-k] logGroupName[/rdbName] [-Xdevmap deviceMapFile]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbackup -n [-h serverName] [-k] [-suspend|-T] logGroupName[/rdbName] [-Xdevmap deviceMapFile]

機能説明

このコマンドは、実行中のアドバンスト・コピーの状態によって動作が異なります。

どちらの場合も、バックアップボリュームは本コマンド実行直後よりバックアップとして確立し、アクセス可能となります。

AdvancedCopy Managerは、バックアップを実行する前に、バックアップ前処理スクリプトを実行し、バックアップを実行したあとに、バックアップ後処理スクリプトを実行します。このシェルスクリプトの内容は、カスタマイズ可能です。このシェルスクリプトの詳細は、「付録A バックアップ/リストアの前後処理」を参照してください。

AdvancedCopy Managerは、バックアップを実行する前に、バックアップ履歴情報がすでにswstbkpolsetコマンドで設定した保存世代数に達していた場合、バックアップ実行時にそのバックアップ履歴情報の中から一番古い情報を自動的に削除します。

WSFC運用の場合、本コマンドは、前後処理でボリュームが属する物理ディスクリソースのメンテナンスモードの自動設定を行います。詳細は「15.1.6.1 WSFCでクラスタ運用している場合」を参照してください。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-k

参照ダンプでバックアップを行います。
このオプションを省略した場合は、通常ダンプでバックアップを行います。

参照ダンプでバックアップする場合、Symfowareのrdbrtrコマンドを用いて、バックアップする業務ボリューム内の全DSI(実表に対してその格納構造を表現するもの)に更新抑止を設定(データ書込み不可状態)する必要があります。
Symfoware以外の業務ボリュームは、このオプションを指定できません。

-n

ロググループに対してバックアップを行うことを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

-Xdevmap deviceMapFile

出力先バックアップボリュームを指定してスナップショット型高速バックアップを行うことを指定します。
オペランドには、業務ボリュームと出力先バックアップボリュームの組を記述した、デバイスマップファイル名を指定します。デバイスマップファイルの詳細は、「3.4.9 デバイスマップファイルの準備」を参照してください。-hオプションを使用して本コマンドをリモート実行する場合は、(管理対象サーバの)デバイスマップファイル名を絶対パスで指定してください。Device-Map-Fileに指定するファイル名には、各国語文字が含まれてはいけません。
このオプションを指定しない場合は、出力先バックアップボリュームは自動的に選択されます。

-Xflush

業務ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュすることを指定します。本オプションを指定する場合、業務ボリュームに対するすべての書込み処理を事前に停止する必要があります。書込み処理を停止しない状態でバックアップした場合、業務ボリュームのデータ内容は保証されません。
-Xflushオプションを指定しない場合は、バックアップ用業務ボリュームロック動作指定ファイルのBufferFlushOnlyの値により、業務ボリュームのファイルシステムバッファーをフラッシュ、または業務ボリュームをロックします。詳細は、「A.2.3 バックアップ用業務ボリュームロック動作指定ファイル」を参照してください。
ファイルシステム上に作成されたSymfowareデータベーススペースの場合、本オプションの有無にかかわらずバッファーをフラッシュします。

-suspend

Suspend/Resume機能を使用して同期型高速バックアップを行うことを指定します。Suspend/Resume機能は、「第5章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。

-T

差分スナップショット型高速バックアップを行うことを指定します。
同期処理が行われている場合は本オプションを指定できません。
本オプションは、筐体内コピー、かつ、ETERNUS ディスクアレイがQuickOPC機能をサポートしている場合だけ有効です。
本オプションを指定しないスナップショット型高速バックアップの場合、従来のスナップショット処理(従来のOPC)が起動されます。差分スナップショットを利用したバックアップ運用を行う場合は常に本オプションを指定する必要があります。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.2 swstbackstat(バックアップ実行状況表示コマンド)

名前

swstbackstat - バックアップ実行状況の表示

形式

業務ボリューム指定でバックアップ実行状況を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbackstat [deviceName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbackstat [-h serverName] [deviceName]
ロググループ指定でバックアップ実行状況を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbackstat -n logGroupName[/rdbName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstbackstat -n [-h serverName] logGroupName[/rdbName]

機能説明

swstbackupコマンドで行っているバックアップの実行状況を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Transaction-Disk

業務ボリュームの表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を表示します。

Backup-Disk

バックアップボリューム名を表示します。
バックアップされていない場合は、"----"を表示します。

Status

バックアップの実行状況を、以下の文字列で表示します。

----: バックアップを採取していません。(履歴が存在しません。)
succeeded: バックアップが完了しています。
executing: OPCによるコピーを実行しています。
failed: OPCによるコピーがエラーにより中断しています。
halt: OPCによるコピーがhalt状態です。
?????: コピー状況の取得に失敗しています。

Execute

Status欄が"executing"のときに、コピーされた割合をパーセンテージで表します。"executing"以外のときは、"----"で表示します。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-n

ロググループに対して表示を行うことを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

省略した場合は、すべての業務ボリュームのバックアップ実行状況を表示します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.3 swstrestore(リストア実行コマンド)

名前

swstrestore - リストアの実行

形式

通常業務ボリュームのリストアを行う場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstrestore [-g generationNo | -v versionNo] [-r restoreDeviceName] deviceName
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstrestore [-h serverName] [-g generationNo | -v versionNo][-r restoreDeviceName] deviceName
Symfowareのデータベーススペースを、業務ボリューム指定でリカバリーする場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstrestore [-g generationNo | -v versionNo] [-l archiveLogFileListFileName] [-w workDirectory] [-nolog workRecCtrlFileDirectory] deviceName
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstrestore [-h serverName] [-g generationNo | -v versionNo] [-l archiveLogFileListFileName] [-w workDirectory] [-nolog workRecCtrlFileDirectory] deviceName
複数の業務ボリュームを指定して一括リカバリーする場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstrestore -bundle [-g generationNo | -v versionNo] [-a | -e EndPoint] [-l archiveLogFileListFileName] [-w workDirectory] [-nolog workRecCtrlFileDirectory] deviceListFile
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstrestore -bundle [-h serverName] [-g generationNo | -v versionNo] [-a | -e EndPoint] [-l archiveLogFileListFileName] [-w workDirectory] [-nolog workRecCtrlFileDirectory] deviceListFile
Symfowareのデータベーススペースを、ロググループ指定でリカバリーする場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstrestore -n [-g generationNo | -v versionNo] [-a | -e EndPoint] [-l archiveLogFileListFileName] [-w workDirectory] [-nolog workRecCtrlFileDirectory] logGroupName[/rdbName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstrestore -n [-h serverName] [-g generationNo | -v versionNo] [-a | -e EndPoint] [-l archiveLogFileListFileName] [-w workDirectory] [-nolog workRecCtrlFileDirectory] logGroupName[/rdbName]

機能説明

バックアップ履歴情報に存在するデータを、OPCを用いてリストアします。

AdvancedCopy Managerは、本コマンドを実行すると、OPCによるデータのコピーを行う前に、リストア前処理スクリプトを実行し、OPCによるデータのコピーを行ったあとに、リストア後処理スクリプトを実行します。このスクリプトの内容は、カスタマイズ可能です。このスクリプトの詳細は、「付録A バックアップ/リストアの前後処理」を参照してください。

業務ボリューム以外の任意のデバイスにリストアできます。この場合、業務ボリュームに登録されているデバイス以外であることと、指定した業務ボリュームと同じ領域サイズを持ったデバイスである必要があります。

なお、Symfowareの業務ボリュームの場合は、元の業務ボリューム以外のデバイスへはリストアできません。

データベーススペースのリカバリー時は、リカバリー対象となるデータベーススペースがアクセス禁止状態になっている必要があります。アクセス禁止状態にするには、Symfowareが提供するrdbinhコマンドを用います。コマンドの詳細は、『Symfoware Server コマンドリファレンス』を参照してください。

データベーススペースのリカバリー時に、作業ディレクトリの空き容量不足などでリカバリーできない場合は、-wオプションで一時的に別のディレクトリを指定して再実行することで、リカバリーできます。

WSFC運用の場合、本コマンドは、前後処理でボリュームが属する物理ディスクリソースのメンテナンスモードの自動設定を行います。詳細は「15.1.6.1 WSFCでクラスタ運用している場合」を参照してください。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-g generationNo

リストアするデータの相対世代番号を指定します。
相対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。

-v versionNo

リストアするデータの絶対世代番号を指定します。
絶対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。

-r restoreDeviceName

業務ボリューム以外のデバイスにリストアするときに、そのリストア先のデバイス名を指定します。

Symfowareの業務ボリュームの場合は指定できません。

-a

リカバリ制御ファイルが管理するデータベース資源全体を、バックアップ採取時点にまでリカバリーすることを指定します。
本オプションと-eオプションのどちらも指定しないと、最新状態へリカバリーされます。
-eオプションと同時に指定できません。
ロググループ内の業務ボリュームを個別にリカバリーする場合は指定できません。
Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。

-e EndPoint

リカバリ制御ファイルが管理するデータベース資源全体を、リカバリ終了点を指定した特定の時点にまでリカバリーすることを指定します。リカバリ終了点は、Symfoware Serverのマニュアルを参照してください。
本オプションと-aオプションのどちらも指定しないと、最新状態へリカバリーされます。
-aオプションと同時に指定できません。
-nologオプションと同時に指定できません。
ロググループ内の業務ボリュームを個別にリカバリーする場合は指定できません。
Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。

-l archiveLogFileListFileName

Symfowareのリカバリーに必要なアーカイブログ退避先名が列挙されたファイルを絶対パスで指定します。
アーカイブログ退避先名が列挙されたファイルは、リストアを行う業務ボリュームが存在する管理対象サーバに格納されている必要があります。
運用管理サーバでコマンドを実行する場合、リストアを行う業務ボリュームが存在する管理対象サーバに格納されている必要があります。
-nologオプションと同時に指定できません。
Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。

-w workDirectory

一時的な作業ディレクトリ名を絶対パスで指定します。
ディレクトリ名は、リカバリーを行う業務ボリュームが存在する管理対象サーバに存在している必要があります。
運用管理サーバでコマンドを実行する場合、リカバリーを行う業務ボリュームが存在している管理対象サーバにディレクトリが存在している必要があります。
省略した場合は、swstsvrsetコマンドで指定した作業ディレクトリを使用します。
Symfoware以外の業務ボリュームの場合は指定できません。

-n

ロググループに対してリストアを行うことを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

-bundle

複数のデータベーススペースを一括してリカバリーします。
オペランドには、一括してリカバリーするデータベーススペースに対応したデバイス名を列挙したファイル(DeviceListFile)を指定します。

-nolog workRecCtrlFileDirectory

Symfowareのリカバリー時にアーカイブログの適用を行いません。
ログを適用する際に必要なリカバリ制御ファイルを出力するディレクトリを指定し、Symfowareのコマンド(rdbmrrcv)でログを適用する際に、このディレクトリを指定します。
このオプションを指定してリカバリーした場合、Symfowareのコマンド(rdbmrrcv)でログを適用するまでデータベースを使用できません。

-gオプションと-vオプションの双方が指定されなかったときは、履歴管理している情報の中から最新の情報をリストアします。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

deviceListFile

一括してリカバリーするデータベーススペースに対応したデバイス名を列挙したデバイスリストファイルを指定します。
運用管理サーバでコマンドを実行する場合、リカバリーを行う業務ボリュームが存在する管理対象サーバに格納されている必要があります。
デバイスリストファイルの記述方法は、「4.1.5.3.1 デバイスリストファイルの記述方法」を参照してください。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.4 swstcancelrest(リストアキャンセルコマンド)

名前

swstcancelrest - リストアの実行キャンセル

形式

業務ボリューム指定でリストアをキャンセルする場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstcancelrest [-g generationNo | -v versionNo] [-r restoreDeviceName] [-emergency] deviceName
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstcancelrest [-h serverName][-g generationNo | -v versionNo][-r restoreDeviceName] [-emergency] deviceName
ロググループ指定でリストアをキャンセルする場合(Symfoware)
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstcancelrest -n [-g generationNo | -v versionNo ] [-emergency] logGroupName[/rdbName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstcancelrest -n [-h serverName] [-g generationNo | -v versionNo ] [-emergency] logGroupName[/rdbName]

機能説明

OPCによるリストアの実行をキャンセルします。

また、swstrestoreコマンドを実行し、OPCによるコピーを実施している最中に何らかのハードウェアトラブルで異常を検出した場合も、本コマンドを用いてリストアを解除します。そのあと、ハードウェアトラブルの原因を取り除き、再度swstrestoreコマンドでリストアしてください。

異常発生の有無は、swstreststatコマンドで確認できます。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-g generationNo

リストア中のデータの相対世代番号を指定します。
-vオプションと同時に指定できません。
相対世代番号は、swstreststatコマンドで確認してください。

-v versionNo

リストア中のデータの絶対世代番号を指定します。
-gオプションと同時に指定できません。
絶対世代番号は、swstreststatコマンドで確認してください。

-r restoreDeviceName

業務ボリューム以外のデバイスにリストアするときに、そのリストア先のデバイス名を指定します。
デバイス名は、swstreststatコマンドで確認してください。

Symfowareの業務ボリュームの場合は指定できません。

-emergency

緊急操作モードで動作します。
この場合、OPCのセッション確認およびセッションキャンセルは行われません。

-n

ロググループに対してリストアをキャンセルします。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

-g、-vオプションが指定されなかったときは、最新の履歴情報のリストアをキャンセルします。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.5 swstreststat(リストア実行状況表示コマンド)

名前

swstreststat - リストア実行状況の表示

形式

業務ボリューム指定でリストア実行状況を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstreststat [-g generationNo | -v versionNo] [deviceName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstreststat [-h serverName] [-g generationNo | -v versionNo] [deviceName]
ロググループ指定でリストア実行状況を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstreststat -n [-g generationNo | -v versionNo]  loggGroupName[/rdbName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstreststat -n [-h serverName] [-g generationNo | -v versionNo]  logGroupName[/rdbName]

機能説明

リストアの実行状況を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Transaction-Disk

業務ボリュームの表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

Generation

リストアしたバックアップのデータの相対世代番号を表示します。
-g、-vオプションで世代番号を指定しない場合で、リストア中の履歴がないときは、"----"を表示します。

Version

リストアしたバックアップのデータの絶対世代番号を表示します。
-g、-vオプションで世代番号を指定しない場合で、リストア中の履歴がないときは、"----"を表示します。

Backup-Disk

リストアのコピー元であるバックアップボリューム名を表示します。
リストア中でないときは、"----"を表示します。

Restore-Device

リストアのコピー先が業務ボリュームでない場合、リストア先のデバイス名を表示します。
リストア中でないとき、またはリストア先が業務ボリュームのときは"----"を表示します。

Status

実行状態を表示します。

----: OPCによるコピーは実施されていません。
executing: OPCによるコピーを実行しています。
succeeded: OPCによるコピーが完了しています。
failed: OPCによるコピーがエラーにより中断しています。
halt: OPCによるコピーがhalt状態です。
?????: コピー状況の取得に失敗しています。

Execute

Status欄が"executing"のときに、コピーされた割合をパーセンテージで表します。"executing"以外のときは、"----"で表示します。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-g generationNo

リストア実行状況を表示するデータの相対世代番号を指定します。
相対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。

-v versionNo

リストア実行状況を表示するデータの絶対世代番号を指定します。
絶対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。

-n

ロググループに対してリストアの実行状況表示を指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

注)-g、-vオプションが省略された場合は、全履歴に対するリストア実行状況を表示します。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

省略した場合は、すべての業務ボリュームのリストア実行状況について表示します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.6 swsthistdisp(履歴情報表示コマンド)

名前

swsthistdisp - バックアップした履歴情報の表示

形式

業務ボリューム指定でバックアップ履歴情報を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsthistdisp [deviceName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsthistdisp [-h serverName] [deviceName]
ロググループ指定でバックアップ履歴情報を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsthistdisp -n logGroupName[/rdbName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsthistdisp -n [-h serverName] logGroupName[/rdbName]

機能説明

バックアップした履歴情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Device

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

Mount-Point

Deviceのドライブ文字を表示します。括弧内には、そのデバイスのファイルシステムタイプを表示します。

DeviceがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内に"SymfoWARE"を表示します。

Generation

相対世代番号を表示します。
バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。

Version

絶対世代番号を表示します。
バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。

Backup-Date

バックアップが完了した日時を表示します。
バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。

Backup-Disk

バックアップしたバックアップボリューム名を表示します。
バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。

Status

実コピーの実行状況を、以下の文字列で表示します。

succeeded: OPCによるコピーが完了しています。
executing: OPCによるコピーを実行しています。
failed: OPCによるコピーがエラーにより中断しています。
halt: OPCによるコピーがhalt状態です。
?????: コピー状況の取得に失敗しています。

バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。

Execute

Status欄が"executing"のとき、コピーされた割合をパーセンテージで表します。"executing"以外のときは、"----"で表示します。
バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。

ArcSerial

アーカイブログ通番を表示します。
参照ダンプによるバックアップを行った履歴情報の場合は、"reference"を表示します。
Symfoware用の業務ボリューム以外の場合は、表示されません。
バックアップ履歴情報が存在しない場合は、表示されません。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-n

ロググループに対してバックアップ履歴情報を表示することを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

省略した場合は、すべての業務ボリュームのバックアップ履歴情報を表示します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.7 swsthistdel(履歴情報削除コマンド)

名前

swsthistdel - バックアップ履歴情報の削除

形式

業務ボリューム指定でバックアップ履歴情報を削除する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsthistdel -g generationNo | -v versionNo | -z [-emergency] deviceName
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsthistdel [-h serverName] -g generationNo | -v versionNo | -z [-emergency] deviceName
ロググループ指定でバックアップ履歴情報を削除する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsthistdel -n -g generationNo | -v versionNo | -z [-emergency] logGroupName[/rdbNAME]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsthistdel -n [-h serverName] -g generationNo | -v versionNo | -z [-emergency] logGroupName[/rdbNAME]

機能説明

バックアップの履歴情報を削除します。

削除された履歴のバックアップボリュームは解放され、空きバックアップボリュームになります。

Symfoware用の業務ボリュームの履歴情報を削除する場合、リカバリ制御ファイルも削除されます。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-g generationNo

削除するバックアップ履歴情報の相対世代番号を指定します。
-v、-zオプションと同時に指定できません。
相対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。

-v versionNo

削除するバックアップ履歴情報の絶対世代番号を指定します。
-g、-zオプションと同時に指定できません。
絶対世代番号は、swsthistdispコマンドで確認してください。

-z

すべてのバックアップ履歴情報を削除することを指定します。
-g、-vオプションと同時に指定できません。

-emergency

緊急操作モードで動作します。
この場合、OPCのセッション確認は行われません。

-n

ロググループに対してバックアップ履歴を削除することを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.8 swststartsync(バックアップ同期処理開始コマンド)

名前

swststartsync - バックアップ同期処理の開始

形式

業務ボリューム指定でバックアップ同期処理を開始する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swststartsync deviceName [-Xdevmap deviceMapFile]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swststartsync [-h serverName] deviceName [-Xdevmap deviceMapFile]
ロググループ指定でバックアップ同期処理を開始する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swststartsync -n logGroupName[/rdbNAME][-Xdevmap deviceMapFile]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swststartsync -n [-h serverName] logGroupName[/rdbNAME] [-Xdevmap deviceMapFile]

機能説明

バックアップ同期処理(ECによるディスク間のコピー)を開始します。

同期処理を開始する際、業務ボリュームにサスペンド中のバックアップボリュームが存在する場合は、バックアップ先として優先的に選択されて、同期処理を再開(差分コピーを開始、Resume)します。業務ボリュームにサスペンド中のバックアップボリュームが存在しない場合は、同期処理(全面コピー)を開始します。

同期処理を開始する業務ボリュームとサスペンド中のバックアップボリュームは、使用中状態になっていてもバックアップ先として使用できます。

ロググループ名を指定して本コマンドを実行した場合、そのロググループに含まれる業務ボリュームすべてに対してバックアップ同期処理を実行します。コマンドが異常終了した場合は、それまでに実行されたバックアップ同期処理はキャンセルされます。ただし、コマンド実行前にサスペンド状態だった場合は、異常終了しても同期処理はキャンセルされません。
また、本コマンドは、ロググループに含まれる業務ボリュームを個別に指定して実行できます。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-Xdevmap deviceMapFile

出力先バックアップボリュームを指定してバックアップ同期処理を開始することを指定します。
オペランドには、業務ボリュームと出力先バックアップボリュームの組を記述した、デバイスマップファイル名を指定します。デバイスマップファイルの詳細は、「3.4.9 デバイスマップファイルの準備」を参照してください。-hオプションを使用して本コマンドをリモート実行する場合は、(管理対象サーバの)デバイスマップファイル名を絶対パスで指定してください。Device-Map-Fileに指定するファイル名には、各国語文字が含まれてはいけません。
このオプションを指定しない場合、出力先バックアップボリュームは自動的に選択されます。

-n

ロググループに対してバックアップ同期処理開始を行うことを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.9 swstcancelsync(バックアップ同期処理キャンセルコマンド)

名前

swstcancelsync - バックアップ同期処理のキャンセル

形式

業務ボリューム指定でバックアップ同期処理をキャンセルする場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstcancelsync [-emergency] [-bd backupDeviceName | -all] deviceName
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstcancelsync [-h serverName] [-emergency] [-bd backupDeviceName | -all] deviceName
ロググループ指定でバックアップ同期処理をキャンセルする場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstcancelsync [-emergency] -n logGroupName[/rdbNAME] [-all]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstcancelsync [-h serverName] [-emergency] -n logGroupName[/rdbNAME] [-all]

機能説明

ECによるコピー中または等価性維持状態のバックアップ同期処理をキャンセルします。

ECコピー中、等価性維持状態、またはサスペンド中のバックアップボリュームを指定して同期処理をキャンセルできます。また、全同期処理のキャンセルを指定すると、サスペンド状態を含むすべてのバックアップ同期処理をキャンセルします。

バックアップ同期処理実行中に何らかの異常を検出した場合、コピーは正常に終了しません。その場合、本コマンドを用いてバックアップ同期処理をキャンセルします。異常発生の有無は、swstsyncstatコマンドで確認できます。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-emergency

緊急操作モードで動作します。
この場合、ECのセッション確認およびセッションキャンセルは行われません。

-bd backupDeviceName

特定のバックアップボリュームに対する同期処理のキャンセルを行います。
この場合、オペランドにバックアップボリューム名を指定します。

コピー先の表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

-allオプションと同時に指定できません。

-all

業務ボリュームに設定されているすべての同期処理のキャンセルを行います。-bdオプションと同時に指定できません。

-n

ロググループに対してバックアップ同期処理のキャンセルを行います。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.10 swstsyncstat(バックアップ同期処理実行状況表示コマンド)

名前

swstsyncstat - バックアップ同期処理実行状況の表示

形式

業務ボリューム指定でバックアップ同期処理実行状況を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstsyncstat [deviceName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstsyncstat [-h serverName] [deviceName]
ロググループ指定でバックアップ同期処理実行状況を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstsyncstat -n logGroupName[/rdbName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstsyncstat -n [-h serverName] logGroupName[/rdbName]

機能説明

バックアップ同期処理の実行状況(コピー中、等価性維持状態、サスペンド状態)を表示します。
1つの業務ボリュームに複数のECセッションが存在する場合、すべてのECセッションの状態を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Transaction-Disk

業務ボリュームの表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

Backup-Disk

バックアップボリューム名を表示します。
バックアップ同期処理中でないときは、"----"を表示します。

Status

実行状態を表示します。

----: バックアップ同期処理中ではありません。
executing: 実行中かつ等価性維持状態前です。
equivalent: 等価性維持状態です。
suspend: サスペンド状態です。
failed: バックアップ同期処理が異常終了しています。
nosession: セッションが存在しません。(資源情報不一致)
halt: バックアップ同期処理がhalt状態です。
?????: コピー状況の取得に失敗しています。

Execute

実行状況のパーセンテージ表示(0~100%)を表示します。
サスペンド中のとき、またはバックアップ同期処理中でないときは、"----"を表示します。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-n

ロググループに対してバックアップ同期処理の実行状況表示を指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

省略した場合は、すべての業務ボリュームのバックアップ同期処理実行状況を表示します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.11 swstexecstat(実行状態表示コマンド)

名前

swstexecstat - コマンド実行状態の表示

形式

業務ボリューム指定で実行状態を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstexecstat [-j] [deviceName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstexecstat [-j] [-h serverName] [deviceName]
ロググループ指定で実行状態を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstexecstat -n [-j] logGroupName[/rdbNAME]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstexecstat -n [-h serverName] [-j] logGroupName[/rdbNAME]

機能説明

各業務ボリュームで実施されているコマンドの実行状態を表示します。
OPC/ECが実行中の場合は、その実行状況を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Device

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

Last-Backup-Date

最後にバックアップした日時を表示します。
※ バックアップ実行コマンドの受付時間を表示します。

Interval

最後にバックアップを取得した日から間隔日数に指定した日数が経過した場合、その日数が超過した日から何日経過しているかを、「DELAY=経過日数」の形式で表示します。超過していない場合は、"OK"を表示します。

Status

次に挙げるコマンドが、業務ボリュームに対して実行中かどうかを表示します。
実行中の場合は"EXEC"を、そうでない場合は"IDLE"を表示します。

Mount-Point (Method)

Deviceのドライブ文字を表示します。括弧内には、そのデバイスのファイルシステムタイプを表示します。

DeviceがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内に"SymfoWARE"を表示します。

Execute

実行中コマンド名、またはコピーの進捗率を表示します。

----: コマンド/OPC/ECなどが、何も動作していない状態
swststartsync: バックアップ同期処理開始コマンドを処理している状態
swstcancelsync: バックアップ同期処理キャンセルコマンドを処理している状態
swstbackup: バックアップ実行コマンドを処理している状態
swstrestore: リストア実行コマンドを処理している状態
swstcancelrest: リストアキャンセルコマンドを処理している状態
swstbkpolset: バックアップポリシー設定コマンドを処理している状態
swstbkpoldel: バックアップポリシー削除コマンドを処理している状態
swsthistdel: 履歴情報削除コマンドを処理している状態
swstcanceltrk: トラッキングキャンセルコマンドを処理している状態
sync(xxx%): ECの進捗率
sync(failed): ECが異常終了している状態
sync(halt): ECがhalt状態
snapshot(xxx%): OPCによるバックアップの進捗率
snapshot(failed): OPCによるバックアップが異常終了している状態
snapshot(halt): OPCによるバックアップがhalt状態
restore(xxx%): OPCによるリストアの進捗率
restore(failed): OPCによるリストアが異常終了している状態
restore(halt): OPCによるリストアがhalt状態
?????: コピー状況の取得に失敗している状態

サスペンド指定で同期型高速バックアップを行った場合は、"----"が表示されます。

業務ボリュームに対して複数の処理が行われている場合(例:スナップショット型高速バックアップのコピー中にバックアップ同期処理開始コマンドを投入したなど)のExecute欄の表示は、以下の規則に基づきます。

-jオプションを指定した場合、表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Device

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

Execute-Date

コマンドの実行時刻を表示します。

Status

次に挙げるコマンドが、業務ボリュームに対して実行中かどうかを表示します。
実行中の場合は"EXEC"を、そうでない場合は"IDLE"を表示します。

Mount-Point(Method)

Deviceのドライブ文字を表示します。括弧内には、そのデバイスのファイルシステムタイプを表示します。

DeviceがSymfoware用の業務ボリュームの場合は、Symfowareのデータベーススペース名とロググループ名、RDBシステム名を表示し、括弧内に"SymfoWARE"を表示します。

Execute

実行中コマンド名、またはコピーの進捗率を表示します。

----: コマンド/OPC/ECなどが、何も動作していない状態
swststartsync: バックアップ同期処理開始コマンドを処理している状態
swstcancelsync: バックアップ同期処理キャンセルコマンドを処理している状態
swstbackup: バックアップ実行コマンドを処理している状態
swstrestore: リストア実行コマンドを処理している状態
swstcancelrest: リストアキャンセルコマンドを処理している状態
swstbkpolset: バックアップポリシー設定コマンドを処理している状態
swstbkpoldel: バックアップポリシー削除コマンドを処理している状態
swsthistdel: 履歴情報削除コマンドを処理している状態
swstcanceltrk: トラッキングキャンセルコマンドを処理している状態
sync(xxx%): ECの進捗率
sync(failed): ECが異常終了している状態
sync(halt): ECがhalt状態
snapshot(xxx%): OPCによるバックアップの進捗率
snapshot(failed): OPCによるバックアップが異常終了している状態
snapshot(halt): OPCによるバックアップがhalt状態
restore(xxx%): OPCによるリストアの進捗率
restore(failed): OPCによるリストアが異常終了している状態
restore(halt): OPCによるリストアがhalt状態
?????: コピー状況の取得に失敗している状態

サスペンド指定で同期型高速バックアップを行った場合は、"----"が表示されます。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-j

別書式による表示を指定します。

-n

ロググループに対して実行状態を表示することを指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

省略した場合は、すべての業務ボリュームの実行状態を表示します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.12 swstdrvset(ドライブ文字割当てコマンド)

名前

swstdrvset - ドライブ文字の割当て

形式

ドライブ文字を割り当てる場合
プログラムディレクトリ\bin\swstdrvset deviceName [driveLetter]
マウントポイントを割り当てる場合
プログラムディレクトリ\bin\swstdrvset deviceName mountPoint

機能説明

ファイル単位にリストアするときなど、デバイスにドライブ文字またはマウントポイントを一時的に割り当てる必要がある場合に、本コマンドを使用してください。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

driveLetter

デバイスに割り当てるドライブ文字を指定します。ドライブ文字として有効な文字は「C:」~「Z:」です。大文字、小文字は区別しません。省略した場合は、自動的に空きドライブ文字が選択されます。「Z:」から順に空きドライブ文字を探します。

mountPoint

デバイスに割り当てるマウントポイントを指定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.13 swstdrvunset(ドライブ文字割当て解除コマンド)

名前

swstdrvunset - ドライブ文字の割当て解除

形式

ドライブ文字を解除する場合
プログラムディレクトリ\bin\swstdrvunset {deviceName | driveLetter}
マウントポイントを解除する場合
プログラムディレクトリ\bin\swstdrvunset mountPoint

機能説明

デバイスに割り当てられているドライブ文字またはマウントポイントを解除します。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

driveLetter

ドライブ文字を指定します。ドライブ文字として有効な文字は「C:」~「Z:」です。大文字、小文字は区別しません。

mountPoint

デバイスに割り当てられたマウントポイントを指定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.14 swstdismount(マウント解除コマンド)

名前

swstdismount - マウントの解除

形式

プログラムディレクトリ\bin\swstdismount deviceName

機能説明

指定したボリュームのマウントを解除します。ボリュームのマウントが解除されると、そのボリュームに対して開いているすべてのハンドルは無効となります。マウント解除されたボリュームのマウントは、そのボリュームにアクセスした際にOSによって自動的に実施されます。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.15 swstvolunlock(ボリュームロック解除コマンド)

名前

swstvolunlock - ロックの解除

形式

プログラムディレクトリ\bin\swstvolunlock [-n] deviceName

機能説明

ボリュームのロックを解除します。

オプション

-n

ロック解除前のマウント解除処理を行わないことを指定します。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.16 swstvollockstat(ボリュームロック情報表示コマンド)

名前

swstvollockstat - ロックされているボリューム情報の表示

形式

プログラムディレクトリ\bin\swstvollockstat [deviceName]

機能説明

AdvancedCopy Managerでロックされているボリューム情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

ACM-Volume-Name

AdvancedCopy Managerデバイス名

Lock-Start-Time

ロック開始時刻

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。
デバイス名を省略した場合は、AdvancedCopy Managerでロックされているすべてのボリュームの情報を表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.17 swstcanceltrk(トラッキングキャンセルコマンド)

名前

swstcanceltrk - トラッキング処理の停止

形式

管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstcanceltrk [-copy | -emergency] deviceName (-bd backupDeviceName | -all)
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swstcanceltrk [-h serverName] [-copy | -emergency] deviceName (-bd backupDeviceName | -all)

機能説明

トラッキング処理を停止します。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-copy

物理コピーが動作中の場合、物理コピーも停止する(すなわち、OPCセッションを解除する)ことを指定します。
バックアップ履歴となっているバックアップボリュームの場合は、本オプションを指定できません。コピー先ボリュームがバックアップ履歴となっているボリュームの場合は、事前にswsthistdelコマンドで履歴情報を削除してください。

-emergency

緊急操作モードで動作します。
この場合、トラッキング処理の確認およびトラッキング処理・OPCセッションの停止は行われません。

-bd backupDeviceName

特定のバックアップボリュームに対するトラッキング処理を停止します。

バックアップボリュームの表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

-allオプションと同時に指定できません。

-all

業務ボリュームに設定されているすべてのトラッキング処理の停止を行います。-bdオプションと同時に指定できません。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項

14.1.2.18 swsttrkstat(トラッキング実行状況表示コマンド)

名前

swsttrkstat - トラッキング処理実行状況の表示

形式

業務ボリューム指定でトラッキング実行状況を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsttrkstat [deviceName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsttrkstat [-h serverName] [deviceName]
ロググループ指定でトラッキング実行状況を表示する場合
管理対象サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsttrkstat -n logGroupName[/rdbName]
運用管理サーバで実行するとき
プログラムディレクトリ\bin\swsttrkstat -n [-h serverName] logGroupName[/rdbName]

機能説明

トラッキング処理の実行状況を表示します。
1つの業務ボリュームに複数のトラッキング処理が存在する場合、すべてのトラッキング処理の状態を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

管理対象サーバ名を表示します。

Transaction-Disk

業務ボリュームの表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

Backup-Disk

バックアップボリューム名を表示します。
トラッキング状態でないときは、"----"を表示します。

Status

実行状態を表示します。

----: トラッキング状態ではありません。
executing: 物理コピー中かつトラッキング状態です。
tracking: トラッキング状態です。
failed: 物理コピーまたはトラッキング処理が異常終了しています。
nosession: セッションが存在しません。(資源情報不一致)
?????: コピー状況の取得に失敗しています。

Execute

Status欄が"executing"のときに、コピーされた割合をパーセンテージで表します。"tracking"のときは、"----"で表示します。

Update

Status欄が"tracking"のときに、論理コピー後の更新済みデータ量をパーセンテージで表します。"executing"のときは、"----"で表示します。

オプション

-h serverName

運用管理サーバ(または運用管理サーバ兼管理対象サーバ)で実行する場合、処理対象となる管理対象サーバのサーバ名を指定します。
管理対象サーバで実行するときは、本オプションの指定は不要です。
運用管理サーバ兼管理対象サーバで自サーバに対して実行するときは、自サーバのサーバ名を本オプションで指定するか、本オプションを省略します。
サーバ名は、stgxfwcmdispsrvコマンドで表示されるサーバ名と同じ文字を、大文字・小文字まで正確に指定してください。

-n

ロググループに対してトラッキング処理の実行状況表示を指定します。
オペランドには、ロググループ名とRDBシステム名を指定します。RDBシステム名がない時は、省略できます。

オペランド

deviceName

表1.4 AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。

省略した場合は、すべての業務ボリュームのトラッキング処理の実行状況を表示します。

logGroupName

ロググループ名を指定します。

rdbName

RDBシステム名を、ロググループ名のあとに"/"を区切り文字として指定します。
RDBシステム名がない時は、省略できます。

終了ステータス

=0 : 正常終了
>0 : 異常終了

使用例

注意事項