ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF Express 16.5 / Storage Cruiser 16.5 / AdvancedCopy Manager 16.5 Webコンソール説明書
FUJITSU Storage

7.11.18 ウィザードによるSQL Serverのバックアップスクリプトの生成とスクリプト実行用環境設定

SQL Serverのバックアップスクリプトをウィザードで生成する手順は、以下のとおりです。

  1. ログイン直後、[メイン]タブのオーバービュー画面のアクションペインで、[バックアップウィザード]の下にある[for SQL Server]をクリックします。
    グローバルナビゲーションタブの[サーバ]を選択し、サーバの一覧を表示している場合は、アクションペインで、[バックアップウィザード]の下にある[for SQL Server]をクリックします。

  2. Welcome画面が表示されます。インフォメーションに表示されているメッセージを確認して、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

  3. バックアップ構成の選択画面が表示されます。バックアップ構成を選択して、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

    参考

    選択できるのは、"D2D(Disk to Disk)"だけです。

  4. データベースサーバの選択画面が表示されます。バックアップ元のデータベースサーバを選択して、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

    参考

    画面に表示されるサーバは、以下のすべての条件を満たすサーバです。

    • AdvancedCopy Managerの管理対象サーバとして、ETERNUS SFシステムに登録されている

    • バージョン16.1以降のAdvancedCopy Managerエージェントがインストールされている

    • サーバのOSが、Windows Server 2008以降である

  5. 認証情報の入力画面が表示されます。バックアップ対象のインスタンスに対する以下の認証情報を入力して、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

    項目

    指定

    説明

    NetBIOSドメイン名

    任意

    データベースサーバのNetBIOSドメイン名を入力します。
    入力するNetBIOSドメイン名は、以下から確認できます。

    • SQL Server Management Studioの[オブジェクト エクスプローラ]-[接続サーバ名]-[セキュリティ]-[ログイン]に登録されている、「ドメイン名\ユーザー名」のうちのドメイン名

    入力文字の最大長は15文字です。

    入力を省略した場合は、ローカルドメインとなります。

    ユーザー名

    必須

    データベースサーバのユーザー名を入力します。
    入力文字の最大長は20文字です。

    以下のすべての権限を持つユーザー名を入力する必要があります。

    • Windowsロール

      • ドメイン認証を使用する場合
        Administrators、Domain Admins、Domain Users、Enterprise Admins、Group Policy Creator Owners、Schema Admins

      • ローカルアカウント認証を使用する場合
        Administrators

    • SQL Serverロール

      sa(SystemAdmin権限)

    パスワード

    必須

    データベースサーバのユーザー名に対するパスワードを入力します。
    入力文字の最大長は127文字です。

  6. インスタンスの選択画面が表示されます。データベースサーバに存在するバックアップ対象のインスタンスを選択して、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

    参考

    • 画面に表示されるインスタンスは、以下のすべての条件を満たすインスタンスです。

      • 手順4で選択したデータベースサーバにインストールされている、SQL Server 2008 R2、SQL Server 2012、SQL Server 2014、またはSQL Server 2016のインスタンス

      • 手順5で入力した認証情報で接続に成功したインスタンス

      • インスタンスのサービスが起動しているインスタンス

    • 手順4で選択したデータベースサーバが物理サーバか論理サーバかによって、画面に表示されるインスタンスが異なります。

      • 物理サーバを選択した場合
        非クラスタ構成のインスタンスだけが表示されます。
        クラスタ構成の物理ノードを選択した場合は、その物理ノードのインスタンスだけが表示されます。

      • 論理サーバを選択した場合
        クラスタ構成のインスタンスが表示されます。

  7. データベースの選択画面が表示されます。バックアップするデータベースを選択して、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

    参考

    画面に表示されるデータベースは、手順6で選択したインスタンスに存在するユーザーデータベースです。

  8. バックアップサーバの選択画面が表示されます。バックアップ先とするバックアップサーバを選択して、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

    参考

    画面に表示されるサーバは、以下のすべての条件を満たすサーバです。

    • AdvancedCopy Managerの管理対象サーバとして、ETERNUS SFシステムに登録されている

    • バージョン16.1以降のAdvancedCopy Managerエージェントがインストールされている

    • サーバのOSが、Windows Server 2008以降である

  9. バックアップ元/先ボリュームのマッピング画面が表示されます。以下の項目を入力します。

    項目

    説明

    レプリケーショングループ名

    作成するレプリケーショングループ名を入力します。
    入力文字の最大長は64文字です。
    任意の半角英数字、ハイフン(-)、アンダースコア(_)、シャープ(#)、およびピリオド(.)を指定できます。大文字・小文字は区別されます。

    デフォルトとして、"ApplinkForSQLGroup_date"が表示されます。date は、バックアップ元/先ボリュームのマッピング画面に遷移した日時(yyyymmddhhmmss形式)です。

    また、手順7で選択したデータベースのバックアップ先ボリュームを選択して、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。バックアップサーバがクラスタ構成の場合、バックアップ先ボリュームには共有ボリュームを選択してください。

    ポイント

    ここで入力したレプリケーショングループ名は、本作業で生成されるスクリプトファイル名に付与されます。すでに同名(英大文字と英小文字の区別なし)のスクリプトファイルが存在する場合は、エラーとなります。

  10. ログのバックアップ設定画面が表示されます。以下の項目を入力して、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

    項目

    説明

    ログバックアップのパス

    トランザクションログのバックアップ先を入力します。
    入力文字の最大長は260文字です。

    デフォルトとして、SQL Serverで設定されているログバックアップのパスが表示されます。

    ポイント

    複数世代のバックアップ運用を行う場合は、すべての世代において、「ログバックアップのパス」に同じディレクトリパスを指定する必要があります。

  11. 確認画面が表示されます。バックアップする内容を確認して、画面右下の[実行]ボタンをクリックします。

  12. 完了画面が表示されます。インフォメーションに以下メッセージが表示されたことを確認し、画面右下の[閉じる]ボタンをクリックします。
    メイン画面またはサーバオーバービュー画面に遷移します(ウィザード起動元に戻ります)。

    SQL Serverのバックアップスクリプトの生成が完了しました。
    本ウィザードで生成されたバックアップ実行スクリプトをスケジューラーに登録して自動バックアップを行うことが可能になります。

ポイント

ウィザードが完了すると、バックアップを実行するためのスクリプトファイルが、バックアップ元のデータベースサーバに以下のファイル名で格納されます。このスクリプトファイルを運用時のフォルダにコピーし、手動またはスケジューラーに登録し、バックアップを実行します。

installDir\Wizard\bat\execute_backup_groupName.bat
installDir\Wizard\bat\execute_logbackup_groupName.bat

installDir : 非クラスタ運用の場合は、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。クラスタ運用の場合は、「<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのドライブ>:\var\opt\swstorage」です。
groupName : 手順9で設定したレプリケーショングループ名です。

また、バックアップを実行するためのスクリプトファイルと同時に、バックアップウィザードが設定したボリューム構成の登録を削除するためのスクリプトファイルが、データベースサーバに以下のファイル名で格納されます。このスクリプトファイルを運用時のフォルダにコピーし、ボリュームやデータベースの構成が変更となった場合に、手動で実行し、登録したボリューム構成を削除します。

installDir\Wizard\bat\delete_backup_groupName.bat

installDir : 非クラスタ運用の場合は、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。クラスタ運用の場合は、「<AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのドライブ>:\var\opt\swstorage」です。
groupName : 手順9で設定したレプリケーショングループ名です。

注意

  • バックアップスクリプトの生成中([実行]ボタンをクリックしたあと)は、ほかの処理が待たされることがあります。
    このため、バックアップスクリプトの生成中は、ほかの処理を実行しないでください。

  • バックアップウィザードの実行中にデバイス情報の取込み(注)を行います。このため、インスタンス選択画面またはバックアップサーバ選択画面で[次へ]ボタンをクリックした以降でバックアップウィザードをキャンセルした場合、バックアップウィザードで新たに検出したデバイス情報がAdvancedCopy Managerの管理情報に反映されたままとなります。
    新たに検出されたデバイス情報がAdvancedCopy Managerの管理情報に存在してもバックアップウィザードの利用に影響はありませんが、デバイス情報をAdvancedCopy Managerの管理情報から削除するには、stgxfwcmdeldevコマンドを実行してください。stgxfwcmdeldevコマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「コマンドリファレンス」を参照してください。

    注: デバイス情報の取込みに関する説明は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「レプリケーション運用」にある「管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。