ストレージ自動階層制御設定ファイルには、ストレージ自動階層制御に関する以下のパラメーターがあります。パラメーターの値を変更することで、ストレージ自動階層制御の動作をカスタマイズできます。
パラメーター名 | 説明 |
---|---|
MAXMEMORY | ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の最大値です。 |
ファイル名と格納場所
ストレージ自動階層制御設定ファイルの名前は、ast.propertiesです。このファイルは、以下の場所に格納されています。
運用管理サーバの | 絶対パス名 |
---|---|
Windows | $INS_DIR\AST\Manager\etc\opt\FJSVssast\data\properties\ast.properties |
Solaris、 | /etc/opt/FJSVssast/data/properties/ast.properties |
パラメーターの定義方法
初期値として、2560が設定されています。必要に応じて、ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の最大値(メガバイト)を、2560以上の整数値で指定します。
「ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の評価値」と「ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の最大値」の関係は、以下のとおりです。
ストレージ自動階層制御が利用する | ストレージ自動階層制御が利用する |
---|---|
16以下 | 2560MB |
16より大きく24以下 | 3180MB |
24より大きく32以下 | 3800MB |
32より大きく40以下 | 4420MB |
40より大きく48以下 | 5040MB |
無効な値を指定した場合は、2560を指定したものと見なされます。この結果、ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の評価値は、16となります。
例
以下は、ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の評価値が24であったため、ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の最大値を3180MBに拡張する場合の指定例です。
MAXMEMORY=3180
設定ファイルの反映方法
ストレージ自動階層制御設定ファイルの内容を本製品に反映する手順は、以下のとおりです。
Webコンソールで、ストレージ自動階層制御を行っているTierプールが存在するストレージ装置に対してストレージ自動階層制御のオーバービューを開き、[状態]に"Reallocating"および"Waiting"のどちらも表示されていないことを確認します。
以下のコマンドを実行して、ETERNUS SF Managerを停止します。
Windows環境の場合
> $INS_DIR\Common\bin\Stop_ESFservice.bat
$INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。
Solaris/Linux環境の場合
# /opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
ストレージ自動階層制御設定ファイル(ast.properties)を編集します。
以下のコマンドを実行して、ETERNUS SF Managerを再起動します。
Windows環境の場合
> $INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat
$INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。
Solaris/Linux環境の場合
# /opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh