ストレージ自動階層制御が管理するTierプールの上限は以下のとおりです。
なお、「Tierプールの総容量」とは、Tierプールの論理容量のことです。
装置ごとに作成できるTierプールの総容量の合計値の上限と最大Tierプール数は、使用するETERNUS ディスクアレイのFlexible Tier Poolの最大プール容量と最大プール数と同じです。
詳細は、使用するETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。
管理対象のストレージ装置台数にかかわらず、最大48PBです。
2PBに初期設定されていますが、48PBまで拡張可能です。
拡張する場合は、ストレージ自動階層制御で利用するメモリ容量の評価値に応じて、インストール対象のサーバに、メモリ容量の追加が必要です。
ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の評価値は、ETERNUS SF Managerで管理している各Tierプールの使用容量とチャンクサイズの係数から、以下の計算式で求めることができます。
評価値 = [Tierプール1の使用容量] × [Tierプール1のチャンクサイズの係数] + [Tierプール2の使用容量] × [Tierプール2のチャンクサイズの係数] : + [Tierプールnの使用容量] × [Tierプールnのチャンクサイズの係数]
Tierプールのチャンクサイズの係数は以下のとおりです。
ストレージ装置 | 係数 | 備考 |
---|---|---|
ETERNUS DX S4 series (DX60 S4を除く) | 8 | Webコンソールにおいて、Tierプールのチャンクサイズに"21MB"が表示されます。 |
4 | Webコンソールにおいて、Tierプールのチャンクサイズに"42MB"が表示されます。 | |
2 | Webコンソールにおいて、Tierプールのチャンクサイズに"84MB"が表示されます。 | |
1 | Webコンソールにおいて、Tierプールのチャンクサイズに"168MB"が表示されます。 | |
ETERNUS DX S3 series (DX60 S3を除く) | 8 | ファームウェア版数がV10L70より古い装置の場合、係数は8で固定です。Webコンソールにおいて、Tierプールのチャンクサイズに"-"(ハイフン)が表示されます。 ファームウェア版数がV10L70以降の装置の場合、Webコンソールにおいて、Tierプールのチャンクサイズに"21MB"が表示されます。 |
4 | Webコンソールにおいて、Tierプールのチャンクサイズに"42MB"が表示されます。 | |
2 | Webコンソールにおいて、Tierプールのチャンクサイズに"84MB"が表示されます。 | |
1 | Webコンソールにおいて、Tierプールのチャンクサイズに"168MB"が表示されます。 | |
ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く) | 8 | 全モデルで固定です。 |
算出した評価値を基に、「2.2.5.2 メモリ容量」に記載されているメモリ容量に、以下の表に示されているメモリ容量を追加してください。
算出した評価値 | 追加すべきメモリ容量 |
---|---|
16未満 | 0.5GB |
16以上24未満 | 1.1GB |
24以上32未満 | 1.7GB |
32以上40未満 | 2.3GB |
40以上 | 2.9GB |
ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の評価値が16より大きい場合は、ストレージ自動階層制御設定ファイルをカスタマイズして、ストレージ自動階層制御が利用するメモリ容量の最大値を拡張する必要があります。ストレージ自動階層制御設定ファイルのカスタマイズ手順は、「付録K ストレージ自動階層制御設定ファイルのカスタマイズ」を参照してください。