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ETERNUS SF Express 16.5 / Storage Cruiser 16.5 / AdvancedCopy Manager 16.5 導入ガイド
FUJITSU Storage

F.1 管理できる装置台数の判定

1台のETERNUS SF Managerで管理できる装置台数は、以下の評価式を使用して判定します。評価式で算出した値(総合評価値)が2048を超える場合は、複数のETERNUS SF Managerに分割して管理してください。

総合評価値 = 基底値
           + 登録装置の評価値
           + 障害監視の評価値
           + 性能管理の評価値
           + AdvancedCopy Managerの評価値
           + QoS自動化機能の評価値
           + レポーティング機能の評価値
           + Storage Cluster機能の評価値
           + VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値
基底値

ETERNUS SF Managerの動作(ストレージ自動階層制御を含む)に必要となる値です。以下の値を指定してください。

基底値 = 560
登録装置の評価値

登録装置の評価値は、以下の式で算出した値を指定してください。

登録装置の評価値 = 装置ごとの評価値1
                 + 装置ごとの評価値2
                 + 装置ごとの評価値3
                 + 装置ごとの評価値4
                 + 装置ごとの評価値5
                 + 装置ごとの評価値6
装置ごとの評価値1~6

装置ごとの評価値は、下表から登録する装置に応じた評価値を選択してください。
登録する装置台数が6台以下の場合は、登録する装置数だけ指定してください。7台以上の場合は、評価値の大きい装置6台の値を指定してください。

装置種別

登録する装置

評価値

NAS機能
なし

NAS機能
あり

ストレージ装置

ETERNUS DX series

ETERNUS DX100 S4/DX200 S4
ETERNUS DX100 S3/DX200 S3

23

33

ETERNUS DX500 S3/DX600 S3

25

35

ETERNUS DX8700 S3/DX8900 S3

90

ETERNUS DX80 S2/DX90 S2

23

ETERNUS DX410 S2/DX440 S2

25

ETERNUS DX8100 S2

25

ETERNUS DX8700 S2

40

上記以外

30

ETERNUS オールフラッシュアレイ

ETERNUS AF250
ETERNUS DX200F

23

ETERNUS AF650

25

上記以外

5

サーバ

VMware vSphere (注)

35

Storage Cruiserエージェントインストール済みのサーバノード
(AdvancedCopy Managerエージェントのインストール状況は問わず)

30

AdvancedCopy Managerエージェントだけをインストール済みのサーバノード

10

エージェント未インストールのサーバノード

5

スイッチ装置

ETERNUS SN200、PRIMERGY BX600ファイバーチャネルスイッチブレード、Brocade series、Brocade VDX series、PRIMERGYコンバージドスイッチブレード

20

CFX2000 series、PRIMERGYコンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8 +2)

5

テープライブラリ装置

ETERNUS LT250/LT270

20

ETERNUS LT250/LT270以外のETERNUS LT series

5

その他

上記以外の装置

5

注: VMware vSphereでVM運用しているサーバ(VMゲスト)の場合、評価値の指定は不要です。

障害監視の評価値

障害監視の評価値は、以下の式で算出した値を指定してください。

障害監視の評価値 = 0.3 * 登録装置台数
登録装置台数

VMゲストを除く、すべての登録装置の台数

性能管理の評価値

性能管理を実施する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

性能管理の評価値 = 13.5 * 性能管理の対象装置台数
                 + ボリューム範囲の指定方式による評価値
                 + NAS管理装置の評価値
性能管理の対象装置台数

性能を監視するストレージ装置とスイッチ装置の台数

ボリューム範囲の指定方式による評価値

性能管理の監視ボリューム範囲に「すべて」を選択する装置に下記の装置がある場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

  • ETERNUS DX S4 series

  • ETERNUS DX S3 series

  • ETERNUS DX S2 series (DX60 S2を除く)

  • ETERNUS AF series

  • ETERNUS DX200F

ボリューム範囲の指定方式による評価値 = 100
NAS管理装置の評価値

性能管理対象にNAS管理を使用している装置がある場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

NAS管理装置の評価値 = 3.5 + 11 * NASボリューム数
NASボリューム数

性能管理対象の全ストレージ装置にあるNASボリューム数の総和

AdvancedCopy Managerの評価値

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能またはレプリケーション管理機能を使用する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

AdvancedCopy Managerの評価値 = 20
QoS自動化機能の評価値

QoS自動化機能を使用する場合、以下の式で算出した値を指定してください。

QoS自動化機能の評価値 = 10 + 0.2 * QoS自動化対象のFTV数の総和
QoS自動化対象のFTV数の総和

登録する装置内で、QoS自動化機能を有効化するFTV数の総和

レポーティング機能の評価値

レポーティング機能を使用する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

レポーティング機能の評価値 = 0.3 * レポーティング機能の対象ボリューム数の総和
レポーティング機能の対象ボリューム数の総和

登録する装置内で、レポーティング機能が情報収集の対象としているボリューム数の総和

Storage Cluster機能の評価値

Storage Cluster機能を使用している場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

Storage Cluster機能の評価値 = 10 * Storage Cluster構成装置数 + 0.2 * TFOV数
Storage Cluster構成装置数

Storage Clusterを構成するストレージ装置台数

TFOV数

全ストレージ装置にあるTFOV数の総和

VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値

VMware vSphere Virtual Volumes機能を使用している場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値 = 255 + 45 * 仮想マシン数
仮想マシン数

同時にバックアップを実行するようにスケジュールした仮想マシン台数。ただし、10台を越える場合は10を指定してください。

上記の式によって評価した構成例を、以下に記載します。

障害監視と性能管理だけを実施する場合
[対象環境]
管理対象装置

ETERNUS DX200 S3: 30台

ETERNUS SN200: 6台

Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerエージェントインストール済みのサーバノード: 70台

ETERNUS LT250: 2台

性能管理対象装置

ETERNUS DX200 S3: 30台

性能管理の監視ボリューム範囲に「部分」を指定する。

ETERNUS SN200: 6台

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能とレプリケーション管理機能を利用
以下の機能は利用しない
  • QoS自動化機能

  • レポーティング機能

  • NAS管理

  • Storage Cluster機能

  • VMware vSphere Virtual Volumes機能

[総合評価値]
       560
       + (30 + 30 + 30 + 30 + 30 +  30)    # 登録装置の評価値
       + 0.3 * (30 + 6 + 70 + 2)           # 障害監視の評価値
       + 13.5 * (30 + 6) + 0 + 0           # 性能管理の評価値
       + 20                                # AdvancedCopy Managerの評価値
       + 0                                 # QoS自動化機能の評価値
       + 0                                 # レポーティング機能の評価値
       + 0                                 # Storage Cluster機能の評価値
       + 0                                 # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値
       = 1278.4

QoS自動化機能とレポーティング機能を使用し、バックアップ運用を行う場合
[対象環境]
管理対象装置

ETERNUS DX600 S3: 6台 (このうち1台でNAS運用)

ETERNUS SN200: 2台

VMware vSphereサーバ: 18台

性能管理対象装置

ETERNUS DX600 S3: 6台

性能管理の監視ボリューム範囲に「部分」を指定する。

ETERNUS SN200: 2台

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能とレプリケーション管理機能を利用
QoS自動化機能

QoS自動化対象のFTV数の総和 : 500個

レポーティング機能

レポーティング機能の対象ボリューム数の総和 : 800個

以下の機能は利用しない
  • NAS管理

  • Storage Cluster機能

  • VMware vSphere Virtual Volumes機能

[総合評価値]
       560
       + (35 + 35 + 35 + 35 + 35 + 35)    # 登録装置の評価値
       + 0.3 * (6 + 2 + 18)               # 障害監視の評価値
       + 13.5 * (6 + 2) + 0 + 0           # 性能管理の評価値
       + 20                               # AdvancedCopy Managerの評価値
       + 10 + 0.2 * 500                   # QoS自動化機能の評価値
       + 0.3 * 800                        # レポーティング機能の評価値
       + 0                                # Storage Cluster機能の評価値
       + 0                                # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値
       = 1255.8

Storage Cluster機能を使用する場合
[対象環境]
管理対象装置

ETERNUS DX200 S3: 14台

ETERNUS SN200: 4台

Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerエージェントインストール済みのサーバノード: 20台

性能管理対象装置

ETERNUS DX200 S3: 14台

性能管理の監視ボリューム範囲に「部分」を指定する。

ETERNUS SN200: 4台

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能とレプリケーション管理機能を利用
Storage Cluster機能を利用

ETERNUS DX200 S3の2台をStorage Cluster構成にする。

全ストレージ装置内のTFOV数の総和: 200個

以下の機能は利用しない
  • QoS自動化機能

  • レポーティング機能

  • NAS管理

  • VMware vSphere Virtual Volumes機能

[総合評価値]
       560
       + (30 + 30 + 30 + 30 + 30 + 30)    # 登録装置の評価値
       + 0.3 * (14 + 4 + 20)              # 障害監視の評価値
       + 13.5 * (14 + 4) + 0 + 0          # 性能管理の評価値
       + 20                               # AdvancedCopy Managerの評価値
       + 0                                # QoS自動化機能の評価値
       + 0                                # レポーティング機能の評価値
       + 10 * 2 + 0.2 * 200               # Storage Cluster機能の評価値
       + 0                                # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値
       = 1074.4

VMware vSphere Virtual Volumes機能を使用する場合
[対象環境]
管理対象装置

ETERNUS DX600 S3: 6台

ETERNUS SN200: 2台

VMware vSphereサーバ: 4台

性能管理対象装置

ETERNUS DX600 S3: 6台

性能管理の監視ボリューム範囲に「すべて」を指定する。

ETERNUS SN200: 2台

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能とレプリケーション管理機能を利用
QoS自動化機能

QoS自動化対象のFTV数の総和 : 300個

レポーティング機能

レポーティング機能の対象ボリューム数の総和 : 500個

VMware vSphere Virtual Volumes機能の仮想マシンバックアップ機能を利用

同時にバックアアップするVMゲスト数を2台となるようにスケジュールする。

以下の機能は利用しない
  • NAS管理

  • Storage Cluster機能

[総合評価値]
       560
       + (35 + 35 + 35 + 35 + 25 + 25)    # 登録装置の評価値
       + 0.3 * (6 + 2 + 4)                # 障害監視の評価値
       + 13.5 * (6 + 2) + 100 + 0         # 性能管理の評価値
       + 20                               # AdvancedCopy Managerの評価値
       + 10 + 0.2 * 300                   # QoS自動化機能の評価値
       + 0.3 * 500                        # レポーティング機能の評価値
       + 0                                # Storage Cluster機能の評価値
       + 255 + 45 * 2                     # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値
       = 1546.6