対象バージョンレベル
Windows版: V14.1.0以降
Linux版: V14.1.0以降
確認ポイント
ITリソース情報収集対象サーバが多いために、時間がかかっているのかどうかを確認します。
ITリソース情報収集にかかる時間は、以下の式を目安に算出できます。
<ITリソース情報収集にかかる時間(単位:分)> = (a × 10) + 10 a = <ITリソース情報収集可能なサーバ数> ÷ 10 (*): aは小数点以下切り上げ |
算出した時間を経過しても、以下のメッセージがシスログ(Windowsの場合はイベントログ)に出力されていない場合は、管理サーバから到達不可能なネットワークに対して、ノード検出処理を実施している可能性があります。
FCMDB: INFO: [10005] 更新チェック処理を完了しました。 FCMDB: ERROR: [60007] 更新チェック処理に失敗しました。 |
ITリソース情報収集定義ファイルで指定しているサブネットアドレスに対して、管理サーバから到達可能かどうか確認します。
管理サーバから到達不可能なネットワークに対してITリソース情報収集を実施した場合は、ノード情報の検出に必要となる要求が到達しないため、処理が終了しません。
シスログ(Windowsの場合はイベントログ)に“kernel: Neighbour table overflow.”のメッセージが出力されていないかどうか確認します。
ITリソース情報収集定義ファイルでサブネットアドレスを省略していないか確認します。
サブネットアドレスを省略した場合は、管理サーバまたは中継サーバが接続しているネットワークのサブネットアドレスとサブネットマスクを自動検出します。この時、管理サーバまたは中継サーバが複数のネットワークに接続されている場合は、1つネットワークを自動検出します。ただし、どのネットワークが検出されるかは不定です。
対処方法
確認ポイントで算出した時間を目安として再度ITリソース情報収集が完了しているかを確認してください。
システムを再起動するか、またはノード検出プロセスを強制的に中断した後で、ITリソース情報収集定義ファイルで指定しているネットワークアドレスを修正してください。
修正後、再度ITリソース収集を実施してください。
ITリソース情報収集対象となるサーバ数が多いために、ARPキャッシュがオーバフローしています。システムを再起動するか、ノード検出プロセスを強制的に中断してからITリソース情報収集定義ファイルで指定しているネットワークアドレスを修正してください。
修正後、再度ITリソース収集を実施してください。なお、ITリソース情報収集定義ファイルは以下のように設定してください。
ITリソース情報収集定義ファイルでサブネットアドレスを省略している場合
自動検出したサブネットアドレスとサブネットマスクの組み合わせによっては、ITリソース情報収集対象サーバが多数になることがあるため、ITリソース情報収集定義ファイルにサブネットアドレスとサブネットマスクを設定する必要があります。その際、1つのサブネットアドレスとサブネットマスクの組み合わせから算出されるノード数が300台以下に収まるように(*1)ITリソース情報収集定義ファイルを設定します。
ITリソース情報収集定義ファイルでサブネットアドレスを指定している場合
サブネットアドレスとサブネットマスクの組み合わせから算出されるノード数が300台以下に収まるように(*1)ITリソース情報収集定義ファイルを設定します。
(*1)サブネットマスクを255.255.255.0とすることで、IPアドレスは256個になります。
収集対象のサブネットアドレスをITリソース情報収集定義ファイルに設定してから再度ITリソース収集を実施してください。
ノード検出プロセスを強制的に中断する方法
以下の手順でノード検出プロセスを強制的に中断できます。
【Windows】
管理サーバにログインします。
タスクマネージャーを起動して[全ユーザのプロセスを表示する]をチェックします。
以下のプロセスを右クリックし、[プロセスの終了]を選択します。
MpNmautoDisc.exe |
ポイント
ITリソース情報収集定義にネットワークアドレスを複数指定している場合は、ノード検出プロセスを強制的に中断することで、中断されたネットワークアドレス以降に定義されている未処理のネットワークアドレスへの処理が行われます。
以下のメッセージがイベントログに出力されているかを確認します。
FCMDB: ERROR: [60007] 更新チェック処理に失敗しました。 |
ITリソース情報収集定義を修正し、再度ITリソース情報収集を実施してください。
【Linux】
管理サーバにログインします。
psコマンドを使用して、以下のプロセスのプロセスIDを取得します。
ps -ef | grep MpnmAutoDisc.exe |
killコマンドを使用して、プロセスを強制停止します
kill -TERM [プロセスID] |
ポイント
ITリソース情報収集定義にネットワークアドレスを複数指定している場合は、ノード検出プロセスを強制的に中断することで、中断されたネットワークアドレス以降に定義されている未処理のネットワークアドレスへの処理が行われます。
以下のメッセージがシスログに出力されているかを確認します。
FCMDB: ERROR: [60007] 更新チェック処理に失敗しました。 |
ITリソース情報収集定義を修正し、再度ITリソース情報収集を実施してください。
参照
ITリソース情報収集定義ファイルの詳細については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”を参照してください。