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Systemwalker Runbook Automation トラブルシューティングガイド
Systemwalker

7.1.1 長時間を経過してもITリソース情報収集の完了を示す「FCMDB: INFO: [10005]」のメッセージがシスログ(Windowsの場合はイベントログ)に表示されず完了しない

対象バージョンレベル

7.1.1.1 対処

確認ポイント

対処方法

【ITリソース情報収集対象サーバ数が多いために時間がかかっている】

確認ポイントで算出した時間を目安として再度ITリソース情報収集が完了しているかを確認してください。

【到達不可能なネットワークを指定している】

システムを再起動するか、またはノード検出プロセスを強制的に中断した後で、ITリソース情報収集定義ファイルで指定しているネットワークアドレスを修正してください。

修正後、再度ITリソース収集を実施してください。

【シスログ(Windowsの場合はイベントログ)に“kernel: Neighbour table overflow.”のメッセージが出力されている】

ITリソース情報収集対象となるサーバ数が多いために、ARPキャッシュがオーバフローしています。システムを再起動するか、ノード検出プロセスを強制的に中断してからITリソース情報収集定義ファイルで指定しているネットワークアドレスを修正してください。

修正後、再度ITリソース収集を実施してください。なお、ITリソース情報収集定義ファイルは以下のように設定してください。

  • ITリソース情報収集定義ファイルでサブネットアドレスを省略している場合

    自動検出したサブネットアドレスとサブネットマスクの組み合わせによっては、ITリソース情報収集対象サーバが多数になることがあるため、ITリソース情報収集定義ファイルにサブネットアドレスとサブネットマスクを設定する必要があります。その際、1つのサブネットアドレスとサブネットマスクの組み合わせから算出されるノード数が300台以下に収まるように(*1)ITリソース情報収集定義ファイルを設定します。

  • ITリソース情報収集定義ファイルでサブネットアドレスを指定している場合

    サブネットアドレスとサブネットマスクの組み合わせから算出されるノード数が300台以下に収まるように(*1)ITリソース情報収集定義ファイルを設定します。

(*1)サブネットマスクを255.255.255.0とすることで、IPアドレスは256個になります。

【ITリソース情報収集定義ファイルでサブネットアドレスを省略している】

収集対象のサブネットアドレスをITリソース情報収集定義ファイルに設定してから再度ITリソース収集を実施してください。

ノード検出プロセスを強制的に中断する方法

以下の手順でノード検出プロセスを強制的に中断できます。

【Windows】

  1. 管理サーバにログインします。

  2. タスクマネージャーを起動して[全ユーザのプロセスを表示する]をチェックします。

  3. 以下のプロセスを右クリックし、[プロセスの終了]を選択します。

    MpNmautoDisc.exe

    ポイント

    ITリソース情報収集定義にネットワークアドレスを複数指定している場合は、ノード検出プロセスを強制的に中断することで、中断されたネットワークアドレス以降に定義されている未処理のネットワークアドレスへの処理が行われます。

  4. 以下のメッセージがイベントログに出力されているかを確認します。

    FCMDB: ERROR: [60007] 更新チェック処理に失敗しました。

  5. ITリソース情報収集定義を修正し、再度ITリソース情報収集を実施してください。

【Linux】

  1. 管理サーバにログインします。

  2. psコマンドを使用して、以下のプロセスのプロセスIDを取得します。

    ps -ef | grep MpnmAutoDisc.exe

  3. killコマンドを使用して、プロセスを強制停止します

    kill -TERM [プロセスID]

    ポイント

    ITリソース情報収集定義にネットワークアドレスを複数指定している場合は、ノード検出プロセスを強制的に中断することで、中断されたネットワークアドレス以降に定義されている未処理のネットワークアドレスへの処理が行われます。

  4. 以下のメッセージがシスログに出力されているかを確認します。

    FCMDB: ERROR: [60007] 更新チェック処理に失敗しました。

  5. ITリソース情報収集定義を修正し、再度ITリソース情報収集を実施してください。

参照

ITリソース情報収集定義ファイルの詳細については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”を参照してください。