対象バージョンレベル
Windows版: V15.0.0以降
対処方法
以下の条件にて業務サーバとの通信に“SSH”を利用して運用操作部品「ファイルを転送」を実行した場合、運用操作部品の実行結果:messageに本メッセージが設定され、復帰値:161または177で運用操作部品が終了する場合があります。
“SSH”を利用したファイルの転送を複数回連続して行った場合
“SSH”を利用してファイルサイズの大きいファイルの転送中に、別のファイルの転送を“SSH”または“FTP”を利用して行った場合
本現象が発生した場合、異常終了した自動運用プロセスを運用操作部品「ファイルを転送」から再開するか、または、異常終了したプロセス定義を再度実行してください。
また、本現象は通信で利用可能なポートが一時的に減少することが原因で発生します。以下のいずれかの対処により、本現象の発生を軽減することができます。
“SSH”を利用してファイルサイズの大きいファイルの転送を複数実行する場合は、4分間以上間隔を空けてから次のファイル転送を実行する。
OSの設定を変更し、ポートが再利用可能になるまでの時間を短縮する。
OSの設定を変更し、使用可能なポートの上限を増やす。
業務サーバとの通信に“ファイル転送基盤”を利用する。
ポートが再利用可能になるまでの時間を変更する方法と、使用可能なポートの上限を増やす方法について説明します。
操作
ポートが再利用可能になるまでの時間を変更する方法
管理サーバの以下のレジストリに値を設定します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\TcpTimedWaitDelay |
上記の項目がない場合は、DWORD型で項目を追加します。値は秒単位で、30~300秒の間で指定します。デフォルト値は240秒です。
変更後は管理サーバを再起動することで、設定した値が有効になります。
使用可能なポートの上限を増やす方法
Windows Server 2008、およびWindows Server 2012の場合は、デフォルト値が65535のため、この対処は不要です。
Windows Server 2003の場合、デフォルト値は5000です。以下の手順でポートの上限を増やします。
管理サーバの以下のレジストリに値を設定します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\MaxUserPort |
上記の項目がない場合は、DWORD型で項目を追加します。
項目の値を5000~65534の間で指定します。
変更後は管理サーバを再起動することで、設定した値が有効になります。
参照
異常終了した自動運用プロセスの再開の詳細については、“Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド”を参照してください。