ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Runbook Automation トラブルシューティングガイド
Systemwalker

6.1.2 運用操作部品「ファイルを転送」が実行結果に「connection closed by remote host」または「SCP did not finish successfully」のメッセージを出力してファイル転送処理に失敗した場合の対処

対象バージョンレベル

6.1.2.1 対処

対処方法

以下の条件にて業務サーバとの通信に“SSH”を利用して運用操作部品「ファイルを転送」を実行した場合、運用操作部品の実行結果:messageに本メッセージが設定され、復帰値:161または177で運用操作部品が終了する場合があります。

本現象が発生した場合、異常終了した自動運用プロセスを運用操作部品「ファイルを転送」から再開するか、または、異常終了したプロセス定義を再度実行してください。

また、本現象は通信で利用可能なポートが一時的に減少することが原因で発生します。以下のいずれかの対処により、本現象の発生を軽減することができます。

ポートが再利用可能になるまでの時間を変更する方法と、使用可能なポートの上限を増やす方法について説明します。

操作

  1. ポートが再利用可能になるまでの時間を変更する方法

    管理サーバの以下のレジストリに値を設定します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\TcpTimedWaitDelay

    上記の項目がない場合は、DWORD型で項目を追加します。値は秒単位で、30~300秒の間で指定します。デフォルト値は240秒です。
    変更後は管理サーバを再起動することで、設定した値が有効になります。

  2. 使用可能なポートの上限を増やす方法

    Windows Server 2008、およびWindows Server 2012の場合は、デフォルト値が65535のため、この対処は不要です。

    Windows Server 2003の場合、デフォルト値は5000です。以下の手順でポートの上限を増やします。

    1. 管理サーバの以下のレジストリに値を設定します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\MaxUserPort

    2. 上記の項目がない場合は、DWORD型で項目を追加します。

    3. 項目の値を5000~65534の間で指定します。

    4. 変更後は管理サーバを再起動することで、設定した値が有効になります。

参照

異常終了した自動運用プロセスの再開の詳細については、“Systemwalker Runbook Automation 運用ガイド”を参照してください。